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私の異世界生活  作者: 尊
第1章 優しさと疑惑混じるもう一つの世界
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乱暴な犬と心優しき人間 『5話』

トリスとトラスに捕まえられそうになった香織は、マイシスの提案によりシルフィも同行させる事となった。

街の名はエーレンス。そこの商店街にて店を出してるトラスと再会し、トリスの言った言葉を胸にしまうのだった…

「うおお!」「え?ちょっと危な!」


レンスの攻撃を無意識のうちにかわして行く香織。見ていたランスは何故当たらないのかを不気味に思う。


「おかしい…レンスはかなり強い方なのだが…」「そなの?」「そう…ん?」


「くそ!この!当たれ!」「…え?」


レンスは何度も香織に斬りかかるが、まるで当たる様子がない。香織は不思議に思う内に異世界に入る前を思い出す。


(貴女に読み取る力と防ぎきる力を…)

「(テレサさんが言ってたのって…)」

「くそ!何故だ⁉︎」「(この力の事⁉︎)」


テレサが言ってた防ぎきる力と未来を読み取る力、分からないのなら試せと言っていた。香織は何となくだが理解した。


「手伝うぞレンス!」「兄者!助かる!」「あの…」「ん?何だ人間!」

「近所迷惑なのでやめません?」「え」


ランスが加勢したその時、香織は何と停戦を要求した。

周り全員が迷惑そうにこちらを向いている。馬鹿馬鹿しくなった2人は剣を降ろす


「お姉ちゃん凄い!説得するなんて!」

「私何もしてないんだけど…」「近所迷惑か…面白い言葉を言うな…人間よ。」

「天谷です」「何?」「天谷香織。そっちが名乗ってくれたので挨拶しますね」


弟のレンスはキョトンとしている中、兄のランスは思い切り笑う。

何故だか分からないが香織達を馬鹿にしている感はない


「どうやら…相手を間違えたようだな」

「兄者!」「見ろレンス。彼女は最初から敵対心など無かったのだ」「何ッ⁉︎」

「ふぅ…」「怖くなかった?」「怖い」


ランスは剣をしまい、こちらに近づいて来る。何かしようと言う感じは見当たらなく、ランスは香織に手を差し伸べる。


握手の要求、ランスは改めて香織に聞く


「心優しき人間よ。改めて貴女の名を聞かせてくれ」「天谷香織です。それで…」

「シルフィ!」「天谷とシルフィか…」

「兄者!金を盗むんだろ⁉︎こいつらから!」「逆に罪悪感が残るぞ。レンス」


ランスは香織と握手を交わす。レンスは納得していないようで、ランスに反論する

傷付ける方が罪悪感が残るとランスはレンスに言う。然しそれでも納得が行かなく…


「兄者!俺は絶対納得しねぇ!コイツは恐らく反撃出来ねぇ臆病者だ!カモじゃねぇか!」「私達カモじゃないもん!グワグワ!」「そっちじゃないと思う…」

「うるせぇ!死ねー!」「ほえ?」


カンーー!レンスの刃を香織は止める。


「レンス!」「ランスさん!…任せてください」「分かった…貴女に任せよう」

「…金を盗む理由は何ですか?」「生活の為だ!」「本当に?それだけですか?」「何が言いたい…弱い人間!」


香織は元々、攻撃技を持ってなければ反撃する気もない。

だから言葉にて気持ちを伝える気でいた


「盗み常習犯は…生活に困ってるだけじゃなくて…自己アピールしようとしてるんです」「何⁉︎」「盗んだら目立ちますからね。それが癖になって何回も繰り返すんです」「目立って何が…」


「別の方法はないのですか?レンスさん」


侮辱するつもりもない。彼女は催促と言う形からレンスに一歩だが距離を縮めていく。強制はしないやり方で…


「ないに決まってる!」「決まるんですか?お兄さんと一緒にいても?」「⁉︎」

「まだやり直せますよ。あのお兄さんとなら。だから…意地を張るのはやめましょう?」「……兄者」「俺は構わない」


レンスは兄のランスの言葉を聞き、持っていた剣を再度見つめ直し、鞘にしまう

そしてレンスは香織に尋ねる


「別の方法は何だ…人間」「お兄さんと一緒に探して下さい。私には分からないです」「…無責任な奴だ」「フフフ…」

「感謝する天谷」「気にしないで下さい」


ランスの言葉に香織は笑顔で答えた。

レンスからの感謝は無く、無言で去ったものの代わりにランスは2人に手を振り去る…


「犬族って乱暴な方なのに…凄いね」

「話が通じたら種族も関係ないからさ」「じゃあモンスターも?」「そうだよ」


外が暗くなって来ているのを知り笑顔でマイシスの家に戻る。そして…


「へぇ…2人が新しい道に進んだ…ねぇ?

名前は…そう。天谷香織って言うんだ。会って見ても面白そうかも…フフフ!」


2人の家からかなり離れた路地裏にて、

笑う不気味な人物。この人物は一体何者なのだろうか…

明日、用事があるので書けないかもしれないため、今日書いときます。こんな感じで大丈夫かな?不安はありますが…まあいいでしょう…

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