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ハニーポット  作者: 指猿キササゲ
$1$ 本質乖離
7/113

#7 薫

    #7 薫


 まじないというのが学校で流行っているのなら、学校をくまなく調べてみたら、何か分るかもしれない。

 薫は今後の行動を思案した。まず昼間はクラスメイトで情報収集。夜は校舎の探索だ。何もないとは思うが、何か分るかもしれない。つまり薫はどこから調べたらいいのか分かっていなかった。

 とりあえず、夜の探索の仕込みをする為に特別棟に向かう。校舎は教員棟、生徒棟、特別棟と三つに分かれており、授業でしか使われない特別棟は、その性質上、人気(ひとけ)がない。

 特別棟廊下の端の方にある二階の窓、ここならそもそも人はほとんど来ないし、気付かれる心配もない。薫はそっと、窓の鍵を開けた。


 現在時刻は午前八時十五分。あと十五分ほどでホームルームが始まるので、薫は生徒棟に戻る。

 この時間帯、来ている生徒は限られている。大半の人間は、八時二十五分になってから、一気にやってくる。おそらく電車の到着時刻の関係なのだろうが、それにしたって随分とギリギリだな、と薫はかねがね思っていた。

 だが、人が来ていないわけでもないし、あまり人が多すぎると会話もしにくい。教室に入ると、何人かの生徒は来ていたが、それでも過半数は空席だった。

 話しかけるのなら誰でもいいが……どうせなら、話をよく知っていそうな人間がいい。誰がいいだろうかと思いつつ――二人で話している女子生徒に目をつけた。


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