21世紀初めのカタルシス
掲載日:2016/09/02
指先の季節が 風を追い越していく 目を伏せて
悪戯好きな 天使さえも 時に笑みを見せて
システムのない 天国のように
誰も踏み込めない 光の場所
残された僕らは 祈るしかない
口づけかわして 目配せをして
俯いたままで 白い歯を見せて はにかんで
風になびくままに 髪をまかせて
神話になる君の横顔 イコンにも似て
それこそ 巡る惑星のレジェンド
聖堂の奥 輝いて
地上の廃墟の先に見えていた
女神の亡骸を すぐに抱き寄せて
その胸を一突きして その接吻で
淡い目を見せて 微笑んだまま 割れた空を仰ぐ
涙あとを残して 唇を噛む
神話になる君の横顔 聖画にも似て
それこそ 蒼き惑星のレジェンド
僕に見えるすべて
僕の触れられるすべて
僕に聴こえるすべて
僕の感じられるすべて
別れも告げずに去っていく
この地球のロマンティシズム
神話になる二人のイコン
髪をかきあげて 抱擁しあう
罪をおかした二人の骸
神話になる二人のイコン 飾り立てられたままで
それこそ 愛ある惑星のレジェンド
明滅していく光 弾けゆく太陽 溢れゆく海
この地球の記憶が
フラッシュバックしていく




