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ここは?
真っ暗な世界に一人。
周りに手を伸ばしても、触れるものは何もない。
(あれ、俺どうしたんだ?)
自分の身体が見えない。
伸ばしたはずの腕も、前に踏み出したはずの足もない。
身体が黒に溶けてなくなったような錯覚に陥った。
(俺、死んだのか?)
死とは無と一体になることだ、そういったのは誰だったか
もしその通りなら、俺は「死」を迎えたことになる。
(でも、なんで?俺何かやらかしたのか?)
思い出せない。
なぜ自分は今ここに?
今まで何をしてきたんだ?
そんな問いが虚しく浮かんでは消える。
ふと、目の前に異質な物体が表れた。
今にもこぼれ落ちそうな金属を無理やり透明な容器に詰めたみたいだ。
(なんだ、これ?)
そっと触れてみる。
ただの金属の感触、のはずなのに。
(…気持ち悪い。)
まるで嫌な記憶を詰め込んであるみたいだ。
そっと手を離そうとする。
そのとき、記憶の逆流が始まった。




