45 エルフ
いつの間にか日刊ランキング二桁代にうれしい限りです。
読者の皆さんありがとうございます。
感想のなかで誤字脱字が多いとの指摘があったのでそれを直すのに少し更新が遅れるかもしれません。
不注意な物でごめんなさい
俺が街を出てから半日近くが経って俺は既に近くの街にいた。ああやって小細工はしたもののあまり目撃されるのは良くないので俺は猫の姿でいるのだった。そして今更だが全力で走ればエルフの街はそこまで遠くはないんじゃないかと思い始めていた所だ。あれだけの水や携帯食料をもらったが大量に余るかもしれないな。携帯食料はあまり美味しいとは言えないので食べたくはないのだがまあ、最悪捨てればいいかな。
俺はそう思って屋根の上であくびをし、結構真面目に走ったし、朝が早かったこともあるので眠いのだ。俺は屋根で昼寝をして休息のひと時を過ごすことにした。猫の姿になってよかった事は人目を気にせず寝れることと体が小さいのでどこででも寝れることだろうか。猫を選んでやはり正解だったな。俺はそう思い眠りに就くのだった。
そして俺が半日近くを猛スピードで走った結果、既にザースラ国の端っこまで来ていると思われる街には獣人がチラホラと見えるようになってきたのだ。教会は人間至上主義みたいなところがあるが、獣人が近くにいることと国の末端だからなのか獣人への扱いは普通のものに見える。平和でいいことだ。
次の日、俺は早々に町を出た。特に目的があって泊まっていたわけでわないので次の町に行くことにしたのだ。
だが次の街は楽しみだ。火山が近くにありそれによって温泉もあるそうだ。これは楽しみでならない。俺はさっさと行こうと足早に出たんだが………
「ニュー」
ニャーじゃなくてニューとなるほど暑かった。火山が近くにある事と太陽が元気に照らすので暑いことこの上ない。足も岩場ばかりで土が少なく足場も熱くて火傷しそうになる。夏のアスファルトで犬などが火傷するみたいなことをニュースで言っていたがそれと同じだな。一旦引き返して何かの馬車に乗ろうかと思ったがその時ちょうど馬車が通りかかる。
やったぜ。
馬車は護衛を四人ほどつけてゆっくりと進んでいた。まあ。この岩場であまりスピードは出せないからな。流石に乗るのはバレそうだから俺は馬車の下に滑り込み日が当たらないようにした。
日が当たらないようになったことで暑くはなくなったがスピードが出ないのが悩みだな。まあ、諦めるしかないか。
俺は馬車と一緒に歩くことに決めた。
馬車と歩くこと数時間、お昼も食べて太陽が真上から傾き始めた頃、盗賊が襲ってきた。
護衛が四人に対して盗賊は二十人ほどいる。いや矢が飛ぶところを見ると岩陰にまだ数人いるな。護衛のほうが戦いを見る限りレベルは高いが、盗賊二人ほど相手にすると冒険者の動きが止まりそこを弓矢で狙い撃ちする。とても頭に良いやり方だ。しかもまず最初に狙ったのが魔法使いだ。レベルが高いと言っても接近戦で魔法使いが勝てるほどのレベルの差は無く。あっという間に負けてしまった。
仕方ない出るか。
俺は馬車の下から出ると岩陰に隠れて人化し、執事服を着てミスリルの籠手を装備した。こんな奴らだが油断はしない。
…暑いな、上着はいいや。俺はそう思い上着だけアイテムボックスに仕舞う。
俺が岩陰から様子を窺うと既に冒険者二人が戦闘続行不可能だった。いやそれよりも
「エルフ」
俺は小さく呟いた。猫の視線だと高さが足らなくて何を運んでいるかは分からなかったがまさかエルフを運んでいるしかも二人しかも様子を見る限り奴隷だなあれは。
計画変更だ。あの冒険者全員が戦闘不能になるまで待って助ける代わりにエルフ二人を貰おう。エルフの国の入り方を調べていなかったからな、これで手間が省ける。まあ、冒険者が戦えなくなるまで、そう時間は掛からないだろうな。
それか一分ぐらいで最後の冒険者も倒された。よし行くか。
「全員倒したぜ」
「へへへへ、ツいてるな俺たち奴隷商人、しかも、エルフが付いてるなんて」
「近づくな!!」
商人のおじさんがナイフを振るうが蹴り飛ばされてしまう。
「死んじゃえよ!!」
そう叫んで盗賊の一人が剣を振るったが、
キンッ
そんな音共に防がれ、剣が折れた。
「なっ」
俺は驚く盗賊を蹴り飛ばした。
「な、まだ護衛がいるぞ!!」
盗賊の一人が俺に気づき仲間に伝える。その瞬間俺に向かって矢が三本飛んでくるが籠手を使って全て防ぐ。
「助けてくれるのか?!」
商人のおっさんが俺の足にしがみついてくるのを、蹴りたくなるのを我慢する。こんな暑いのにしがみつくなよ。更に暑くなるだろ。
「金なら払う助けてくれ!!」
俺はそんな言葉に呆れながら
「先払いでエルフを二人くれ」
俺の言葉に商人のおっさんが慌てる。
「それはダメだ。これはこの先の領主に渡すものであって」
商人の言葉遮り、できるだけ冷たい目と声を意識しながら
「なら死ね」
俺はそう言って立ち去ろうとすると足に引っ付いてくる。
「金なら金ならいくらでも良い。だがエルフだけは」
「金ならある」
俺はそう言って白金貨を見せたら、奴隷商人のおっさんは絶望的な顔をした。会話をしている俺に矢が飛んでくるがさっきと同じように篭手で全てを防ぐ。
「盗賊を倒したあとなら」
「ダメだ。先払い」
俺の言葉に商人が我慢でできずについに叫んだ。
「貴様に先に払って私を守ってくれると言う保証がない!!」
「俺が守ったところで後で払ってくれるという保証もないぞ?」
これ以上ごねられるのも面倒だ。脅しかけるか。
「これ以上ごねるような俺はここから去る」
俺はそう言って立ち去ろうとすると
「分かった、分かった。エルフを二人共やる。だから守ってくれ」
「じゃあ、エルフ二人を奴隷の契約をするから」
俺はそう言って奴隷商人を担いで荷台の方に回った。商人は懐か鍵をだしエルフ二人に来るように命じた。
「この紙とこれもあんたの血をつければそれであんたの奴隷だ」
俺は指を噛み血を紙とエルフ二人についていた首輪に血をつけた。
「これであんたの奴隷だ」
俺が鑑定を使うと。
リリアナ・クロース (久我 黒彦の奴隷)
レベル15
HP315
MP620
STR(攻撃力):350
DEF(防御力):251
INT(賢さ):600
AGL(素早さ):320
DEX(器用さ):550
弓術3
精霊魔法3
魔力消費軽減3
エリカ・クロース(久我 黒彦の奴隷)
レベル10
HP235
MP420
STR(攻撃力):220
DEF(防御力):201
INT(賢さ):400
AGL(素早さ):220
DEX(器用さ):450
弓術2
状態異常耐性2
精霊魔法2
裁縫3
MP回復速度上昇4
ちゃんと俺の奴隷になったな。
「契約成立だ」
そして圧倒的な戦闘が始まった。
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