4召喚④
こうして俺たちは魔王討伐に向けて動き出した。
まずは、この世界の常識や魔法、スキルの使い方に関する勉強だった。まずは、この世界についてだった。
この世界は、ひとつの大陸が存在し、そのまわりに中小様々な島々があるらしい。大陸は、西東に広く、北側が魔王領、南が人間領となり、その間に、大きな森が広がっている。魔王領と、森、人間領で7:2:1のようになっている。森は、その魔王領と人間領を隔てているものひとつしかなく、この世界で森と言えばそこの森だと伝わるらしい。激しい戦いに備え他の森林を田畑にした結果こうなったらしい。人間族の国は、ここ、ヒュージ王国しかなく、人間族の活動範囲は年々縮小している。
魔王側には、魔王と魔族や吸血鬼のような魔種が、人間側には、人間族、エルフ族、ドワーフ族、獣人族のようなヒト種がついているらしい。もっともその亜人族達も、隠れて暮らしている状態なので、戦力として期待できるかは怪しい。
モンスターは、ランク分けされており、SランクからGランクの8段階となっている。そして、それぞれからランク相当の魔石を入手出来る。(Gランクを除く。)
ステータスそれぞれの詳細については、力が物理的な攻撃に対する補正。この物理的というのは、物質によるものなら大体効果があるらしい。近接攻撃だけでなく、弓や、投擲の威力も上がるとか。
俊敏は、移動速度や動体視力に影響するらしい。
ちなみに力を上げれば、脚力も上がり足も早くなるかと思いきやそうではなく、力が俊敏を大幅に上回っている場合、何らかの作用で、俊敏のステータス相当の速さになるらしい。
また、速さ特化で助走をつけて攻撃しても、力が伴っていなければ、押し返されてしまうようだ。
防御力は、首を斬られそうになっても刃が通らなかったり、魔術の被害を抑えるといった性能を持つ。
体力は、毒を食らってもしばらく耐えたり、攻撃を耐えたりする性能がある。
魔力が、魔法や魔法系スキルの使用で消費するもので、数値が高ければ、その分たくさん使えるらしい。
この体力と魔力は、ステータスを見てもどのくらい減ったかがわかるわけではなく、あくまで最大値をあらわしていて、どのくらい減ったかは感覚で判断しなければいけないらしい。そして魔力は10分で全体の1%を回復し、睡眠時はその5倍で回復する。体力は……まぁ、分からないらしい。強いて言うなら怪我の程度によって変わるので法則性が見つからないと言ったところか。
知力は、記憶力や演算能力に影響し、魔法をおぼえたり、戦闘中の判断などをサポートしてくれる。演算能力が高くなれば、魔法の詠唱時間を短縮したり出来る。
魅力は、下位の精霊や下位の魔物など、知能の高くない存在に対して、友好的な関係を築きやすくなる。要するにテイムや精霊契約などの成功率が上がる。また、一部の精神干渉スキルの効果にも影響を及ぼす。
次に学んだことは魔法だ。魔法は大きく3つにわけられ、魔力を操り発動する基本魔法と、魔法陣に魔力を流し、特殊な詠唱によって発動する儀式魔法、スキルを発動することで、自動で魔力を魔法にしてくれる魔法系スキルがある。
基本魔法には明確な属性分けがされており、火、水、風、土、光、闇の内適性のある魔法しか使えない。他にも特殊な属性の魔法があるが、それは、特殊スキルか、称号によって入手する以外に使う方法は無い。
そして、得意属性は、職業との関連性もあり、回復職だったら光魔法に、魔法職だったら、何らかの属性魔法に適性がある事が多い。俺は、賢者なので、何の属性が得意か分からないが、聖女は光魔法が得意だろう。儀式魔法は、勇者召喚がその最たる例だ。
スキルは4つにわけられる。さっき説明した魔法系スキルは、魔力を消費するスキルだ。その威力は、魔力の消費量とスキルレベルに依存する。
次にアクティブスキルだ。これは、威力などはスキルレベルに依存する。ほとんどのアクティブスキルは、クールタイムがあり、これは、スキルレベルを上げることで短くなることが多い。
次にパッシブスキルだ。常時発動するスキルだが、1部スキルはoffにもできるらしい。普段はoffにして、必要な時にのみonにする事もあるとか。
最後に特殊スキルだが、これは、特別なもので、特に一貫性がなく、強いて言うなら、全てが、その者にとって重要な存在となるようなものらしい。まぁ、強いスキルだと考えていい。
これらのことは、創造神から聞くことを忘れていた。他に聞くことが多すぎて失念していたのだ。なので、この説明はとてもありがたいものだった。
座学を終えたら、次は特訓だ。勇者は、ひたすら剣の素振り、俺と聖女は、魔力運用のために、魔力を感じるところからはじめた。そうして1週間がすぎたころ、やっと魔力を感じることに成功した。聖女はまだ魔力を感じることが出来ておらず、勇者は素振りに加え、打ち込みも始めていた。元々剣道をやっていたらしい。
さらに1週間、この世界に来てから2週間がすぎた。勇者は剣強化のパッシブスキルを得て、俺は魔法強化のスキルと、プチファイアの魔法を、聖女は、プチヒーリングの魔法を覚えた。俺の成長がやや早い気がするのは、神に至りし者の効果だろう。いや、魔法強化は、影響を受けているだろうが、魔法は影響を受けないから俺の努力の成果だ。まあ、圭も早い方だ。スキルは、一生に1桁が普通らしいので、2週間でのスキル獲得は相当早い成長だろう。
*スキル説明
剣強化
剣の耐久力、斬れ味を強化するスキル。効果はスキルレベルに依存する。
魔法強化
魔法の威力、効果範囲を強化するスキル。効果はスキルレベルに依存する。
さらに2週間、この世界に来てから1ヶ月が経過した。勇者は剣強化のスキルがレベル3に、俺は、魔法強化レベル4とプチストーンの魔法、念力の魔法系スキルレベル1を覚えた。
*スキル説明
念力
離れた物体に干渉するスキル。干渉力はスキルレベルと消費魔力量に依存する。物体に干渉している間その力に応じて魔力を消費し続ける。
念力は100gを浮かせられるくらいで大して早く動かせる訳でもなくまだつかえなさそうだ。さすがに周りになにかからくりがあると疑われてきたが、俺自身の才能だろうとしてまとまった。聖女は、魔法強化レベル2と、解毒の魔法スキルレベル1を覚えた。
*スキル説明
解毒
体内の毒を分解、もしくは弱体化させる。効果はスキルレベルと消費魔力量はに依存し、対応する毒の種類はスキルレベルによって増える。
レベル1では、軽い食中毒が治せるようになった。地味に便利だ。そうして、いよいよ実践することになった。場所は近くの低ランクダンジョン、ここでレベルをあげることで、ステータスの成長と、新たなスキルを得るらしい。こうしてダンジョンに向けて足を進めた。




