第十三話 初旅
荷物を自分の家に置きにいったん帰った。
自分の部屋に戻りパソコンをつけた。
インターネットを開いた。
自分に起きた変化について少しでも解ればと思ったからだ。
検索サイトに
「男から女」などいろいろ検索したがそれらしいものは見つからなかった。
時間は朝の10時だった。
あとは今日買うものをメモしていた。
自分の中で女に必要なものを書き込んだ。
・化粧品
・下着
・服
・雑誌
などを書いた。
家を出る前に自分の姿を見た。
少し髪の毛を直し、服を整えた。
「あれ!?」
自分の行動に疑問をもった。自分の姿を気にする性格ではなかったはずなのに・・・
もう自分が自然に女になっていた。
家を出て駅に向かい、市内に向かう事にした。
電車に揺られている最中ずっとサラリーマンや高校生の視線が気になった。
はっと自分の座り方が男と同じように股を開いていた。ミニスカートだから男達が見るのも仕方なかった。
おしとやかに座り直した。
駅に到着してメモを取り出しまず何を買うか考えた。
化粧品を買うにしても場所がわからないから携帯ナビで検索した。
携帯を片手に駅の柱にもたれていると
「ねぇねぇ〜。何してるの??」
凄くチャラそうな男が声をかけてきた。
「あ??忙しいから邪魔すんな??」
純は思いっきり男言葉が出てしまった。
チャラ男は目を白黒させながら去っていった。
「あっ!?女の子マニュアル忘れてた」
そんなことをしてると店の場所がわかった。