22 グリモア司祭
すいません 遅くなって 今回はグリモア司祭の視点でやって行きます
三万PV行きました!!
読者のみなさんありがとうございます
私が朝の散歩で出かけていると私の目の前で頭から血を流している猫がいた。白い毛が真っ赤に染まり何とも痛ましかった。私はその猫を拾い上げ光魔法で治療する。自慢ではないが私は光魔法の適性があり、ある程度の傷は治せるのだ。ある程度の傷しか治せないので私はその猫を治療するために教会に連れて帰ることにした。私はイザベラに猫の世話を頼んで、孤児院の子供たちに挨拶しに向う。
「おはよう」
「おはようございます、お父さん」
「おはよう」
「おはよう、パパ」
子供たちは私のことを父として慕ってくれるのはなんだかこそばゆく、私は照れたように笑う。けして裕福な生活が出来てるわけでは無いが子供の笑顔は絶えない。この孤児院は貴族による寄付金と私の治療費そして子供たちが稼いでくるお金で成り立っている。
さて、子供たちと一緒に教会で朝ごはんを食べると年長の子供たちは仕事へ他の子供たちは家事と子守をするのだ。さて、私も仕事をしなければないらない。
私の仕事は人々に神のことを説き、そして導くこと。まあ、これでも少し寄付金がもらえるだけで大したお金にならない。はっきり言うと治療師が本業になりかけている。さて、今日も病気と怪我と戦わなければならない。
「すいません。腕を折ってしまって」
「腰痛がひどくて」
「指が折れてしまいました」
「目の治療の続きを」
「子供が熱を出して」
「すまない、手足をけがしてしまって」
「グリモア司祭実は……」
多くの人が来て私はそれを治療してく。治療費は低くしている。大抵の貴族はお抱えの治療師か、本部の教会の治療師に治してもらうのだ。だから、ここに来るのは大抵お金のない貴族か冒険者または裕福な商人ぐらいだ。
晩御飯の時間になり私が教会に入ると、子供たちがシスターイザベラに怒られていた。
「どうしたんですか、シスターイザベラ?」
「子供たちがあの猫を追いかけまわして」
私は自分があの猫のことを子供たちに話してないことに気づいて子供たちにあの猫について話す。
「よく聞いてください、あの猫は怪我をしているんです」
そこでこの中にいる一番年齢の低い女の子シアが
「猫しゃん、痛い痛いなの?」
かわいらしく首をかしげて聞いてくる。その仕草はまさに天使!!娘を持つならこの子のような娘が欲しいです。
「そうです、だからそっとしておいてあげてください」
「「「は~い」」」
子供たちの元気な返事に私は満足して頷き、
「それでは食事にしましょう」
そして次の日から猫は子供たちが起きる前に厨房に来て、食事を貰ってどこかに消えるように消えるようになった。よっぽど子供たちに怖い思いをさせられたのでしょう。晩御飯も子供たちが食事をする前に厨房に来て貰っているとシスターイザベラに聞きました。夜はイザベラのベットで丸くなって寝ているようです。
猫はこの生活毎日を繰り返しているようでした。
そしてそれから幾日が経って私が治療した貴族の従者が来て、大変な事になった。数日前に治療した貴族の怪我が膿んでしまってそれが治せなければこの孤児院に寄付をやめると言うのです。そのお金が無かったらこの孤児院は回りません。私は何としても治すために三日三晩こもって光魔法のレベル上げに取り組んだ。
私はザーン侯爵に光魔法を使っているが、治りが遅い。私のレベルでは完治は無理なのか、だがそれでも守りたいものがあるのだ。
私がさらに魔力を高め治療に力を入れようとした時、私の肩に猫が飛び乗り、一声鳴いた瞬間ザーン侯爵の傷が全て無くなったのだ。私が自分の肩に乗った猫を見て、視線で猫に問いかけた。
お前がやったのか?
そう言った目を向けた途端従者がすごい勢いで私にお礼を言ってくる。私はあっけに取られているうちに猫は私の肩から下り、どっかに行ってしまった。