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115 クシアは天才かも

ホントはすぐに投稿するつもりだったんだ。だけど間抜けな事をしてしまい遅くなりました。本当にすいません

それにしてもこいついつの間にここまで強くなったんだ?肉体的にはそこまでの強くはなっていないが、精霊魔法の扱いが劇的に上がっている。精霊魔法の詠唱の短縮、発動の速度、そして持久力。すべてが上がっていたのだ。


「なあ」

水分補給をしているクシアに話しかけた。

「なんですか?」

「お前どうして急に強くなった?」

俺の質問に対して意外そうな顔をするクシア、クシアは水を飲み切ると答えた。

「この冬の間ずっと家の中で一日中修行してましたから」

「一日中か」

「はい」

それならそれぐらいレベルが上がってもおかしくないのか?いや、ちょっと待てエリカやリリアナは子供ながらに強いと言われている。それを超える強さをこの短い期間で……こいつ天才なんじゃないのか?

「なあ、一体どんな風に修行したんだ?」

「え?そうですね。部屋の中を暖めるのを自分の精霊魔法でやりながら、精霊魔法の詠唱の短縮と発動速度を上げることを重点的に」


…言葉通り一日中修行していたみたいだな。


「お前、今の自分の強さを客観的に見て異常だとは思わないか?」

「そうですね、…かなり異常だと思います」

「そうか………お前をそこまで至らせるものは何なのかな」

「それは愛ですね」

最後の一言は独り言で小声で喋ったのだが、クシアの耳にはしっかりと俺の声が届いていたようだ。

「…随分恥ずかしげもなくそう言ったセリフが言えるな」

「エリカさんの事を愛してますから、今度は守れるように」

「……まぶしいな」

俺は目を細めながらクシアの事を見た。クシアの純粋な心がまぶしかったのだ。大切な物を守るために頑張る、簡単なようなことで難しいことだ。俺の脳裏には孤児院の司祭の事が頭を過ぎった、彼も大切な者を守るために最初は動いていた、だけどどこで道を……。そこまで考えて俺は考えるのやめた。終わったことで、考えたって仕方ないこと、終わった事なんだ。


「それでどこまで行ったんだよ?」

「え?」

「キスぐらいはしたのか?」

「キスですか?!」

顔を真っ赤にして俯くクシアの様子でしていないことが分かった。

「何だしてないのか?」

「キス何てそんな軽々しく出来ません!!」

クシアは腕を振ってキスを否定する。エルフにとってキスは軽々しくするものでは無いみたいだな。それともこいつが初心なだけかな?俺はそんなクシアの様子を見て、もう少しからかいたくなった。

「初々しいな~」

ニヤニヤとクシアを見つめていると、クシアが必死に自分がヘタレと言う事を否定する。

「何ですか、別にヘタレじゃ無いですよ!!」

「(ニヤニヤ)」

俺は無言でニヤニヤと見つめ続けた。



ブォォォォォォォ!!



獣のような声が響き渡る。

「おいおい、クシア怒ったからって獣のように唸らなくてもいいだろう」

「僕じゃありませんって!!アッチの方からです!!」

クシアはすでに背中から剣を抜いて、戦う準備を既に終えていた。俺は動くのがだるくて地面に座ったままだが、クシアは剣を両手で握って獣の声がした方を向いている。



「おう、おう。張り切ってるね。頑張れよ」

「アルビオンさんも手伝って「ほら、来たぞ」」


バキバキバキ!!枝をなぎ倒しながらクシアに向かって突進してくるイノシシ。大きさはクシアの同じくらいだ。ぽたぽたとイノシシの体から血が垂れている、手負いか。


「気を付けろ、手負いだ。命を捨てたような攻撃をしてくるかもしれないぞ。」

「はい」

クシアは返事をしながら、土柱を踏み台にイノシシを飛び越える。イノシシは土柱に真正面からぶつかり土柱を粉々に破壊する。頭一つ分ぐらいありそうな破片が俺に向かって飛んで来るのをキャッチする。手負いの癖に元気なイノシシだな。


イノシシを飛び越えたクシアはすぐに切り替えして、イノシシの後ろ脚をを斬り付ける。うまいな、最初に機動力から奪っていく。しかし、一撃だけじゃ動けなく出来なかったが、攻撃を同じように繰り返す。


もう少しで殺しきれるな……しかし、クシアの動きが段々と単調になって来ている。確かにもう少しで殺せるが……。



あ~あ、やっちまった。



クシアは背後からイノシシに止めの一撃を入れようとして、剣の振り方が大振りになった。それを察したかのようにイノシシは傷が無いのと同様の勢いで、クシアに後ろ蹴りが跳んで行く。


クシアは驚いて体勢を無理やり動かして避けようとするが、このままだと当たるな。





                クシア視点



僕はイノシシが動かなくなったことで、止めを刺そうと剣に力が入ってしまった。それをイノシシは感じ取ったかのように、後ろ脚で蹴りを放ったのだ。体を無理やり捻ってかわそうとしたが、かわしきれず足にそのまま突っ込みそうになりそうになる。


しまった!!もう間に合わない。


体を丸めて防御態勢を取った。腕の隙間から見ると目の前に足が!!


僕は襲ってくる衝撃に備えたが、襲ってきたのはイノシシが真横に飛んで行く衝撃映像だった。


う、嘘!!


僕は受け身も取れずに地面に体を擦った。アルビオンさんを見ると立っていて、様子からして何かしてくれたことは分かったけど、僕の目じゃ何をしたのか全く分からなかった。









               アルビオン視点


大体どうなるか予想が付いた俺は、先程跳んできた頭一つ分の土柱の残骸を思いっきり掴んでイノシシの胴体に向かって投げた、体を貫通しない勢いで。これで後ろ脚がクシアに当たることは無いだろう。俺が思った通りクシアは、イノシシの後ろ脚にぶつかること無く地面に体を落下させるだけで終わった。


「これで終わったな」

地面に未だに倒れているクシアに近づき、手を差し出した。

「助けるなら最初から助けてくださいよ」

クシアはそう言うと俺の手を取って、立ち上がった。

「さて、じゃあ調べましょうか」

「何をですか?」

「誰があのイノシシをあそこまで傷つけたのかを」



ちなみにその間抜けな内容を聞きたい人は活動報告をご確認

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