表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

98/115

98_架空業者

「僕らは業者を装ってイシューのいる会社へ接触する」


 僕は アルミちゃん ナバ 板さんに自分の考えを話す

 1ファンとして面会ができないのであれば同業者でコラボレーションを企画するか企業としてスポンサーとなり案件を持ち込み接触すればよい

 前者の案はこちらもある程度の知名度が必要だが後者であればなんとかなりそうだ こちらにはミカエルちゃんから渡された使用量無制限のゴッドマネーがある

 これを使って体裁を整えれば向こう側の人間にばれることはないだろう

 こういった策を思いついたのは昔の記憶をたよってというのもあるが祖父の魔導書には元いた世界の細かいニュースなどを検索できるなどの機能もついておりスキルプログラミングの勉強の合間などに前の世界の情報等を見ていたことも幸いしたようだ


「ラスト 僕らはこの世界の仕事や仕組みがいまいちよくわかっていない 詳しく説明してくれるかな」


 ナバとソファーに腰掛けているアルミちゃんはナバの落ち着かない足を苦笑いで抑えながら僕に聞いた


「そうだね・・・・・・とりあえず僕達が作っているもの もしくは売りたいサービスなどから決めていくほうが良さそうだね・・・・・・あとはその会社の生い立ちや概要などをできるだけ詳しく作り相手にそれらしい印象をあたえていきたい」


「なあほーなぁ それでうちらぁ なにになるだぁ?」


 ナバはアルミちゃんに押さえられた足を力ずくでパッと開いてにんまりとアルミちゃんを眺めながらそういった


「これを売ってることにする」


 僕はそういってミカエルちゃんに貸してもらっている端末を掲げた


「え 端末?」


「いや そうじゃないよ 中で動いてるプログラムだよ」


 僕は端末の画面にキャラクターがちょこちょこと動き回るプログラムを作った

 端末のプログラミングはスキルプログラミングを勉強している僕にとっては延長線上にあるようなものでキャラクターを画面上で歩かせるプログラミングであればどの言語を使っても実装は容易なかんじであった


「ふーん これを使うのはわかった それで具体的に僕たちはどんな行動をとればいいんだい?」


 アルミちゃんはまたナバの落ち着かない足を押さえつつ僕に聞いた


「うん 僕とアルミちゃんは向こうの人間に顔が知られている可能性があるから最初に動いてもらうのはナバと板さんにお願いしたい まぁ顔が知られているのは興行に来ていた一部の人間だけだと思う 事務的な話になれば担当が変わるだろうから顔を出しても怪しまれることはないとおもってる」


「ナバは大丈夫だでぇ 板さんはどんなだぁ?」


「って ってやんでぃ こちとら マナの精霊だってんだ その プロクリームとかなんとかってのもうまく説明して見せるってもんよ」


(板さん プロクリームじゃないですよ プログラム プログラム)


 ・・・・・・


 翌日 僕たちは早速スーツに着替えイシューの所属する格闘技団体 神世界闘技会社(ゴッドファイティングカンパニー 通称 GWC)へ出向くこととなった


 ・・・・・・


「ふーん 結構大きなビルだなぁ こんなに働いとる人がおっだかぁ?」


「いや GWCが使っているのはこのビルの3階の一室だけだよ」


 スーツに身を包んだナバと板さんはどこから見ても立派なサラリーマンだろう ナバは伊達眼鏡の位置を薬指で直しインテリ風の女性を演出してみせた


「フフ こういうのぉ うちぃ 好きだでぇ ラストちゃん まあ ナバさんに任せときんさい いくでぇ 板さん」


「お おう」


 ビルに入っていくナバと板さんを僕とアルミちゃんは向かいの喫茶店から眺めている

 数十分後GWC事務所からナバ達が帰ってきた

 ナバと板さんはそれぞれ僕の隣とアルミちゃんの隣へと腰掛けた


「ナバ どうだった?」


 こまったようにしかめっ面をしているナバに僕は恐る恐る声をかけた

 板さんは放心状態だ


「はっはは おっけーおっけー  な ラストちゃん ナバねえさんにまかせんさいっていっただろう イヒヒ」


 ナバはそういうとヘッドロックでオラオラと僕の頭を自分の胸に近づける


(ナ ナバ 近い 近い 胸があたってる)


「おい ナバ ラストを放せ」


 アルミちゃんは怒ったようにそう言ったあと続ける


「それで どういうふうになったんだ? ナバ」


「アルミちゃん ちょっと聞いて きいてえなぁ 板さん あれだけ勇んでまかせんさいって言よーったのにいざ自分がしゃべらないけんようになったらじぇーんじぇんようしゃべらんだでぇ プププ」


 どうやら板さんは緊張のあまり現場で固まってしまっていたようだ


「って てやんでぃ ばあろう 男はだまって仕事しろってんだ」


(板さん 仕事できてないですよ)


 ようやく落ち着いてきた板さんを尻目にナバは説明を始めた


「そんでなぁ 事務所の受付にいって ナバさんはいったぁが こんにちはわたくし端末ソフトウエアのラストカンパニーの者ですけど広告の案件について話したいのですが担当者の方いらっしゃいますか ってなぁ なぁ なぁ 板さん」


「お おおう」


「そしたら 受付の人が一旦奥の方に入っていってまたでてきたぁがぁ そんんでなぁ ただいま 担当は外出しておりますので直接社長の方にお話になりませんかっていわれてなぁ なぁ 板さん」


「お おう」


「ナバさんたちは 無事 社長と面会したわけだでぇ なぁ 板さん」


「お おう」


(板さん さっきから おう しか言ってないですよ腕組みで拒絶のポーズでてるじゃないか ナバ ふらないであげて)


 ナバはこのあとうまく営業できたことをいじわるな顔をして板さんに振りながら話つづけた

















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ