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私の異世界生活  作者: 尊
第1章 優しさと疑惑混じるもう一つの世界
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本当の親と言う意味『4話』

この異世界の事を把握する為にマイシスの自宅を離れ、探索する香織

そこにて骸骨の男のトリスとトラスに出会う。

人間ハンターの2人に彼女は追い詰められるがマイシスに助けられる…

「お姉ちゃん!ここが噴水だよ!」

「凄いね…(近くの公園より凄いな…)」


香織は今度は1人では行かず、マイシスの提案によりシルフィと共に街を回る。

この街の名は、エーレンスと言うらしい


ちなみに今、2人がいるのはエーレンスの噴水場。街の特徴と言ってもいい所だ。


「次行こ!もっと案内したいの!」


シルフィはそう明るく言うと香織の手を掴み、案内して行く。

相変わらず見かけによらず力が強く、引き離すのは出来ない


「商店街みたいな所が沢山あるんだね…」「沢山…んーほとんどだと思う」


住宅街に入ったかと思えば、商店街が並び、交互だろうか。門前の道まで繋がっている


そう歩いていると、知れた大声が聞こえる


「おー!天谷ー!」「…ん?」

「俺だ!トラスだ!シルフィもこっちこーい!」「トラスおじさんだ!行こ!」


何故、人間ハンターのトラスが商店街の店を開いてるんだろう…と香織は気になったが、心の中にそっと考えをしまった


「2日ぶりだな!あの時は済まなかった!」「あの時ー?」「捕まえられそうになったの」「えー⁉︎」「スマンスマン!」「トラスさん。お兄さんは?」


あの時とはまるで違う態度で香織達に接して来た。そして香織は何故一緒にいた兄のトリスが居ないのか聞いてみた。


「違う店を2人で出してる!俺は剣の店でトリスはホットドッグ屋だ!」

「(何でそんな違うのか逆に不思議だ…)」

「9千!高いよトラスさん!」

「冒険者にはちょうどいい価格だぞ!」


兄弟の感覚が何かあるのだろう。然し

その離れ過ぎた感覚を香織は気になったがもう気にするのをやめた。


「天谷!お前はマイシスの子供と言ったな!だったら血は繋がってるのか⁉︎」

「いいえ…居候の身ですから」「血は関係ないよー」「そうか!ならお前はマイシスの子供だな!ハッハッハ!」「…」


何だか勢いで重要な事を言われたような気がしたが、恐らく難しい事はこの人には通用しない。

香織は何か言うのをやめる。


だがトラスは察したかのように言う。


「お前の血の繋がった親はお前の為に何かしてくれたか?」「!」「ん?」「…虐待されてました」「お姉ちゃん…」

「えっと…トリスならきっとこう言うぞ」


トラスは香織の反応を見て、兄トリスの言葉を思い出し香織にぶつけてみる。

トラスは常に笑顔で真剣な言葉をぶつける


[本当の親ってのは子供の事を大事にし、自分の事を常に2と考える。自分の事を1と考える親は本当の親ではなく、血の繋がってるだけの赤の他人だ」


「血の繋がってるだけの…他人…?」

「うーん?トリスおじさんは難しい事言うね…」「俺もトリスには敵わないぞ!」「自分の事を常に2…」


確かに香織の親は香織の為に何もしてくれなかった。その部分ではマイシスは自分を子供と考えてくれてるのだろうか?

トリスの言葉を香織は多少ながら理解した


「引き止めてすまんかった!散歩中だったな!」「いえ…色々ありがとうございます」「ありがとうー!」


トラスは香織達の後ろに客が並んでるのを見て、自分が何をしていたのかを思い出し、2人も察して店から離れて行った…


「お姉ちゃん辛い経験したんだねー」

「随分前だけどね…もう昔だよ。」


シルフィの問いに香織は苦笑いで答えた。そうだ、もう昔の事で思い出す必要も何もない。忘れ去った方がいい記憶


再度また歩き出した2人。すると…


「そこの2人止まれ!」「止まるんだ!」

「ん?お姉ちゃん何か聞こえた?」

「止まれって…」「…止まったよ?」

「そのままこちらを向くんだ!」


男2人の声。言われた通り香織達は後ろを向くと、犬の顔をした男2人がいた。

男2人は剣を持っており香織達に構えてる


「犬?」「ワンワン!」「ワンワン!」

「乗られるな兄弟!俺は犬族のランス!」「ゴホン…同じく犬族のレンス!」「「さあ!金を出せ!」」


2人は真剣な顔で剣を2人に向ける。然し香織達は「は?」と言う顔をして無言のままだ。いわゆる盗賊の輩だろう。

ちなみに兄はランスで弟はレンス。


「兄者!こいつらゴミを見るような目でずっと見てるぞ!」「引くわー…ゴツい男がか弱い乙女に手を出すとか引くわー」「それそれー!」「グググ…」


当然迷いは無いのだろうが…何かの圧力がランス兄弟を襲ってる。襲ったらプライドが無くなると2人は察している。


「黙れ!身ぐるみ剥がせてもらう!」

「レンス!早まるな!(プライドの問題で)」


レンスは何の武器を持っていない2人に斬りかかる。シルフィは物凄いスピードで香織の後ろに隠れる。香織は驚きながら…


「っ…!」(カンッ!)

「な…素手で剣を止めただと⁉︎しかも血のひとつも出てねぇ!」「何だと⁉︎」

「ちくわしか持ってねぇ!」「ちくわ⁉︎」

「くそ!やるか女!」「く、来る⁉︎」


身構えたレンスに対して、香織はかなり緊張しながらも受け止められる態勢に入った…




難しいっすね。気をつけながら書くと。

二時間ぐらいは1000字超も二時間は軽く掛かってしまいます。

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