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54 領主到来

暑いですね。みなさんも熱中症にならないように気をつけましょう。


最近作者が怖いのはレジです。バイトでモタモタすると溜まっていく恐怖

そして昼寝する事数時間後、外が騒がしくなる。俺はそれで目を覚ます事になった。


人がせっかく気持ちよく寝てるのを邪魔するのは誰だ?


俺は体を伸ばしながら意識を強制的に覚醒させた。


「あのマスター」

戸惑いながら声を掛けてくるリリアナ。俺が機嫌が悪いの察したのだろう。


何かあったのか?


「何だ?」


「外でマスターに合わせろと騒いでいる貴族がいるんです」

外のうるさいのはそれが原因か。下らない事で俺の昼寝を邪魔したんなら殺す。


「分かった会いにいく。お前らも付いてこい」

俺は人化するとリリアナとエリカは短い悲鳴を上げた。


「「キャッ」」


二人が手で顔を覆って後ろを振り向いたことで、自分の格好に気づいた。服着てないから裸じゃん俺。


「悪いな、後ろ向いててくれ」


俺はさっさと服を着るとリリアナとエリカを連れて外に出る。


「私に用ですか?」

俺の言葉使いが突然変わったことに、エルフ二人は驚いたように目を見開く。そんなに俺の言葉使いが変わったことが驚くことか。


「こいつか?」

貴族は俺のことを指さしながら後ろの奴に聞く。あいつはロメオか。

「はいそうです」

ロメオが頷くと、俺に視線を向ける貴族。その途端ロメオが手を合わせて必死に頭を下げて謝ってくる。まあ、貴族に逆らえないのは仕方ないとして許すか。


「この方はどなたですかロメオさん?」

俺の言葉を聞いて説明しよとすると先に貴族が説明しだす。


「わしの名前はアルカ・レイモンである。この町の領主だ」

まあ、予想はしていた。このエルフは領主に届けると言っていたからね。さてさて要件はなんだろうか。

アルカ・レイモンの見た目は三十代って所かな。中年太りをしている。見た目はドラマとかに出てくるセクハラしそうなおじさんだな。


「わざわざ領主様自らが訪ねて下さるとは光栄な限りです」

俺がそう言って腰を折って頭を下げた。

「私の名前はオズワルドと言います。どうぞ、お見知りおきを」


「貴様がわしの奴隷を奪ったと言う男か」

俺はまさかと言う顔を作り、首を横に振って否定した。

「まさかそのような事はしておりません。私は正当な代価としてこの二人を貰い受けました」

「その代価とは?」

「命と金でございます」


何か言いたそうだが、黙ってしまうレイモン。まあ、そうだな俺の服装を見るとどこかの貴族に仕えている執事に見えるからな。下手なことをして自分より身分の高い者だったら大変だからな。慎重にもなるだろう。



「いくらならエルフを譲る?」

権力の脅しはリスクが大きいのでやめて金に走ったか。別に構わないが。

「すみません。我が主はエルフを大変ご所望なので無理です」

しかし、まだ諦めの付かないレイモンは食い下がる。

「まだ貴様の主には連絡はしていないのだろう。黙っておけば大丈夫だろう。それに貴様も私からのお金をそのまま受け取ることが」

俺はその言葉を即時に首を振った。

「すいません、すでに伝書鳩で伝えてしまいました」

俺の言葉に悔しそうに顔を歪めた。

「貴様の主はいったい誰だ?」

「お伝えする事は出来ません。言うなとご命令でしてご容赦ください」

俺はそう言って腰を折った。


「そうか……帰るぞ!!」

最後にそう怒鳴って護衛と商人と共に帰って言った。めんどくさかった。




俺が部屋に戻ると突然、リリアナが俺に質問をしてきた。


「マスターは貴族の執事だったんですか?」

「ちげーよ。あんなもん出任せだ、出任せ」

俺は椅子に座ると俺はエリカにお金を投げた。

「これで桶ができるまでの、宿代を払ってきてくれ」

「わ、分かりました」

エリカはそのお金を両手で握りし締めて出て行く。

「全く疲れるぜ貴族の相手は。リリアナお茶入れて」

リリアナは俺のカップにお茶を入れてくれるが、熱いのだ。

「精霊よ、この紅茶をキンキンに冷やしてくれ」

俺がそう言うと湯気が出ていたカップから湯気の代わりに冷気が出た。俺は一気に飲んだ。

「プッハーー。最高だな。さすが精霊魔法様だな」

こんな暑い中飲む飲み物は最高だ。


犯罪的だ……うますぎる。


どっかの言葉を借りるとこんな感じかな。まあ、ここは物を冷やすのは魔法かマジックアイテムぐらいしかないからな。冷たい飲み物を飲めるのは金持ちの証拠かな。


俺の言葉に眉をひそめ、いじけた様に言う

「こんな事で精霊魔法を使って褒めるのはあなたぐらいよ」

何言ってんだ。魔法ってのは本来こんなふうに使われるもんだぜ。殺しのためじゃなく。

俺は心なかでそう言った。

そこで丁度、エリカが帰ってきた。

「おかえり。足りた?」

「はい、足りました」

俺の言葉ににこやかに返事をするエリカ。かわいいね。俺はエリカの頭をなんとなく撫でた。

「いい子いい子」

リリアナは何だか信じられないような物でも見るような表情をされたがどうでもいいや。髪はサラサラで触り心地はとても良かった。


「あなたなんで猫になれんのよ?」

そこで突然リリアナが質問してきたが俺は可笑しくて笑ってしまい、エリカの頭から手を離し、その手を横に振って否定した。


「違う違う。逆だ」

「逆?」

訝しげに表情を歪める。

「猫が人間になったんだ。俺の本来の姿は猫だ」

俺の言葉にまたしても時間が止まった。面倒だな~もう。


そこに丁度夕食が運ばれた。

「ほら、食べるぞ」



食事が食べ終わると質問攻めにあった。

「なんで猫なんですか?」

「しらねーよ」

「なんで人間の姿になれるのよ?」

「人化って言うスキルを持ってるからだ」

「エルフの里に行きたい理由はなんですか?」

「人間から距離を置きたい。後は好奇心」

「なんで猫が精霊魔法を使えるのよ?」

「仕組みが理解できたからだ」

「何でー」

俺はそこで質問を止めた。

「いい加減にしてくれ、面倒だ。で俺はエルフの里に入れるのか?」

俺の質問に二人は顔を見合わせて顔を傾け答える。

「多分大丈夫じゃないでしょうか。猫だし」

「大丈夫でしょう。猫ですし」


大丈夫らしい。これで後はエルフの里に案内してもらえればいいや。



「俺は今日猫の姿で寝るから、二人でベッド使って良いよ」

俺はそう言って猫の姿になった。俺は服から体を出すと窓際に丸くなった。


「二人ともどうした?」

二人は俺のことを惚けた様な顔で見てくる。

「その撫でさせてくれませんか?」

エリカが俺に聞いてくる。

「別にかまわない」

俺がそう言うとエリカに便乗してリリアナまで触ってくる。


「触り心地良い」

「まあな、フレッシュで綺麗にしてるからな」


二人は三十分ぐらい撫で回すとベッドに入った。おやすみ。

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