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1召喚①

 気がついたら真っ白な部屋にいた。

 いや、真っ白な空間と言った方がいいのかもしれない。


 壁どころか、天井も地面もなく、何故落ちないのかすら不思議な空間だ。だが、見覚えがある。アニメで見た転生する時に神に合う場所。それに似ているのだ。だが、


(何故だ?)


何故、というのも、俺には死んだ記憶が無い。直前に軽い体調不良で寝込んではいたが、それで死ぬとは思えない。そう考えていると目の前が光った。そして現れたのは案の定神と思わしき人物だった。

 

 白髪で御老人の様な見た目。だが何となくオーラの感じられる風貌だ。神(仮)は言った。


「よく来た。新たなる神よ」


意味が分からなかった。この様な時のお決まりは勇者か英雄だと思っていたからだ。


「神?」


俺は尋ねた。何かの間違いだと思ったからだ。そう信じたかった。神だなんて面倒事の予感しかしない。勇者も面倒そうだが、それの方がマシだと思う。


「ああ、そうだ」


俺の望みは一瞬にして崩れ落ちた。


「お主は、死んだ。だがその死因が邪神による力だったことから、救済措置をする事になったのだ。本来なら加護でも与えて勇者にするのだが、神になり得る器を持っていたため神になって貰うことにしたのだ」


ある程度は理解出来た。元々アニメや漫画にハマっていた俺は、この空間に来た時にある程度の予想はしていた。1部予想外の情報はあるがとりあえず聞き流すことにして本題に入った。


「神の役目っていうのは?」

「察しがいいな。と言ってもやってもらうことは勇者と大して変わらない。ただ、世界を渡り続け、いくつもの世界を救ってもらう」

「神が人間界に干渉できるのか」


神が人間界に干渉出来ないというのも定番だろう。


「本来はほとんど出来ない。だが、元人間のお主のみ魂の格を人間レベルにして勇者と同じように人間界に行くことができる」


どうやらできるらしい。そしてお主()()と言っていたことから元人間の神は、俺だけらしい。


「人間界で死んだらどうなる?」


いくつもの世界に行くというのはその分死ぬ危険が増えるということだ。


「ふむ。それはお主の目で確かめてもらった方がいいだろう。『ステータス』と唱えてみよ」


すっかり忘れていた。真っ先に確認すべきだったかもしれない。


「ステータス」


目の前にお馴染みの透明な板が現れた。

 

 名前 大神英治(おおがみえいじ)

 種族 放浪神【人間族】

 職業 未定

 Lv  1

 力   530(-100)

 俊敏  470(-100)

 防御力 490(-100)

 体力  520(-100)

 魔力  500(-100)

 知力  560(-100)

 魅力  400(-100)

 

特殊スキル

魂操作 無限蘇生 成長限界突破 世界創造

3級神の権能

 

スキル

無し

 

称号

邪神の呪い(封印) 神に至りし者 特別3級神

 

*スキル、称号説明

 魂操作

称号(神に至りし者)により入手。自身の魂を操作し己を変質させる。

 

 無限蘇生

称号(神に至りし者)により入手。死んだ時、然るべき場所で生き返る。

 

 成長限界突破

種族(放浪神)により入手。レベル、スキルが上限なく成長する。

 

 世界創造

種族(放浪神)により入手。己の世界を作り、人間界で友好的になった者を招くことが可能。


 3級神の権能

3級神が使える権能。世界の改変、その他権限を行使できる。

 

 邪神の呪い(封印)

邪神にかけられた呪い。対象に不幸を与える。ステータス、スキル、称号効果にマイナス補正。解呪厳禁。

 

 神に至りしもの

人の身で唯一神に至った者。スキル(魂操作、無限蘇生)入手。レベルアップのステータス上昇、スキル入手難易度補正。全ステータス5倍。


 特別3級神

3級神であり、本来とは異なる責務を負った者。


 ステータスの基準は分からない。だが、称号は見るからにチートで、神(仮)が言っていた邪神に殺されたというのも本当だろう。

 

「つまり、死んだらどこかで生き返れると。じゃあ、具体的にどこで生き返るんだ?」

「おそらく、としか言えないが、世界を救えたらこの神界で、救う前に死んだらその世界で生き返れると考えている。だが、成長限界突破以外前例の無いスキルと称号だからな。詳しくは分からない」

「俺が死んだのはこの邪神の呪いか?」

「そうじゃ。しかしそれもあまり詳しくは知らない。これからどんな影響があるかなどは、自分で知ってもらう必要がある」

「人間族のステータスの基準は?」

「レベル1なら平均で500じゃ」


まさかの平均だった。なんなら少し低い。


「何故神なのにこんなステータスなんだ?」

「元が人間だからじゃろう。だからお主が他の人間と違うのはスキル構成や称号のみじゃ。そもそもレベル1で神など聞いたことがない。本来は神になれるとしてもレベルを上げ、力を手にし神になるか、元々神として高いレベルで生まれる。それですら限られた一部の者のみじゃ」

「なるほど、じゃあ職業が未定なのは?」

「様々な世界を渡り歩くからの。その人生毎に職業が変化するのじゃろう」

「ステータス成長度はどのくらいだ?」

「個人差があるが、それに関係するスキルや称号を持たない人間族で、1レベル毎に25~50と言ったところだ。お主は称号込で平均500程成長するじゃろう」

 

相当にチートだった。成長限界突破もあるので…そういえばまだ気になることがある。

 

「成長限界突破のレベルの上限突破は何となく分かるが、スキルとはどういうことだ?」

「レベルは本来の上限の100を超えて成長できる。スキルは本来職業を変えるとその職業由来のスキルは1部消滅するが、それが無くなる。そして、入手量の上限を無視して、膨大な量のスキルを保有できるものだ。ちなみに入手量の上限は人によって違うが、20前後が多い。もっとも、普通の生物は1桁以上のスキルを得ることなく一生を終える」

「スキルの獲得条件は?」

「そのスキルに関連する行動を一定数行うとスキルを修得できる。他にもいろいろな要因があるが基本はこれじゃ」

「3級神というのは?」

「神には、1級から3級までの位があって、3級が、それぞれの種族だったり、星、宇宙等といった小規模なものを管理している。2級が、その宇宙が数億個程のまとまりである、()()を管理し、1級が、それら全てと下級の神を管理している。人間の尺度で言えば、1級が将軍で、2級がそれぞれの地方を管理する大名、3級が国民にたいし何らかの行動を起こす役人のような感じじゃ。3級神が起こす行動としては、主に神器を人間界に落としたり、神自身が与えることができる一部スキルを与えたり、天啓をもたらしたりなどじゃな。それ位でも相当慎重に行う必要があるし、結構大変なんじゃ」

 

(つまり、人間界に何らかの影響を与えている神はほとんど3級神だと考えていいわけか)

 

「もういいかの?」

 

「じゃあ最後にひとつ、あんたはやはり神か?」

「ああ、そうじゃ。わしは神々の頂点に立つ1級神の内の1柱、創造神じゃ」

 

やはり神だった。

 

「では、人間界へ送るぞ。」

(世界は、救う。けど、俺の歩みたかった人生を、次こそは……)

 

 俺は、生前―いや前世のことを思い出していた。

初投稿です。

思い切って投稿してみました。

誤字脱字、その他ご指摘等是非よろしくお願いします。

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