ステータスと伝説の武具
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シイヤフウト
Lv.98
HP 2765不可思議
ATK 3298無料大数×4368潤
DEF. 1
SPD. 94746365
MP. 0
RES. 0
ユニークスキル アンリミテッド
オートヒールLv10
ブレイクマジックLv10
アンチマテリアルアタック+Lv10
一般スキル 属性強化Lv10
攻撃強化Lv10
スキル倍加
称号 人間やめました
最凶の竜使い
特技 破壊の嵐クールタイム10秒
武器特技
崩壊拳(基本形)クールタイム5秒
烈風波(基本形)クールタイム5秒
瞬突(基本形)クールタイム5秒
崩壊拳・弐の型(発展)クールタイム10秒
影縫い(奥義)クールタイム15秒
暴風波(奥義)クールタイム15秒
瞬波(秘奥義)クールタイム20秒
崩壊暴風拳(災害)クールタイム30秒
瞬死(神速)クールタイム60秒
死光魔拳(いわゆる核爆)クールタイム1日
滅拳(消滅系)クールタイム600秒、能力の開放
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うん、何度見ても目を疑いたくなるステータスだな。
俺は鑑定紙に浮かび上がったステータスを見て若干嫌気が差す。
鬱が入ったまま俺は魔王に鑑定紙を差し出した。
魔王はどこからか取り出したお茶を飲みながら受け取った。
「おお、これか。どれどれ・・・ブフッ!?」
魔王は書かれているステータスを見た瞬間、緑色の液体を口から噴射した。
全く。きたねーなぁ。仮にも魔王だろうが。
「フウト!お前、攻撃力が邪神と同程度ってどういうことだ!?」
・・・ちょーっと待って下さいな魔王さんや。
「魔王さんや。邪神って俺ぐらい攻撃力あるのか?」
だとするならば、勝てる気がしないんだが・・・?
「ああ。最低でも全能力値がお前の攻撃力と同程度だな」
あ、マジすか。それってリオとフィーを巻き込んだら確実に二人とも死ぬと思うんですが、そこらへんどうなんでしょう魔王さま?
「ま、鍛えてやるし、新たな能力も与える当てがあるから安心しろ。次ー。えっと・・・」
魔王はリオを見てかたまっている。
・・・どうしたんだろうか?
「リオ・アルケイルです」
リオが名乗ると魔王はハッとして、
「おお。そうそう。リオとやらだったな。アルケイル家かあ・・・」
・・・名前、知らなかったんだな・・・
まあ、いいや。それよりもアルケイル家って何だろう?
そんなことを俺が思っていると、リオが差しだした鑑定紙を見てため息をついていた。
俺は気になって横から鑑定紙を見てみた。
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リオ・アルケイル
Lv.72
HP 706
ATK 1472
DEF. 305
SPD. 1040
MP. 0
RES. 30
ユニークスキル 神速
一般スキル 幻惑Lv6
称号 勇者のお供
武器特技
螺旋切り(基本形)クールタイム2秒
インビシブルカッター(応用)クールタイム3秒
一閃(奥義)クールタイム10秒
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「リオ・アルケイル・・・か。これじゃあさぞかし生きづらかっただろうに・・・」
魔王が珍しく同情していた。
え?何で?何かあるのか?
だが、リオは何でも無さそうにしているしなぁ・・・。
「別に同情とかいいから。全部実力で勝ち取ったものだし」
・・・リオって貴族の出なのかな?
何かそんな感じがする。
・・・今度聞いてみるか。
「ならいい。次は・・・そこの妖精族」
そう言って魔王はフィーを指差した・・・ってちょっと待て。
「魔王。フィーは獣人だぞ?」
間違っても妖精族では無かったはずだ。
「はあ?お前、それを誰から聞いた?」
魔王が飽きれたようにいった。
「本人だが?」
確か、最初に出会った時に宿屋で獣人だっていってた気がする。
「ふむ・・・。フィー・・・だったか?お前、それを誰に聞いた?」
「おとーさんとおかーさんだよ?」
フィーは小首をかしげていった。
・・・癒される。
「ああ。なるほど。そいつは嘘だ」
魔王はそれを聞くと、納得いったという顔で言った。
「え、そんな訳・・・!」
しかし、フィーは納得していなかった。
当たり前だろう。自分の今は亡き両親を悪く
言われたのだから。
「お前ら猫妖族は昔から妖精族の爪弾きものだったからな。もし子供が自分は猫妖族だって言ったら迫害されるかもしれないだろ?だから獣人だって言えって言ったんだろ」
魔王はフィーに推測を述べた。
「それに、俺様は尻尾と耳を自由自在に動かせる獣人なぞ知らん。奴らのは形骸化して機能を失っているからな」
そして、魔王はトドメの一言をいった。
フィーは呆然としている。
魔王はそれに慌てたのか、フォローをする。
「まあ、猫妖族なら覚醒して種族スキルを発生させることができればカナリの戦力になるはずだ。まずは見せてみ」
魔王がそういうと、フィーはとたんに元気を取り戻して鑑定紙を差し出した。
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フィー
Lv.24
HP 397
ATK 2716
DEF. 20
SPD. 9486
MP. 1974
RES. 586
ユニークスキル ナイトウォーカー
一般スキル ビートライズLv10
称号 猫
武器特技無し
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「リオより能力値高え!?」
俺は愕然とした。
これが・・・種族の差か・・・。
「嘘・・・私のあの努力の日々って・・・」
ちなみに、リオは目が虚になっている。
・・・リオって、苦労人だよな・・・。
若干、リオが不憫になった。
*
「よーし。次は適性検査だ」
全員の能力の把握がおわると、魔王はそういった。
「「「適性検査?」」」
「おう。伝説の武具の適性検査だな。これに適性があると、レベル1から成長補正と能力の底上げがかかった状態でやり直せる。その状態で特訓すれば全員最終的にはフウト並の能力値を全員が手に入れられる」
「「「おおー・・・」」」
それはいいな。それなら、リオとフィーが死ぬ可能性を格段に引き下げられる。
「という訳で、奥のワープパネルに乗ってくれ。まずはフウト」
魔王はそう言って玉座の後ろにあるワープパネルを指差した。
「わかった。いってくる」
俺はそう言ってパネルに乗った。
*
俺がとんだ先は祭壇だった。
狭い地下室に二本の松明の炎がユラユラと揺れている。
そこには・・・
一つの、巨大な鎚があった。
黒くて鋭角的な装飾が成された破壊的な鎚。
見ただけで、それが伝説の武具だとわかる威圧感。
そして、圧倒的な重量感。
「・・・」
俺は、その武具に吸い寄せられるようにフラフラと近づいて行き・・・
手に取った。
《称号『破壊神』を得ました》
《伝説の武具『カタストロフ』を得ました》
《レベルが1まで下がりました》
《特技を全て失いました》
瞬間、怒涛のように押し寄せるシステムメッセージ。
・・・こうして俺は、伝説の武具『カタストロフ』を手に入れた。