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なんかよばれた?

神は暇なんですよ。

 招待しよう...


 そうつぶやいた。


 我々は大賛成だった。


 もうかなり長い間この世界を見てきたがもう飽きてきた。


 新要素をこのシステムに取り入れよう。


 もう外部的何かをこの世界に入れても良いんじゃないか、と。


 我々は議論した。


 いつにも増して白熱した。


 そして、この世界ゲームに似たものを最も極めんとするものを招待しようと決めたのだ。


 そして、初回サービスぐらいは付けてあげるかなどと雑談しながら。


 ~~~~~


「とおおおりゃぁああぁぁ!!」








「あいつやっぱやべえよ!ひとりでエメラルドナイトドラゴン倒しちまったよ!!」

 そうボイチャで叫ぶのは、唐突にパーティー誘われていきなり転送魔法で裏ボスまで連れてかれた、村人X(キャラ名)とその他だ。


「あ。なんか倒しちゃった~。おつ~~*8」


「は?」


 彼は転送魔法で消えた・・・





「あきないねぇ~...」

「いやもう飽きたよ?」

「まだやってんじゃんw」

「やめようかな~なんて考えてる。」

「それ3年前から毎回言ってるよな?」

「いやまじで」

「...」


 時々彼はコミュニティーにこのようなチャットを残している。

 このコミュニティーに住んでいる住民が彼にチャットを返しているが、彼らはみんな知っている。

 彼がこのゲームでは1番だということを...


「飽きた」


 毎日唱える呪文だ


「運営しね」


 魔法の言葉だ


「W T F!?」


 運営しねの前につく。


 彼は飽きていた。いつまでたっても抜けられない。けれども変わらないこの世界に。



 こっちの世界に入れたらどんだけ楽しいんだろうなぁ~~



 しかし世界は無常にも、彼をこちらの世界に生ませてしまった。


 こうして今日も明日も明後日も明々後日も。


 日常は続いていく。


 村人Xとその他は再び沸いたエメラルドナイトドラゴンによってなすすべも無く倒された。


 ~~~~~


 そもそもこの世界 W M 7 は魔法、体術などを駆使して魔素というなぞ原子の発生により、

 沸いて出たモンスターを討伐していくという設定だ。

 このゲームの発売は2623年、脳科学が進み、とうとう脳のデータを電子化できるまでに至った人類のためのゲームである。

 モンスターにも知識があるとし、最上位のモンスターともなると城くらい持っている。

 変異種が多く、運営が最もがんばっているとされるゲームNO.1に輝いている。

 ゆえにプレイヤー数も多くとても充実していて、現実とほぼ遜色ない、むしろこっちのほうが良いという人が多いだろう。

 そんなゲームだ。


 ~~~~~


 そんなゲームで、昨日からイベントが行われている。

 たしか[いちばんきめようぜぃ~]的なイベントだ。

 そのイベントにもちろん彼は参加していた。


 イベント内容は、Lv.1から、現行最強ボスまで、順番に回復なしで倒していくというシンプルなものだ。

 Lv.1からoverkillのダメージにより、現行最強ボスまでの道のりがスキップできるという。

 しかし、まめったいかれは、Lv.1からサブ垢で、しかもぴったしダメージkillを目指して、進んでいった。

 ※エメラルドナイトドラゴンは現行最強ボスである。


 ~~~~~


 そんなところで今回は誰も呼ばないで一人でエメラルドナイトドラゴンを倒したところ。


「お~わりっと」


 知ってる人なら知っているセリフを言い、...確か現行ボスこれで終わり...


 なんて考えていたところで、いつもは現れないような仰々しい召還魔法陣が現れて、


「ピエロ が あらわれた。」


 つぶやいてしまった。


 ~~~~~


「こんにちは、最強の者よ。」


 確かにゲーム内時間は昼間である。


「まだいけるでしょう?」


 ピエロがそういうと、またしても仰々しい召還魔法陣が現れた。


「!?」


 それは転送魔法から現れた。


「いいねいいね~~!」


 彼も乗ってきたようだ。



  ----ゴァアアアアアアアアァァァ!!!!!!!!!!!!!!----



 エメラルドドラゴンの巨体が1.5倍になり、見た限りでは聖なるよろいに似たものを身に着けている。


「そうこなくっちゃ...」


「ではごゆっくり...」


 ピエロが召還魔法で消えていったと同時にドラゴンが仕掛けてきた。



 ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ



 空中に魔法陣が展開されほとんどの魔法を防いだ。


 彼の目が見開いた

 {魔法速度が2倍!?それにこうげきも...}


 つえぇ!!!!!


「やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

 やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

 やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

 やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

 やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

 やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

 やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

 やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

 やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

 」


 彼のすごいところといえば絶大な集中力だ。


 かわすかわすかわすかわすこうげきかわすこうげきまほうこうげきこうげき

 ものすごいよけるにげるにげるにげるてんそうひっさつ


 雑念がない。みるみるまにドラゴンのHPが減っていく。


 ちなみに一回魔法を撃っているが、聖なるよろいの効果により効かない。



 ...ひっさつ!



 ゴァアアァァァアアァァァアアァアァアァ...


 サブ垢で倒した。


 強かったが彼の思うところはそこではない。


 {HP半分もってかれた。。。}




 ...ぱちぱちぱちぱち




 気づいたらピエロがまたいた。




「いやぁお強い!さすがです感服感服感服感服ぅ↑↑↑!


 これならば十分に資格がありますねぇ。


 さてさて、

 さてさてさて、

 これよりわれわれの世界にごしょうたいぃぃぃぃ!!!!!」




 いかれていやがる。。。


 なんて画面を見ている間に彼の視界は暗転した。。。。


 ※ちなみにこうげき力は3倍くらい


 ~~~~~


 我々は数多の世界を作り退屈しのぎをしていた。


 我々の中にも数多く死を選んだものもいた。


 しかし我々はまだ新しいものに飢え、求めていた。


 そして我々一同はみな一様に其れを見つめていた。


 ~~~~~


 開発担当は彼のアバターと瓜二つの人間を作り出し、装備を着せた。

 後はこの人間(仮もの)に彼の記憶データーを転移させ、彼の名前のみ忘れさせて

 草原に放置するだけ。簡単なお仕事。


 放置を担当するのは、創造主たちの子供の一人。アンという。


「よいしょ、よいしょ」


 実にかわいらしいその子は、荷台に一人の人間を乗せひっぱってまわっていた。


「もう!いつものあれで運べば良いのに」


 そんなこと言いながらも内心この世界に初めて来れたことを喜んでいた。


 そしてそれは唐突に訪れる。




 ぱちっ



 むくっ




 ガラガラガラガラ...


「なぬ!?」


「ひゃ!?」


 そう、彼がおきたのだ。


 ※我々は大うけ(笑)

 もうあれが何なのか思い出せないのに気づかないアン。


 ~~~~~


 それが今から一、二分前の話。


「なんなんなの?」


 混乱する頭と、初めて使うことに気づかない体を使う彼はこう切り出した。


 おろおろおろおろ...


「ねえ」


 おろおろおろおろ...


「ねえ」


 おろおろおろおろ...



「ねえ!!!」



「ひゃ!?」



 しりもちをつくアン




「説明してくれないかなぁぁ!!」




「でも、でも、運ぶだけって.. 私には権限が...」



「?」


 そんなとき、頭に響く声が聞こえた。



  ---------まあ、よろしく。---------



「おとうさまぁ!?」


 涙目。


「なんなの?ねえ?なんなのいったいねえ!?」


 その後、泣いた彼女が話し出すのは30分後のことである。


 ~~~~~


「...それでね、おとうさまがね、「ちょうどいいからおまえちょっといってきなさい」っていったのぉ!」


 もちろんそのお父様とやらが彼女の脳にかなり規制をかけているので、そこまで多くは語れない。

 しかし大体わかった。


「俺はなんか召還されて、この世界ではっちゃけて良いってことだよな?」


「我々を楽しませろ!っていってた。」


「なんじゃそら・p・」


 まあ、そんなにお父様方も考えていないので大体あっている。

 イベントは進行してから考えるものだ。

 そして大体の定番イベント、町へと向かうのであった。

 ※まだ名乗ってすらいない。









この世界の神は実際は不干渉...というより、招待とかはやらないことにしてました。

ふざけたどこかの神が異世界に適当にポイポイ送ってたら星がひとつなくなってたんですよ(笑)

てことで禁止になってましたが、みんなで集まって話し合った結果です。

暇神乙

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