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帰還。

試験二週間前を切ったので、更新頻度をだいたい一週間に一度にします。

転移から二週間と三日。

私とサラは、ようやく魔王城城下町にたどり着いた。

魔王城城下町は魔王城を中心とした円形の城塞都市。

人間が暴れるのを防ぐために特殊な警備網があるおかげで基本的には治安が良く、高度な文明が開花している。

人間と魔人が共生する街。

それが、魔王城城下町だ。



「・・・で。何でこうなるのよ・・・」

私は盛大に溜息をついた。

店を見に行ったサラと別れ、魔王城へと向かう内に迷いこんだ魔王城城下町───その路地裏にて。


「よお、お嬢ちゃん。金持ってねえか?」

「ま、持ってないってんなら変わりに体をいただくけどな!」

「「ハハハハハ!!」」


面倒くさいのに絡まれていた。

魔人のゴロツキだ。

もちろん、私よりもずっと格下だ。瞬殺出来るだろう。

だが、問題はそこでは無いのだ。

問題は、私が元人間であることだ。

この町には、とある一つの魔術が永続的にかかっている。

それの効果は、魔王城城下町内で死体あるいは大きな肉体の損傷があった場合、警備団に通報され、警備団が駆けつけてきて人間がその場に居た場合直ちにひっ捕らえて何処かへと連れ去ってゆき、勇者ならば即刻処刑というもの。

実に魔人贔屓な制度だが、人間は基本的に魔王の敵なのだから仕方がない。

さて、ここで問題。

私がこの場でこいつらを惨殺した場合、どうなるでしょう?

正解は、御用です。

私の見た目は完全に人間。

しかも、Sランクの勇者だ。

私を殺そうとたくさんの雑兵がワラワラやってくるだろう。

もちろん、私も死ぬわけには行かないから応戦するだろう。

私には、弱いものイジメをする趣味は無い。

だから、それは避けたいのだ。

・・・さて、どうしようかしら?



転移から二週間と三日。

俺はようやく魔王城城下町にたどり着いた。

いやー、長かった。やっとここまでこれた。

海の上走ったりヒュドラ殴り殺したりスライム消したりと大変だったけど、何とか無事に帰ってこれた。

で、魔王城城下町に来たんだけど・・・


何なんだ、この街は?


魔王城に俺たちは直接飛ばされたので始めて見たんだけど・・・絶句した。

何故なら・・・



三階建てのちっこいビルがいくつか存在して居たのだ。



・・・え?何かこの街だけ時代が違わないか?

おかしいよな?壁の内側だけ未来なんだよな・・・。

ガラスのショーウインドウまであるし。

どんだけだよ・・・。

まあいいや。とにかく、早い所魔王城にいこう。

そう思って魔王城へ裏路地を通って近道する。

するとそこには・・・


男二人に囲まれて居るリオがいた。


「リオ!」

「ご、ご主人様!?」

「今助けるからな!」

「えっ、ちょっ───」


俺は瞬時にカタストロフを構え、男たちを殴った。

グチャッという音と共に、血が飛び散り男たちは死んだ。


「よし、完了!」

「バカですか!?」


だが、何故かリオに怒られてしまった。

何で怒るんだ?

そう思った時だった。


ジリリリリリリリリリッ!!!


けたましいサイレンが鳴り響いた。


「っ!逃げますよ!」

「は?え?ちょっ、はああああ!?」


リオは俺の襟首を引っ掴んで、ビルとビルの間を某配管工の技『壁ジャ○プ』の要領で逃亡者した。



あれから約一時間後。

俺たちは・・・


「帰って来たぜ!」

「ですね」


魔王城に帰還していた。

頑張って追っ手を振り切って、絶妙なタイミングで道を間違えるリオを方向修正してやっとである。

その間にリオの話を聞いたのだが、全員俺と似たような目にあっているらしい。

で、俺とリオで話し合った結論。


『魔王を何らかの形で粛清する』


というようになった。

詳しい事はフィーと合流してから、と言う事にした。

そのまま俺たちが正面口を目指して歩いていると、突然、目の前の空間に黒い穴が空き、そこからフィーが出てきた。



「うみゃ~・・・ひっく」



───何故か酔っ払って。

え?何で?意味がわからない。


わけがわからないよ!


・・・ダメだ。どうやら俺は相当疲れているらしい。

休憩をとってからリオ達の部屋に集まることを約束して、俺が部屋に入ると───




「む?おお!主!帰って来たのじゃな!」




───すっげえニコニコして居る銀髪の美少女がいた。

背と胸は共に小さく、目がクリッとしていて、ほっぺたがぷにぷにで・・・ようするにロリ美少女だった。超の字がつくほどの。

俺は、あまりのわけのわからなさに気絶した。

ロリっ子登場です。

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