31 テンプレめ
更新遅くなってすいません。
これからテスト勉強などで少し更新が遅くなります。テストが終わったら更新がいつも通り出来とる思います。すいません
一週間以内に出るとは言ったものも、俺は特に誰かに別れの挨拶する必要もないし、荷物も特にない。俺はすぐにここを出て行けると思っていたのだけれども……
「どこがいいんだ?」
俺はグリモア司祭が寝た後に地図を広げてにらめっこすることになった。
俺はどの国に行こうか悩んでいた。前の世界みたいに観光スポットが紹介されている本なんてないし、国について書かれている物があってもどのような食事があるかなどかそう言ったことが書かれているものはほとんどなかった。基本的にこう言った事は商人や冒険者が土産話として話すらしく本にはなっていないし、それ以前に本自体が高価なものだ。
俺が前にいた国、サムラン国とザスーラ国は陸続きだった。北側は海に両国接していて俺はたぶんここを通ってザスーラ国に来たのだろう。両国は山を挟んでいる。そして二つに国の南側は山が緩やかになっていて、山をまたぐ様にしてある国が獣人の国だ。その獣人の国から東側にある国がドワーフの国でアイン国と呼ばれ獣人の国から金属を輸入している。エルフがいると思われる国は南側にある森の中にあると思われる。そして魔族の国はサムラン国とザスーラ国の海を北側に行くと孤島が一つある。孤島って言うより大陸かな。オーストラリアみたいな感じだ。
そう言えばエルフを見たことが無かったな。エルフを見に森に行って見るか。
俺がそう考えて旅の目的地にエルフがいる森に決めてたのは勇者が来ると聞かされた三日後だった。まだ七日猶予あるので俺は前から食べてみたかった屋台の肉料理を人化して食べようと考えてわくわくしていたのだが、次の日にいきなり勇者がこの町の中に入ったとグリモア司祭の連絡を聞いて俺は慌てる。
どういう事だ、まだ六日も猶予があるじゃねえか?!
グリモア司祭も俺と同様に慌てて理由を聞く。なんでも権力争いで殺されそうな貴族の娘を助けて、その貴族が乗っていた馬車に乗ってこの街に来たらしい。馬車に乗ったので予定より大幅に早く来ることが出来たと言う事だ。なんて忌々しいテンプレめ。
そんなことはどうでも良い。さっさとこの街を出なきゃいけない
と考えてた時代も俺にはありました。今更ながらに気づいたのだが人化すれば誰も俺が猫だと気づかないと言う事に、俺は自分があんなに慌てたのが馬鹿馬鹿しく思えて仕方なかった。まあいいや。取り敢えず人化して、町に出てあの食べたかった屋台の料理を食したい。金にならかなり余裕があるしな。俺は笑みを浮かべた。俺はグリモア司祭のお金をいくらかちょろまかして来たのだ。盗むのは容易かったぜ。
俺は人化して、町に降りた。