14話 ヘアサロン
翌日、サロンから帰って来た二人の反応は各々だった。
前髪も後ろも伸びっぱなしの髪は胸元まで切り揃えられ、前髪も顔にかからないように切ってもらい、後ろで両方の少しを三つ編みにされ後ろで一つにまとめてもらい、持って来た黒いリボンを結んでもらって帰ってきた。
「トーコさん、昨日よりずっと素敵です!」
エミリーさんにそう絶賛されやはりこそばゆい気持ちになる。
「ありがとうございます。サロンのお姉さん達にも褒められて・・・なんだか気恥ずかしいやら嬉しいやら・・・」
「そんなに謙遜しないでねえ、カイ」
「・・・」
「カイ?」
「えっ・・・あ、うん!」
ポカンとしていたところにエミリーさんに声を掛けられてカイはどこかしどろもどろだ。
「もう、カイったら照れてるからって他に気の利いた言葉はないのかしら」
「エミリー!」
余計な事は言わないの!とカイはエミリーに忠告すると彼女は「ハイハイ。私は退散するわ」と言いながらキッチンの方に行ってしまった。
エミリーさんが見えなくなりジッと見られると先程より何故か緊張してしまった。
「燈子さん、本当に綺麗だよっ」
「ありがとうございます!」
カイが緊張してたからそれがうつったのか更にドキドキする。
(おかしいわ!何度も昨日何度も輪島様には褒めて頂いたのに)
いつもより視界がはっきりして目が合うからからだろうか?
緊張を払うように先程起こった事を正確に伝える。
「美容師さんにもリボンすごく好評でした。他にいたお客様にも褒めて頂いて」
「え?」
「どこに売ってあるのって皆さんに聞かれて手作りしたんですって言ったら欲しいってたくさん言ってもらえて!」
「やった!」
「はい!」
2人してらガッツポーズをとった。
「今日はお祝いだ」
気が早いカイに
「まだ早いですよ」と燈子は声を掛けるが
「なあに、燈子さんよくやってくれたよ」
と上機嫌なカイは燈子の少し呆れた顔を優しい顔で笑い掛ける。
「あら、カイったら嬉しそうね?」
と奥の部屋からエミリーさんが顔を見せて聞いてくる。
「久しぶりに良い商談ができそうだからね」
そこからの動きは早かった。
後日、燈子とカイはサロンに2人でまた向かいサロンにいくつかリボンを販売してもらう事が決まった。
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