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25話 助け船

燈子は顔を上げる事ができない。


しかし、この後に及んで動じないのがカイだ。

「それは話していい事だったのかな?」

唐突な問いかけに茉莉は

「どうゆう事よ?」

と苛立ちを露わにする。


しかし、カイが何を言わんとしてるか分かった元康は

「茉莉!」と彼女の口を押さえた。


それを見たカイは

「つまり高柳は燈子さんの先見の明を頼りに財を成したと解釈して良いという事でしょうか?」


「なっ!」

これには茉莉も、サヲリも開いた口が塞がらない。

元康に至ってはしまったと顔を上げれないようだ。



「これはどうゆう事か、後で話してもらわなきゃいけない事がたくさんありそうだ」


実に愉快。

茉莉と対抗するようにカイは見た事のない黒い笑みを浮かべその場を一声で静かにさせてしまった。


すると


「アノー、」

辿々しい日本語がカイに語りかけて、誰もがその二人に釘付けになった。


「トーマス!?」

声を掛けた異人に驚いたのはカイだった。


「社長、お知り合いなんですか?」

その場にいた千代がカイに聞いた。


「知り合いも何も、金を貸してそれっきりだった幼なじみだよ!」


「え!?」

これには燈子や輪島一同に驚いた。


「それってあの私が輪島に来た時に話してた件の借金の原因のお方?」


あまりに急だったので答え合わせをするかの如く燈子はカイに聞いた。


「そう。それがコイツなんだよ。

おい、トーマス久しぶりじゃないか。

どうしたんだ?」


久しぶりとの級友との再会にカイは聞きたい事がたくさんあるみたいだった。



「アレックスガカイコマルイッテタ

ダカラ キタ」


どうやらあれからアレックスは英国でトーマスと再会してカイの窮地を伝えたらしい。


二人のはつらつとした会話からか因縁さなんて感じられない。


「ボク、ホウセキヤットウレテ、オンガエシシタイ」

「そうかなのか!それはすごいじゃないか。

トーマスよかったらうちの店見て行ってくれ」


せう言われトーマスはカイの店に興味を示した。

リボンを見ると向こうにはないデザインと褒めると

デザイナーである千代を紹介するとお互いに握手して千代はデザイナー冥利に尽きたようだった。


しばらくしてトーマスはリボンをいくつか手に取り

売り場にあった一番、上品なシャンデリアを指を差し

「カイ、ボクコレミセニオキタイ」

と言ってきた。


これにはカイとトーマスの再会に興味が無く引っ込んでいた元康が反対した。


「ならん!

輪島殿、知り合いをダシにするとは汚いぞ!」

と声をあげた。


「私がトーマスの来日を知ったのはさっきですよ」


「しかし、トーマス殿は店用に買うと言っているじゃないか。ええ?蚤の市はあくまで来場した個人が対象が買い物を楽しむ場所だ。そうだろう」


この発言には同調した者がいたようでどこからか

そうだそうだ!と野次が飛んだ。


これにはトーマスも驚き、元康に頭を下げにいく自体になった。


「オネガイシマス。ドウシテモソノシャンデリアガホシイデス」


これにはトーマスに言い寄られると想定していなかった元康が驚いたが必死に抵抗した


はずだった。


「まあまあ、高柳殿こんなにお願いしていらっしゃるんですからひとまず良しとしませんか?」


そこに現れたのは高柳家以外は初めて見る顔だった。


「光司さん、どうしてここに!?」


現れたのは茉莉の婚約者 杉の井光司だった。


「父に言われてたまたま来てみたら大事になっていて驚いたよ。

ずっと客に紛れて見ていたけど、どうやら高柳は

僕達が思っていたほどの店じゃないようだ」


その言葉にその場にいた茉莉達が凍りついた。


「僕は帰るよ。父上に話をしなきゃいけないようだ」


それだけ言うと茉莉の「待って、光司さん!」の呼びかけは虚しく彼は踵を返し、会場を後にした。


ワア!

破談を予感して茉莉はその場で泣き崩れてしまった。


サヲリは茉莉に寄りかかるが茉莉は悲しみよりも怒りが勝ったのか燈子に掴みかかった。


「アンタのせいよ!みんなアンタがそんなんだからいけないのよ!!」


憎しみを向けられても尚、燈子には言い返す気は湧かない。


しかし、茉莉の手を掴んだのはカイだった。


「離しなさいよ!」

茉莉の言葉を遮り力いっぱいカイは茉莉の手を引っ張り燈子から引き離す。


「お前達は燈子さんを全然分かっちゃいない。


燈子さんは確かに先見の明はある。

でもそれだけじゃない!

燈子さんはな家に来た時、馴染もうと必死だったんだ。

借金して経営が厳しい中、訳もわからず嫁がされた中文句も言わず付き合ってくれたんだ。


そんな奥床しい燈子さんが可愛くない訳ないだろう!」


そう言いながら燈子を綱を掴んでいた大男からも燈子を庇い抱き寄せた。


「まだ勝負はついていない」

元康の言葉虚しく

「後はよろしく!」

それだけ言うとカイは燈子を連れて会場を後にした。


















































*・゜゜・*:.。..。.:**:.。. .。.:*・゜゜・**・゜゜・*:.。..。.:**:.。. .。.:*・゜゜・*


ここまで読んでくださりありがとうございます。

蔑まれ令嬢ものが好きな方はいいね、ブクマ、感想よろしくお願いします。


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