プロローグ
凄まじい頭痛とともに目がざめる・・・最悪な目覚めだ
目の前に雲ひとつ無い空が見える・・・
「ここ、どこだ?・・・」
「起きましたね?・・・」
俺の横に、亜麻色の髪の少女が居て、此方をのぞきこんでいる。
まだ、痛みを発する頭を軽く抑えて、少女の方に向き直り。
「えっと、ココは何処だ?あと、君は誰?」
「私はサルサルージュ、この世界の神様?」
サルサルージュは、頬に指を当てながら軽く小首をかしげる
「いや、俺に聞かれても・・・って神様が居るんなら、俺は死んだのか?」
「いえ、神楽 信 さん・・・貴方は飛行機事故で、時空の狭間から、
この世界に堕ちて来たんです、そこで、貴方を如何するのか、
それを今から決めなければならないのです」
サルサルージュの話によると、俺はどうやら異海と言う世界に堕ちて来たらしい
しかも、時空の狭間が閉じてしまって、帰ることも叶わない、で一回死んでリセットするか
ここで祝福をもらって、生きていくのかを決めないといけないらしい。
「それでですね~ 私としては、貴方にこの世界で生きてほしいのですよ
しかも、私の祝福といくつかのギフトを与えますので、私の願いを叶えて下さい
リセットしてしまうと記憶もなくなりますしね、ね」
「なんで、そんなに生きていく道を勧めるんだ?
何か、俺にしてほしい事が有るのか?」
サルサルージュは、俺の手を握ると
「それは、異海の皇が没してから混乱が広がり、
人々が、皇を求め、その資質のある者を探していました」
「それが俺だと?」
サルサルージュは静かに頷き、俺の左手の甲に口付けをしたとたん
光を発して蒼い龍の痣が浮かび上がった。
「これがその証!」
俺は大きく息を吐き静かに頷いた。
「分かった、異海に行くよ」
「ありがとう」
微笑んだサルサルージュはとても美しかった、こうして俺は
幻魔の支配する西都の更に西の森へ転移し、皇に成るために、各国の王に俺を認めさせる
ための旅が始まった。
俺がサルサルージュからもらった加護とギフトはこうなった
ステータス
神楽 信 18歳 男 LV1
職業:サムライLV1
才能:選ばれし者(LV1)
LV1:神に選ばれし者、倒した敵から「スキル」「ステータス」「才能」を
抜き取る事が出来る。
また、ステータス上昇が、LVアップ以外でも起こる(成長大)
スキル:血に眠りし才能(LV1)
LV1:自分の先祖一人の職業を自分の物とし、その才能を引き出す
現在一人 サムライ
皇の目(LV1)
LV1:鑑定、サーチが出来る、LVが上がれば、他の目の能力の使えるようになる
皇の威厳
皇の証、すべての敵を威圧し、敵意あるものの行動を抑制する
セブンフォース(LV1)
全ての属性魔法を使える現在は、初級(単体)魔法まで
スキルにギフトは割り振られているようだ
こうして俺は光に包まれ、西の森へと転移していった。