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安全確認?


暗闇の中、守は一人溺れていた。


得体のしれないものが肺を侵していくようだった。


これほど辛いのならば、と覚悟を決めても、一向にやすらぎの時は訪れない。


なぜだ?


俺はどうしてこんな目に?


肺だけでは飽き足らず、ナニカは血液にまでも侵入してくる。


焼くような痛みが身体中に伝わる。




「だっ、れか、たすっ」











-------







「マモ、マモ!しっかりして!」


「がはっ…。はぁ、はぁ、…あれ?」


一番最初に見えたのは、玲子の顔だった。


呼吸ができるのがわかり少し落ち着く。


真っ白な天井や、ひっくり返った食事が視界に入るようになった。


「マモ、大丈夫かい?」


玲子は今にも泣きそうな顔をしている。


「うん、大丈夫だよ、おばあちゃん。」


何があったか、だんだん思い出してきたから。









仕事を始めて一週間がたった。


毎日食事を運んでいく中で、お互い親しくなっていった。


そのうちにマモ、おばあちゃんと呼び合うようになった。


これはおばあちゃんの提案だ。


おばあちゃんの孫に俺は似ているらしい。ただそいつはまだ3歳だそうだ。


一応血が繋がっていないかケントに調べてもらったが、赤の他人だったという。


そんなとき、おばあちゃんが提案してきた。


寂しいから、あなたを孫だと思わせてーーーと。


ばあちゃんのことを思いださないわけではなかったが、俺は呼ぶことをためらわなかった。


仕事の一環としての気持ちもあったが、それだけではない。


だって、別人だから。


似てはいるけど違う。この一週間でそれがわかった俺は次第に戸惑うこともなくなっていった。


その日から俺たちは、おばあちゃんと孫になった。









「で、俺なんで倒れてたんだ?」


肝心なところが思い出せない。


おばあちゃんの顔をそっと見る。


「たまには一緒に食べようっていってマモごはん持ってきたでしょ?」


「うん。」


そういえばそうだった。


「マモ、間違えて私のごはん一口食べちゃったの。私がまだ食べていなかったから。そしたら、急に苦しみだして…。」


おばあちゃんは目を伏せる。


目のふちに涙が溜まっているのがわかった。


「え?」


食事を食べただけで?


「何かだめなのかしらね。」


ひっくり返った食事をみておばあちゃんはそう漏らす。


俺はゆっくりと体を起こした。


「…これは一体、どういうことだ?」





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