表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/88

復讐を始めましょう

 朝日が昇ってくる。夏、時刻は午前5時。

 私は目の下に真っ黒なクマをこさえてしまっていたが、しかし目だけはしっかりと冴えていた。

 

「できたできた……とうとうできた……!」


 ろうそくの燃え尽きた手持ち用の燭台しょくだいを片手に、床に置いた黒い表紙の古びた本を覗き込んだ猫背のままで、私の口から出るのは感極まった声だった。

 でも、それも仕方あるまい。

 10か月かけてようやく解読することのできた古い文字と文法で書かれた魔本。

 そこに書かれていた【魔術固定化】の術式の作成方法を利用して、【システム化】された無属性魔術の構築に成功したのだ。


「ふふふ……ハハハ……ッ! やった、やったぁっ! あははははっ!」


 完徹したからか、テンションがおかしい。

 その自覚はあったけど、しかし笑い声は止まらない。

 私の目の前には片方が空で片方には水の入っている2つのグラス。

 それらは、誰が触れるわけでもないのにもかかわらず【自動で】、しかも【何度も繰り返して】、水を交互に移し替えるというだけの単純作業を黙々と行っていた。

 

 それがどうしたというのかって?

 どうってことないじゃないかそのくらいって?

 いいや、これこそがすべての始まり、記念すべき第1歩なのだ。

 

 ――そう。だってこれを応用すればきっとどんなことだってできるに違いないもの!

 

 ごきげんよう。私、シャルロット・ディルマーニと申します。

 少し前に対してめでたくもない誕生日を迎えて7歳となりました。

 いまだに隙を見て肉体的な虐待を行おうとする兄たち、ニグレクトというには悪い方向で育児に情熱が入っている父親、それを見て見ぬふりの使用人たちに囲まれて、相変わらずのストレス過多な環境で生活しております。。

 ああ、なんて嘆かわしく肩身の狭い日々だったでしょうか。

 ですが、それも今日で終わり。

 

 ――この不自由に、不平等に、これから私は復讐するぞっ!!!


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「シャルロットは今後どうなるのっ……!」


と思ったら


この画面の下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援をお願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


なにとぞ、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★投票のお願い

↓下記リンクをクリックしていただけるだけで、別サイト【小説家になろう勝手にランキング】においてこの作品にご投票いただけます。
1日1回のみ投票が可能ですので、クリックしていただけると作者が嬉しいです!
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ