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私の異世界生活  作者: 尊
第1章 優しさと疑惑混じるもう一つの世界
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不気味な盗賊の主。フェネック『6話』

トラスの店からまた歩き始めた2人を襲ったのは、犬族の盗賊であるランスとレンスだった。斬りかかるレンスに対して香織は停戦を要求。ランスはこれを了承したが、レンスは拒否

然し香織は説得をしランス兄弟を盗賊以外の道へと歩ませる…

「今日も何処か行くの?香織。」

「あっ、マイシスさん。何だかトリスさんが来て欲しいって」「そう…なの」


早朝。香織はマイシスの家から早く出ようとした所、起きていたマイシスに声を掛けられる

理由を尋ねられ香織はトリスに呼ばれたと笑顔で答えた


「大丈夫です。そんな怪しい事じゃないですから」「そう…ならいいんだけど…」

「シルフィにも言って下さいね。では行って来ます」「行ってらっしゃい…(…)」


香織は気づかなかったが、マイシスから一瞬、何か怒りのような殺気のような物が感じた…


「えっと…トリスさんはどこかな…」


エーレンスの街に出た香織は読んだトリスを探す。

すると住宅街の一角、その壁にもたれ掛かるトリスがいた為、声を掛けた。


「トリスさーん」「嬢ちゃん。呼んで済まなかったな」「大丈夫です。それで…」

「用件だったな…お前さんランス兄弟に何かしたか?」

「何かはしてないです。出会いはしましたけど…」「そうか…ちょっと来てくれ」


トリスから、まず聞かれたのはランス兄弟の事。何故知ってるのかはさておき、香織はトリスにある場所に案内される。


「…蜘蛛の巣?…って何これ⁉︎」


トリスが待っていた先の路地裏。

人が通れない程の蜘蛛の巣が張られており、香織はあまりの事に唖然とする。


するとトリスは香織にある事を言う。


「ランス兄弟はこの蜘蛛の巣と関係のある奴の部下だ。…改めて聞く何かしたか?」「話しはしましたけど…」「…」


トリスは腕を組み、「だったら何故?」という思いが出てくる。訳の分からない香織はトリスにそれが何かを聞く。


「一体どういう事なんですか⁉︎」

「お前さん…フェネックって奴知ってるか?」「フェネック…?動物ですか?」

「知らないみたいだな…よく聞け。」


フェネックはランス兄弟の主であり盗賊を束ねる者。主の間は蜘蛛の巣だらけの蜘蛛だらけらしい。香織は少しゾッとする


「対話とか行けなかったんですかね⁉︎」

「いけない事はねぇが…お前さん…奴に気に入られた可能性がある」「はい?」

「これはあいつなりの挨拶…と警告だ」

「挨拶であり…警告?」

「この巣を取っ払えば攻撃するという事だ。逆にこの先に…奴がいるという事」


トリスの言葉に香織は息を呑む。

この異世界に人間は珍しい、さらに部下であるランス兄弟を黙らしたとなると、目を付けられても仕方ないかもしれない


「フェネックって人がこの先にいるんですか⁉︎」「いるな。なんなら歩くか?」

「嫌です嫌です!何で危険な所に行かなくてはならないんですか⁉︎おかしいです!」


多少ながらトリスの目が輝いているように見えたが、当然ながら危険な所に行きたくないのが人の本性である。


すると、先から不気味な笑い声がーー


フフフ!アハハハハ!アハハハハハハ!


「ひいいい!」「歓迎してるだろ?」

「してる訳ないです!あれ殺しに来てる笑い声ですよ!」「何故そう言い切る?」「何故って…あっ…返答聞く前に手を引っ張らないで〜…」


もしかしてら単純にトリスが行きたいだけかもしれない。その標的は香織である事で、彼女が呼んだと言う事だ。


トリスに手を引っ張られ、蜘蛛の巣の先を歩くと…不気味な声がまたしても聞こえて来た。然もそれはさっきの声で…


「いらっしゃい?フフフ…」「ひいい!」「怯え過ぎだろ」「だって…!」


姿は見えないが、明らかにこちらに話しかけて来てる。

地面も既に蜘蛛の巣で、すぐに逃げ帰れないようにしてるのだろう


「可愛い子ね?…隣は最悪だけどね」

「おい…俺はおまけ扱いかよ」

「当然よ。用があるのはそこの女の子」

「!(こっち見てる…?徐々に姿が…)」


コツ…コツ…とブーツのような音が響き渡り、声の主が姿を現わす。

香織の顔が青ざめる。声の主は女性。

然し驚きはここではない。手が蜘蛛だったのだ。手の形が2つだけで合計8つある


「やっぱり蜘蛛だぁぁ…」「魂抜けてるぞ」「抜けないものも抜けますよ!」

「フフフ…初めまして私はフェネック。

貴女…私の好みよ…フフフ…」


フェネックは香織に不気味ながらも微笑む。その時、背後の道が蜘蛛の巣によって防がれたのが見て分かったのだった…





案外疲れなかったので、書きました。

用事は草野球です。かなり落ち着いて書けたんですが…どうでしょう?

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