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四方山話『褒美』
勇者が召喚される前、大宰相は魔王へ謀略の成果を報告していた。
「うむ。大宰相此度もよくやったのう。何か特別に褒美をやろう」
満足いく結果に魔王は上機嫌でそう言った。
「魔王様を頂きた──」
「──褒美は何が良い?」
大宰相のいつもの要求をくい気味に遮る魔王。
「魔王様の処j──」
「──何が欲しいんじゃ?」
めげない大宰相と額に青筋を浮かばせながらも笑顔を作る魔王。
「魔王様と結婚したいです。本当は政治何ぞから離れて海の見える田舎で落ち着いた──」
「……」
何かを諦めた魔王と幸せの家族計画を話し続ける大宰相。
「最初は男の子が欲しいですね。でも、あまり子供にばかり──」
後日、数十名の少年が大宰相邸に届けられた。




