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最近、我の出番が無い気がするぞ・・・(by黒竜

最近、ネタ切れ気味なので更新を4日に一度にしようと思います。ただ、もしかしたら三日に一度ぐらいにするかもしれません。

海賊船を沈めてから三日後。

俺は、ようやく陸地に着けた。

着けたのだが、問題が発生した。

それは・・・


「・・・あっちい」


暑いのだ。凄く。

今はもう10月の終わりだ。

本来なら寒く無ければおかしいのだ。

でもこれは、異常気象では無いからな。

だって・・・


ただの土地柄だし。


活火山が目と鼻の先にあるんだが、そのせいで暑いのだろう。

・・・ああ、涼しいところに行きたい。

「うらあっ!!」

「グルオオッ!」

今俺は、薄暗い洞窟の中を魔物を倒しながら進んでいた。

今倒した魔物はフレイムドッグという魔物だ。


モンスターデータ:フレイムドッグランクB

炎のブレスを吐く犬型の魔物。犬のくせに卵を産む。結構おいしい。


俺は、先ほど頭に仕込まれたモンスターデータの情報を読みながら、ここに来るまでの流れを思い出していた。



俺がぶらぶらと町を歩いていると、籠を運ぶ集団のような物に出くわした。

偉い人達が乗っているんだろうなあ・・・と思ったのだが、それにしては雰囲気が暗い。

・・・ちょっと聞いてみようか。

俺は雑貨屋のおばちゃんに尋ねることにした。

「あのー・・・すみません」

「おや。なんだい?」

「何であの人たち、あんなに暗いんですか?」

「ああ・・・それねえ。真ん中の籠があるだろ?」

真ん中の籠・・・ああ、あのでっかいやつか。

「あれがどうかしたんですか?」

「あれには、今年の生贄の娘さんが入って居てね・・・」

・・・生、贄・・・だと・・・?

「・・・何に捧げるの?」

俺は、努めて冷静なふうを装った。

「火龍の洞窟の最奥にいるヒュドラだそうよ。モンスターデータにも乗っているでしょう?」

・・・はい?

「あの・・・モンスターデータって・・・?」

「あんた、勇者ギルドに登録していないのかい?」

「・・・それって、登録したときにもらえるとか・・・?」

「ああ。そうだよ?」

あんの受付嬢うううううううううううう!!!!

てめえのせいか!チックショウ!

俺は自分の中の「この恨み必ず返すぞブック」の受付嬢のポイントを50ほどUPさせた。

・・・ちなみに、恨み発動は10からであとは溜まれば溜まるほどひどい事になる。

「色々教えれくれてありがとうございます」

俺はそう言って、ギルドに向かった。

ギルドのカウンターで事情を話すと、

「ああ・・・王都のか。あんた・・・災難だったな。ほれ。これがモンスターデータだ。見ただけで魔物の説明が出て来る優れものだ」

彼はそういって、おれの頭に何かを入れた。



・・・で、そのままここまで飛んできて、戦っているんだよな・・・。

というか、さっきからフレイムドッグばっかりだな・・・つまらん。

俺は事務的にどんどん進んで行った。

「・・・お?ここは・・・」

フレイムドッグの死体の山を築き上げながら俺が移動していると、狭い通路から広い部屋にはいった。

そこには・・・


でっかいフレイムドッグがいた。


モンスターデータ:キングフレイムドッグランクA

フレイムドッグのデカイやつ。たまごのサイズもデカく、味も最高級。王族に出される料理や大規模な結婚披露宴の料理に使われる。


キングフレ(以下省略)が俺に飛びかかって来る。

「そらよっと!」

だが、遅い。

俺はカタストロフを大きく横に振り、顎を砕───


キュボムッ!


───くどころか頭が消えたていうかここまで強いのかよオイ。

俺はキン(以下略)の首無し死体を呆然と眺めた。

第二階層は、非常に楽しかった。

なぜなら・・・

「えい」

ゴン!

「キュ~・・・」

・・・やっている事がまんまモグラ叩きだからだ。


モンスターデータ:フレイムモゲラ ランクB

土の中に生息する魔物の亜種。火山の近くの地面にトンネルを掘り、生活する。穴から突然出てきて人を襲う。


因みに、殴られたフレイムモゲラはたっぷり水をいれた水風船を踏みつけた時のようになって居て・・・つまるところ、非常にグロい。

どんどん俺はフレイムモゲラを破裂させてゆき、簡単に第二階層のフロアボスの部屋にたどり着いた。


モンスターデータ:キングフレイムモゲラランクA


フレイムモゲラのデカイやつ。ブレスを吐いて来る。グラサンをつけている。


俺は先手必勝でキンゲラを殴ろうとした。

だが、奴は慌ててトンネルに逃げ込み回避した。

俺はキンゲラの飛び出し攻撃を警戒して、カタストロフを持ち上げて迎撃体制をとった。

すると、いきなり目の前の壁が盛り上がって・・・

ドンッ!

という音と共にキンゲラが飛び出してきた。

「せい」(ドスン)

だが、俺の無慈悲な一降りによって破裂した。

───サアア。

生暖かい雨が降った。

俺は、キンゲラの死体を直進しないように気をつけながらテツくさいへやを出た。

第三階層はデカイ扉がひとつあるだけであった。

いかにも『ボスがいます』っていう感じの扉だ。

ヒュドラか・・・たぶん、首が九個のあいつなんだろうなあ・・・

俺はそんな風に思いながら、ドアの中に入った。



今、俺は激しく混乱していた。

その原因は、今俺の目の前にいるヒュドラ?だった。

なぜなら・・・



(こいつヒュドラじゃなくて、八岐大蛇だろおおおおお!?!?)



と言うふうに思ったからだ。

頭の数が、何度数えても八つなのだ。


モンスターデータ:ヒュドラランクS

頭が八つあるドラゴンの亜種。火に強い耐性を持つ。狩られた数が少なすぎるため、詳細は不明。


とりあえず、苛立ちまぎれに殴ろうか。うん。そうだな。それがいいそうしようと言うわけで死ねやこのエセヒュドラアアアアアアア!!!

俺は、渾身の力でヒュドラの胴体を殴った。

だが、ガインッという硬質な音を立てて弾かれた。

肝心のヒュドラは宙に若干浮いたが、たいして大きなダメージは入っていないみたいだ。

───なら、何度でも殴りまくってやる!

俺は遠心力を利用して、弾かれた向きに逆らわず、回転してヒュドラを殴りまくる。

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!

「グオオオオオオオッ!?」

俺の連続攻撃に耐えかねたのか、ヒュドラは苦悶の咆哮を上げた。

それでも俺が殴り続けると、両端の首が俺の方を向いた。

首の口に炎が渦巻く。

それを見た俺は、ヒュドラの頭を殴って回避した。

俺に殴られた頭は吹き飛んだが、すぐに再生した。

やはり、胴体を殴りまくってHPを削るしか無いみたいだ。

俺は、攻撃を再開した。

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