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冒険者をおいしくいただく

サンダーボアを狩りつくした一は、唐突に飽きたといい、幼女を片手に町へと走る。


 なんという行動力だ!今はもう彼が幼女攫いにしか見えない。




「んっ~~~もうっ!はなしてよぅ!みんなみてるみんなみてる!は~ず~か~し~い~!」




 そんな声にやっと一は気づく。




「あっ!よかった~こんなところにいたんだ!反射的にもってきたんだ~、良かったよかった。」




 どうやら一は幼女を片手に持っていたことは気づかなかったようだ。


 町まで行く途中にも何度も叫んでいたが彼の精神はどうなっているのだろう?




「ねぇ~?唐突に走り出して、今からどこに行くのぉ?サンダーボア、売る気になったのぉ?」




「もちろん、う☆ら☆な☆い☆ いまからいくところはだなぁ。冒険者ギルドだ!」








~~~~~




 冒険者ギルドとは、冒険者が集まるただの飲み場をプレイヤーたちが仲間探しに使っていたことから冒険者ギルドと呼ばれるようになった。


 冒険者ギルドにはさまざまなプレーヤーがいて初心者から最上級者までどんなプレイヤーもいる時はいるすごい場所と覚えておけばいい。


 時々喧嘩が勃発する楽しい場所だ。


 マスターが最上級魔術師という設定で、彼が唱える呪文により、自らの店は守られているらしい。


 マスターの彼は幾度と無くさまざまな人から依頼を受けていたがどれひとつも受け取ったことは無かった。


 終盤には一緒に戦うこともあるのだが...




~~~~~




 冒険者ギルドについた。が、ゲームの時と違い既に大盛り上がり、もちろん、喧嘩だ。




「んだてめぇっっっ!そんなにアシェルが好きなのかッ!おめーにはやらねぇよ!」




 どうやら女の揉め事のようだ。ゲームのころは無かった悩みだな。




「やれーっ!」「350ゴールド賭ける!」「600ゴールドだー!」「アシェルは俺のもんだー!」


「...服が破れて裸になる呪文をお見舞いしてやる...ぐひぇひぇひぇ」




 いろいろなやつらが集まっている。




「ここで俺も参戦だぁー!」




 一際目立つ声に注目が集まる。




 位置に注目した彼らの目の前に迫るのは、肉の塊だった。




「「「「「「「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っっっっ」」」」」」」




 その場にいるほとんどがしびれている間に一がその隙間を走り去る。




 あっという間に全員の横を通り過ぎ、冒険者ギルドを走り去っていく。






「「「「「「「あ"あ"あ"あ"......」」」」」」」




 そして気づく。全員財布が無い。




「「「「「「「あいつぅぅぅぅぅぅ!ころしてやるぅうぅぅぅう!」」」」」」」










「さて、軍資金も手に入ったし、この町はもういいかな?」




「もしかして、いつも皆に嫌われてた?」




「よくわかったじゃん。大当たり~~!でも今はサブ垢だからばれな...はっ!」






一の頭はかなり狂っている。



~~~~~~~~~~~~~~~~



 ふへへへへへへへへっ



  ふへっ。



ふへへへへへへへへへへ「うるさっ!」



 幼女を抱えた男に幼女が言う。


 幼女を抱えた男はいま、森に向かって走っている。


 後ろから氷の刃が飛んでくるが、男は「ふへへへへっ」と言いながら後ろも見ずによける。




「あの男を捕まえろっ!!」



「さ~い~ふ~か~え~せ~!!!」



「子供を抱えているぞっ!だれだ!攻撃魔法を放ったのは!」



 多種多様な声が行きかう中、男は追う集団に向かって赤い物体を投げる。


 大量に散らばる赤い物体は集団にとってはもはや見慣れたもので通用しない。


 全て避けることができた。



「*ウォウタァ~~~~~!!」



!?


「「「「「「「あばっばばばばばばっばっば」」」」」」」」



「ふへへへへへっ」



「あ~あ、みんなたおれちゃったね。」



「ざこおつおつつ」



そうして走り去る男を捕らえる事はついに出来なかったのである。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「……ひ~ふ~み~よ~う~りゅ~ち~ぱ~」


「なんかまじってない?」


「きにしないことだ。まぁ、こんだけあれば、しばらくは上等だろっ!まぁしばらく町には入らないけどなっ!」


 一が手にした物は、財布以外にも宝石類も多々あった。


 それを手に持ち、眺める姿は正直悪人だ。


 決してまねしてはいけない。おにいさんとの約束だぞっ!


 まぁ、そんなところはさておき、一は、こんな狂行に至ったわけはサンダーボアの肉を投げたかったからとか、お金が欲しかったからなんて理由ではない。

 …なんて理由ではない。


 彼は金策対策を沢山持っていて、正直、今手に入れた量なんて、カスかゴミぐらいにしか思っていない。


 なぜ彼がこんな狂行をしたのかと言うと…



「やっぱり、知らない人を感電させて怒らせるのは楽しいなっ!対策を知らなければなおさらっ!」



 こいつは、カスかゴミである。


 しかし、ゲームなんてこのぐらい狂ってなければ極める事などできないのだッ!


 我々が保障する。


 我々MW7製作委員会がッ!




パチパチパチパチ!!!




「いやぁ、大変良い人材ですね!見ていて爽快だ!これは絶対流行りますよ!」


「間違いないですね。あの翻弄させる動き、とmとじぇr-を彷彿させますよ。これでGOSは最優秀賞確定ですね。」



 一の知らない所で段取りは進む。


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