21 お呼び出しです
すいません
レポートとサークルで少し更新が遅れるかもしれません
パーティーが終わって教会に帰った次の日、また新たな訪問者がお昼にやって来たのだ。
「すいません、グリモア司祭。あなたには教皇からのお呼び出しが掛っています」
教会の前には聖騎士団と呼ばれる教会直属の軍隊が集まっていた。そう言えば教会の最高位の治療師が治せなかった病気を治したのだ。これでは教会の面目丸つぶれである。まずいことになったな。
「分かりました。行きましょう」
「グリモア司祭!?」
グリモア司祭の返事にシスターイザベラは心配そうに声を上げた。
「大丈夫ですよ、シスターイザベラ。それより私がいない間子供たちのことを頼みましたよ」
そう言ってグリモア司祭は聖騎士団が持ってきた馬車に乗る。
今回の騒動は俺が原因だから教会のやからが何らかの強硬手段に出たら逃げ道ぐらいは作らないとな。
俺はそう思ってグリモア司祭と一緒にに馬車に乗り込んだ。
そして教会の謁見の間に連れ出された。俺はその部屋の石像の端にスキル気配遮断を使って隠れた。これでよっぽどのことが無い限り見つからないだろう。
「あなたがグリモア司祭ですか?」
そう言って出てきたのは頭に帽子をかぶり全身が白色の修道服で覆われた四十代の男性だ。
「そうです」
そう言ってグリモア司祭は頭を下げた。
「あなたはどうやって、ロビン伯爵の妻を治療したのです?」
単刀直入に教皇は聞いてきた。
俺がそんな風に思っているとグリモア司祭は教皇にとんでもないお願いをする。
「すいません、人払いをお願いしますか?」
グリモア司祭は周りの神官や司祭、聖騎士団を見ながら言う。
「貴様!!何を言ってるのか分かってるのか」
聖騎士の一人が怒鳴りだすが
「皆の者下がりなさい」
教皇の言葉に全員驚いていたが、さっき怒鳴った聖騎士団が
「教皇様、ですが…」
教皇はその聖騎士を見ながら
「二度も言わせるのですが?」
聖騎士はしぶしぶ下がり、それと合わせるように全員出て行った。
「では、話し始めさせてもらいます」
そう言ってグリモア司祭は話始めた。
全て洗いざらい話し終わると教皇は顎に手を当てて悩む。
「そうだな、あなたには教会の治療師の頭になってもらいたい。そしてその猫のことを公表しよう」
「教皇…それは」
「案ずるな、グリモア司祭の召喚獣と言うことで紹介するだけだ。その召喚獣はお主の治療魔法の手伝いが出来るとと言うことでな」
「私が治療院の頭ですか?」
「そうだ。教会の治療師が治療できない物をしてしまったのだ。教会の本部よりいい治療師が外にいるのはさすがに教会の面目が立たない。すまないが入ってくれ、給料も出るぞ」
「……条件があります」
教皇は目を細めグリモア司祭を見つめる。
「私が孤児院で生活をすること許してください」
「うむ、よかろう」
そろそろ感想が欲しいです(涙




