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魔王懲罰作戦!

気がついたら、目の前に銀髪の幼女が居た。

それも、かなり可愛い奴が。

・・・うん。まあ、あれだ。取りあえず・・・


「お前は誰だ?」


勝手に中に入ったであろうこいつの正体を確かめるべきだろう。

ここは魔王城。そんなに簡単に入れる訳が無いのだ。

だから尋ねたのだが・・・


「む?主よ、分からんのか?ほれ、我じゃよ、我」


とのこと。

我じゃよ、我って・・・お前は何処のオレオレ詐欺だよ!

でも、本当にわからない。

こいつ、誰?


「だから、誰だよ!?」

「むー・・・本当にわからんのか?我じゃよ、クロじゃよ」


・・・ハイ?

クロ・・・?

・・・。

・・・。

白いよ?こいつ。髪の毛。

と言うか・・・


「いやいや、クロって、黒竜じゃん。お前は人間だし、白いぞ?」


しかし、それを聞いたそいつは俺のことをアホを見るような目で見て来て言った。


「・・・主よ。我みたいな竜は力を得ることが出来ると人化するものじゃぞ?・・・ああ、そうじゃった。そういえば、主は異世界からの召喚勇者じゃったな。では、知らなくても仕方ないのう」

「・・・何で異世界から来たことを知っているんだ?」

「じゃから、我はクロじゃと・・・」

「証拠が無───「タンスの下」おおっ!クロじゃないか!どうして人化しているんだ?」


・・・うん。わかった。確かに、こいつはクロだ。喋り方といい話す内容といい・・・。

タンスの下を何故知っているのかはわからないけど・・・。

え?タンスの下に何があるのかって?アハハ、ナンノコトヤラー。

っていうか・・・


「なんで女の子?」


クロってオスじゃないのか?

しかし、それを聞いたクロはがくっと肩を落とした。

そして、


「主よ・・・。我は元よりメスじゃぞ?」

「え」


衝撃の事実が発覚した。

クロは・・・メス?

・・・あれ?

もしかして、俺・・・


女の子に、タンスの下を知られた?


・・・・・・・・・・・・・・・・。


「終わった。俺の人生詰んだ・・・」

「えっ、どうしたのじゃ!?いきなり泣き出しおって!?」


薄い本の貯蔵庫を見られるなんて最悪だ・・・。


「どうしてこうなった・・・」

「え?魔王に竜王の欠片っていうアイテムをもらったら力が増して、こうなったのじゃ」

「いや、そうじゃなくて───」

「タンスの下を教えてくれたのも、魔王じゃ」

「あのヤロオオオオオオオ!!」


貴様が原因かああああああああ!!

ていうか、どうやって知りやがった!?

・・・吐かせなくてはいけないな。

リオ達も誘うか。

魔王懲罰作戦、開始だ。



「リオ」


私とフィーが(というか私)部屋を二週間振りに片付けて居た時に、ご主人様がやって来た。


「何の用ですか?」


私は目が回るような忙しさにイライラしながらいった。

しかし、ご主人様はもったいぶって何も言わない。

私がイライラしながら


「用が無いのならば帰っていただけますか?掃除や洗濯で大忙し何───」


───ですよ、と言おうとしたその時だった。ご主人様はゆっくりと口を開けて・・・悪魔の囁きを行った。

曰く、


「───その、忙しくなった原因を作ったやつが居たら、どうする?」


とのこと。

うーん。ま、取りあえず・・・


「どついた上でリンチしますね」


私が殺気を撒き散らしながらそう言うと、ご主人様は犯人の名前をサラッとあげた。


「そうか。実はこの状況を作った犯人は魔王何だよ」


・・・ナンデスッテ?


「え?何故です?何でよりにもよって魔王なんですか?」

「リオ、良く考えろ。お前がいそがしいのは何故だ?長いこと部屋を開けることになったからだろう?」

「うーん?まあ、そうですね・・・」

「だろ?じゃあ、何で開ける羽目になった?」

「それは、伝説の武具の適性検査をした結果───」

「そう、そこだ。伝説の武具を手に入れるために転移したのが原因。じゃあ、転移する事がわかって居ながら送りだし、何のフォローもしなかった不届きものは何処のどいつだ?」

「魔王ですね。つまり───」

「「───全部、魔王のせいだ」」


よし、処刑決定です♪



あのあと、リオと同じようにフィーを誘い、俺たちは魔王の間に向かった。

そして、俺たちは勢いよくドアを開けて、突入した。


「ん?おお、帰ってきたのか、フウト達!・・・どうした?何故俺を取り囲むんだ?ってかフウト、離せよ!何で後ろから羽交い締めにすんだよ!」


某風の谷に現れた悪役のようなことをほざいた魔王を俺は後ろから羽交い締めにした。

俺の秘密をどうやって知ったかはわからないが、取りあえずシバク。覚悟しやがれ。


「おい!リオとフィーも俺様を助けてくれよ!・・・ちょっとまて。ちがう。俺様はリンチしてくれって言ったんじゃない。助けてくれって言ったんだ。だから、拳を握りしめるな、リオ!ちょ、フィー!お前その手に持っているもんは何だ!?ハリセンの形してるけど、何か凄い力を感じるんだが!?」

「うるさいDeathよ?魔王は(永遠に)黙っててくださいネ?」

「ボクが転移させられてどれだけ大変だった事か・・・。この恨みは、絶対に晴らすよ!

「ひいいいいい!!?」


うむ。魔王の命は風前の灯火だな。

さて、皆さんご一緒に。せーの、


「「「死ね、魔王!」」」

「やめ、ちょ、あっ───!!」


悪は滅びた。

最近、忙しくて投稿できませんんでした。

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