第一話 始まり
「この世の中は全然平等じゃねぇなぁ〜」
屋上でタバコを吸いながら呟く。
「平等は面白くねぇだろ」隣にいる隆之が返してきた。
「女と男の差が特に腹が立つ」
煙を吐きながら呟く。
「今は女が得をする時代だからな」
隆之が答えた。
「やっぱ俺と同じ答えだな」
タバコを床で消しながら立ち上がると同時に屋上の扉が開いた。
「お前ら〜!!未成年が何やってんだ!!!!」
とジャージ姿の郡松が叫びながら走ってくる。
「やべー!!いつも通り逃げるぞ」
隆之が非常階段をかけ降りる。
そして四階の扉を開けて逃げる隆之。
俺は三階まで降りてから扉を開けて校舎ないを走り抜けて行く。
この時にすでに郡松の姿はなかった。
食堂の裏まで走って行き隆之と合流する。
「郡松に俺らを捕まえるのは不可能だな」
笑いながら隆之が話す。 自己紹介が遅れました。俺は篠塚 純 坂野高校二年生 この世の中なんて平等じゃねぇと反発している不良者です。
そして隣にいるのが篠原 隆之 小学校から同じの悪仲間。一番俺の事を理解してる奴だ。
「今日の授業どうする??」
隆之がタバコをくわえながら話す。
「出席日数はまだ大丈夫だから寝てればいいじゃねぇか」日当たりがいい場所で寝ころびながら答えた。
「でもお前はどうせ真矢に連れて行かれるんだろうがな」
笑いながら隆之が言った。
「うっせぇ!!今日こそ逃げ切っ・・・」
日当たりのいい場所が一瞬で影が出来た。
「誰から逃げるのかな??」俺の前に仁王立ちしているのが小酒井 真矢だ。黙っていれば美人なんだけど・・・責任感が強くて俺の幼なじみだ
「えっと??逃げるだなんて・・・なぁ??隆之??」
横を見た時には隆之はいなかった・・・
「ほら行くわよ!!」
無理矢理首をつかみ教室に連行される。