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女子高と男子校シリーズ

3つ子の新入生

作者: 尚文産商堂
掲載日:2010/12/31

小さいころから、兄貴がいた。

しかし、それより年が近い姉妹がいる。

俺は3つ子として、生まれてきた。

しかし、2歳離れた兄がおり、さらに姉と妹に挟まれているという、なかなかなポジションだった。


俺の姉は兄になついて、妹は俺といつもひっついていた。

そんな俺たちは、今年近所の高校へ入学することになった。


「お兄ちゃん、私のカバンは?」

「机の上だろ」

妹が俺に制服のリボンをつけながら聞いてきた。

「そこになかったから聞いてるの」

「じゃあ、姉のほうは」

「ちょっと聞いてくる」

バタバタと走っていく。


5分後、姉の部屋にあったカバンを引っ提げて、妹が俺の横に来た。

「あったよ」

「よかったな」

俺はそう言って、妹の頭をなでた。

「行く?」

「そろそろな」

妹が聞いてきたから、俺は答えた。

妹はうなづくと、靴を履いて俺より先に外へ出た。

「今日から高校生なんて、あまり実感湧かないね」

「最初はそんなもんだろ」

兄が後ろのほうから言った。

「ほら、早く出るかどうするかを決めろって。後ろが(つか)えてるんだ」

「今から出るところだよ」

俺は兄にそういうと、妹の後を追いかけて外へと出た。


入学式が終わると、今日はホームルームをして、部活の紹介冊子と教科書の山を持たされた。

「ただいまー」

「おかえり!」

俺が家に帰ると、すでに妹が学校から帰ってきていた。

「これ、ちょっと持ってくれないか」

教科書が入ったビニール袋を妹にいったん預けて、俺は靴を脱いだ。

それから、その袋を受け取り、部屋に持って帰った。

「どう?」

部屋には、妹も一緒に入ってきた。

「難しそうだけど、なんとかなるさ」

そう言って、妹に教科書を見せた。

「えっと、内容って同じなんだね」

「そりゃ、校舎は別といっても、名義上は共学になったところだからな。去年からだったかな」

俺たちが通っている高校は、手野市立高等学校という名前で、つい去年に共学となったばかりだ。

その前は、手野町市立男子/女子高等学校という名前で、数十年間は男子高、女子高としてあったらしい。

だが、少子化の波には負け、一緒になったということだ。

「部活とかは?」

「まだ決めてない。全部はこれからさ」

俺はそういうと、冊子を机の上へ投げた。

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