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97 主人公の水を差すと言う行動は正しかった

あけましておめでとうございます。これからもよろしくお願いします

次の朝


取り敢えずお稲荷さんを作るに当たって、必要な調味料を考えてみると砂糖、お酢、塩、醤油? まあこれぐらいだろう。油揚げとご飯だけだ。ご飯は心配することは無くすでに用意されているし、油揚げは大豆があるのだから豆腐さえ作れば油揚げも作れるはずだ。



と言う訳で



「豆腐って知っているか?」

「豆腐?知ってるわよ」

「おお、本当か!!」

俺はリリアナの言葉を聞いて小躍りしそうになった。これならすぐに油揚げを作れそうだ。


「でも今は作られることは少ないわね」

「どうしてだ?!」

「忙しいから。冬越えの準備で」

「冬越え?」

「そうよ」


そうか冬越えか、まあそう言う事があっておかしくは無いな。むしろあって当然だ。どっかのファンタジー小説の様に一年中冬や夏と言う地域はおそらく無いのが普通だ。と言うかエルフの村とか言うと、草花に囲まれた時しか想像できないかな、冬のエルフの村か……楽しみかな。


「じゃあ、豆腐が出来るのは何時なのだ?」

「そうね……冬は無理だから雪が溶けて春になってからかしら?」

「春か……」


早くて一月、遅くて四月だと考えると……余り待ちたくは無いな、うん。


「じゃあ、その冬越えの準備が終われば豆腐を作れると言う事だな」

「まあ、そう言う事になるわね」

「取り敢えず暖を取るための木を適当に切って来ればいいかな?」

「今から切っても遅いわよ、少なくても二年は乾燥させなきゃいけないのよ。それと薪はそこまで使わないわ、精霊魔法があるから。薪は緊急ようにあるだけよ、だからどの家も薪は余っているわよ」


「何だと?!」


確かに精霊魔法があれば暖とかは考えなくても大丈夫だな。と考えると食料かな?


「じゃあ、食料か?」

「そうね………丁度今日から狩りをしだすんじゃないかな?あたしはこれから学校だから」


このエルフの里には学校もあるらしい、飛び級や留年もあったりして本人の実力次第ですぐに学校を卒業出来るらしい。こいら姉妹の場合は長い間休んでいたから、今はその遅れを取り戻すために勉強しているのだ。


「じゃあ行ってくるわ」

「行ってきます」

自分の部屋から出て来たエリカと一緒にリリアナは家を出た。


俺も参加するのかな、その狩猟に参加するかな。






「ってことで参加したいんだけど、どうかなカシム?」

「今日は仕事で参加出来ないんだけどな………」

「カナリアは?」

「病み上がりで余り外に出したくない」

カナリアが答える前にカシムが答える。

「もう、大丈夫なのですよ~」

カナリアは椅子に座っているカシムの肩に顔を置いて背中に抱き着く。イチャイチャするな。

「それでも心配で……」

「カシム君は心配性で過保護ですよ~」

カナリアは頬をカシムの頬の猫が顔を擦り付けるように擦り付ける。イチャイチャするな!。

「ごめん」

「気にしなくて良いのですよ。カシム君が私を心配してるのは分かってますから、それは嬉しいのですよ」

いつもみたいに語尾に間延びした感じが無くなり、甘さが追加される。カナリアは唇を横に向けるとカシムもそれに答えて、キスをしだす。だからイチャイチャするなよ、話が先に進まないだろうが!!。


俺はここで声を掛けるような野暮なことをしてないで放って置くことにして、俺はカシムとカナリアの視界に入らないように隠れた。





放っておいた結果





仕事に行くことを忘れて、ギシッアンッギシッアンッが始まってしまった。もう、どうしようもないなこれは、ここで止めに入れるわけもないし。俺は家から出ることにした、いや出らずにはいられなかった。


取り敢えずここで思ったことは、小説などでこの様なシーンに水を差す主人公は一体何を考えているのかと思ったけど。






こんなことをにならない為に水を差しているんだろうな。主人公がやっていることは正しかったな、今それが証明された。主人公はたぶん水を差さなければ、ああ言う事態に陥ると分かっていたんだろうな。俺も水を差しておけばよかったとなと後悔している。





俺が外に出て村の中を散歩していると、向こうからガウルンが歩いて来るのが見える。持っているのは弓矢とナイフ、どう見ても狩りに行く姿だ。これは良い、こいつに言って狩猟に参加させてもらおうかな。だけどこっちて森の方角じゃ無いよな?



「おい、ガウルン」

「?!、何だお前か」

ガウルンは一瞬あたりを見回して、すぐに俺に気づいた。

「俺だ。お前今から狩りに出るのか?」

「ああ、そのつもりだ」

「なら俺も連れて行ってほしい、俺も狩りに参加したくてな」

「それは構わないが、一つ聞きたいことがあるんだが」

「何?」

「カシムはどうしている?あいつ今日仕事なのに出て来ていなくて、俺が様子を見に行くように頼まれたんだが、何をしているんだあいつは?」

「子作りだ」

「ブッ!!」

俺の身も蓋もない言い方に吹き出してしまう。

「そうか……見に行かないで良かった」

「そうだな」

「二人の邪魔をしないで良かった」

「そうだな」

ガウルンはその言葉の後少し放心していた。





「ゴッホン、あいつが遅れて来ることを報告しなければならない、狩猟に行くのはその後だから、門の所で待っていてくれ」

「分かった、よろしく頼むな」

「ああ」


俺が門に向かって歩き出すのと同時にガウルンも動き出した。全く損な役回りだな、あいつも。






俺が門に着くとすでに多くのエルフが集まっていた。全員が弓矢を持っているようだった、まあ、エルフだから、らしいと言えばらしいかな。





「待たせたな」

「ああ。それでなんて言ってきたんだ?」

俺はニヤニヤとしながら、聞いてみた。

「愛を育んでいると言ったら、全員が察してくれた」

「クッハハハハハハハハハ」

俺は思わずその言葉に腹を抱えて笑ってしまった。

「愛を育むか、アハハ、確かに的を射っているな、アハハ」

「そんなにおかしいのか?」

「いや~思いのほかツボってしまってな、ククク」

「そうか、そうか。くくく、アハハハハ」

俺たちはそこでひとしきり笑った。





「狩りでのルールがある」

「ルール?」

笑った後でルールの説明がされた。

「ああ、獲物の権利は最初に矢を当てた奴。精霊魔法の使用を禁止だ。罠の類も禁止。そうだな後は、子供や母親は狙わない」


最後のルールはよく聞くな、昔の日本でも数を減らさないためにこの様な決まりが鹿狩りや捕鯨漁であったな。今クジラが減っていると言うのはアメリカ人が江戸時代に油だけを目的に狩りつくしたと言う話だったかな。


まあ、世の中限度が大切だと言う事だろう、生態系を崩さないためにも。



「それくらいかな」

「分かった」


ツイッターとかラインで話している人をなろうで見ますが、そう言う事をして欲しい人はいますか?

いたら教えてほしいです。

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