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論点のズレ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

SNSに限らず、動画のコメントでも思った事。

会話にそんな暇あるかいな!!

です。

――話をする上で最も大事な事は、論点をずらさない事。何について話しているか、ちゃんと理解する事。それからより具体的な事を浮かべていくの。

彼女はよくそう言っていた。


基本的な気質は穏やか。口調も丸っこい。けれども並べ立てる言葉は正論ばかり。そんな彼女はまたぼんやりと、スマホを弄っていた。

「楽しいかい? SNSを彷徨うのは」

「楽しいよ。学校の議題でも使われそうなものが、そこかしこに転がっているから」

SNSと言えば、失言をして炎上騒動に繋がるイメージを持ちがちだが、彼女はそうではないらしい。元々、生きる上でさして重要では無いことを考える事が好きな質である。何かしら問題を探していた方が楽しいのだろう。

彼女はスマホをいじりながら、口を開く。

「これね、とても面白いのが、学校の議題で出されないような発言も結構転がっているところ」

「そりゃ誰でもない誰かに気軽に発言出来るからね。意見の食い違いも多いだろうさ」

SNSは思った事をそのまま記載して話す事が多い。議題ならばもう少し深堀する様な事でも、何でもない気持ちで呟かれる事がある。本当に何でもない一言が、新たな話を産む。

「そう。そして意見の食い違いは、話の本筋とは異なるところに指摘が行くところから始まる。『そうじゃない。そうじゃないの。私が言いたい事は』。でも言い方の違いから争いに発展する」

「例えば私が寝癖を付けたまま電車に乗って、それをすれ違いざまの誰かに『見苦しい』と言われたとする。これを私がそのまま投稿したとしましょう。多くの人々がその『見苦しい』と言い放った人を批難するでしょう。でも中には『俺も、私も気になるよ』という投稿が投げられたとする。

そうね、貴方がそう感じるのも最もだわ。気に触る様な事をした私が悪いのかも知れない。でも問題はそうじゃないの。私が伝えたいのはそうじゃないの。『貴方は人の寝癖が気になるからって、わざわざその人に向かって、“見苦しい”と指摘する?』という事なの。意外とこういう論点のズレが、炎上に繋がっている」

ゴリゴリの理論武装を行いながらも、彼女は誰かを言い負かさそうとは考えていない。単純に議論を楽しんでいる。

「あと、次に大切なのは『私と指摘した人の関係』。それを指摘した誰かを明言しなかったけれども、知らな人と、仲のいい子では違う答えになるでしょう? まぁ、他にも沢山あるけれど」

「でもSNSは会話の様な物だ。そこまで感じ取って話をする人間が、果たしてどれだけいるだろうか?」

会話に考える暇なんかない。常に脊髄とテンポを重視して行われる。

彼女は微笑む。全てを知ったように。

「私も含めてそれ程多くはない。だから、容易く戦争になる。だから気をつけなくてはないないのは、本質をずらさないこと。そしてより具体的な事例を浮かべる事よ」

今聞いている話は愚痴か相談か。

分からない場合は、相手が自分に質問したかどうかで決めると良いですよ。


『どう思う?』『どうしたらいいと思う?』

これ来たら相談です。

正論だろうがなんだろうが、自分の意見を言えばいいと思います。


来なかったら相手の言い分を肯定して上げて下さい。

愚痴を聞いて欲しいのだと思うので。


ちなみに愚痴を言ってる時はただ受け入れて欲しいだけなので、正論とか求めてない状態。

解決法言われても、『お前の意見は聞いてないから』と返ってくると思います。来ました。反省しました。


相手がどんな言葉が欲しいか分かっていると、円滑にまわりやすいと思いますよ。


以下は私の自論なので、適当に流して頂けると。


何かを批難したり、議論するときには、

論点のズレ、相手との関係性、言葉使い。

この三つが重要視されます。守らないと炎上します。

最初二つは彼女から話されているので、言葉使いでも。


彼女の言葉を変えてみましょう。

『なんで話の腰を折るの? 言いたいことはそうじゃない』

この言い方、相手から反感買いやすいと思うんですよ。

だからまず、相手の言い分を受け入れてから、柔い口調で自分の意見を話すんです。


争いを避けるための一つの手ですね。

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