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93_ナバは爺さんのお告げを聞いた

 ザバーン


 魔気の根源ダンジョン地下10層のベースキャンプの脇に作られた露天風呂に僕の発動した転移ゲートのポータルが開きそのまま湯船の中に着水する


「ただいま」


「おお」


「ひゃん」


 僕をダンジョンに作った露天風呂で水着で待っていたのはナバとアルミちゃんだった 


「ぷはぁ ラスト なかなか はやかったじゃないか・・・・・・・あったのか?魔青雨の雫は」


 アルミちゃんは顔についた雫を払いながら僕に話しかけた


「うん これ ナバ たのむ」


 僕はアルミちゃんの言葉に返答しながら持っていた魔青雨の雫の入った瓶をナバの方へ放る


「おっけぇ だでぇ」


 ナバは水着のままそれを空中でキャッチしたあと残像を残しながら祖母のところへと猛ダッシュした


「ラスト 僕たちもラミス様のもとへ急ごう」


 僕はアルミちゃんの言葉に答えるように無言でアルミちゃんの手を取り祖母のところへと急いだ


 ・・・・・・


「ラスト どうしたんだろう・・・・・・なにか様子がへんだね」


「うん 確かに・・・・・・魔青雨の雫が届いているにしては状況が動いていない・・・・・・」


 そこにはテリトリアルプリズンを発動したままの祖母と2つの賢者の石を眼の前に並べて呆然と立ち尽くすタマちゃんの姿があった


「ばあちゃん ナバは?」


「ん ナバじゃと? 来ておらんが それよりラスト 魔青雨の雫はどうしたのじゃ」


「うん 急ぐから さっきナバにわたしたんだけど・・・・・・」


 僕はそこからぐるりとあたりを見回すととぼとぼと何かを考えながら歩くナバの姿があった


「いた!」


「おーい ナバ・・・・・・どうしたんだよ」


 僕はできる限りのスピードでナバに駆け寄り聞いてみる


「ああ ラスト あんなぁ うち 今ちょっと 死んだじいちゃんからお告げがあってなぁ」


「え?」


「信じんかも知らんけど なんか天啓っていうか・・・・・・眼の前が真っ白になってなぁ 気がついたら元気な頃のおじいちゃんが立っとっていうだがぁ」


 ナバは手に持った魔青雨の雫の瓶をまじまじと見つめながら続けた


「ナバ・・・・・・その瓶はタマちゃんって子の為に使ってあげんさい・・・・・・それがええけぇ それがええけぇ っていうだがぁ でなぁ 一瞬のはずの出来事だったのになんべんもなんべんも聞かされたような気がしたのにぃ だけぇ 他にグレモちゃんを救う方法がないかなぁって思っとったところ・・・・・・ で らみにちょっといい案がないか聞きにいっとった」


「母さんはなんて?」


「うん たぶん解決策があるなら知っているのはマナボードの精霊の板さんだけだろうって っちゅうことで ラスト 悪いけどうちぃ 板さんところに行ってきたいだっちゃ うちい・・・・・・タマちゃんと長くいっしょにおるけどあんなに悲しい顔しとるタマちゃん見たことがないけぇ・・・・・・」


 僕はナバの真剣な話を聞きすぐにそれをテリトリアルプリズンを発動したままの祖母とそれを見つめるタマちゃんに伝える


「妾は いっこうに構わぬぞ この魔気の濃さじゃ 魔力はほっておいても湧き出ようぞ ま 少々退屈ではあるがの・・・・・・」


「にゃ 本当にタマが使ってもいいにゃ? ラスト 本当に・・・・・・」


 タマちゃんはよほど嬉しかったのかその場でへたり込んでしまった

 その後僕はマナボード近くにある駐竜車場を思い浮かべポータルを開いた


「じゃあ 入ってみるよ」


 今回は僕 アルミちゃん ナバで板さんに会いに行く


「きゃああああああ」


(ん?)


 ポータルは川の温泉の女性用の露天風呂の上に開いた 駐竜車場近くに女性用のお風呂はないようだ・・・・・・

 アルミちゃん ナバが 僕に続きポータルから現れる


 ドボーン


 ザパーン


「ったく 君という男は・・・・・・ なんで女の風呂にポータルを開かないといけないんだ」


 アルミちゃんは小言をいいながらご立腹中である (じいちゃん これ 転移ゲート呪われてるだろ)


「ここ 川の温泉だでなぁ マナボードまでどれくらいかかるかなぁ?」


「そうだな 急げば2時間ってところかな ラスト 僕は旅館から竜車の手配をしてくる 玄関で待っていてくれ」


 僕は弱い炎魔法と風魔法を使いアルミちゃんとナバのまわりに温風を発生させ服を乾かしたあとアルミちゃんと別れ ナバと玄関へと急いだ


 ・・・・・・


「おまたせ いこう」


 アルミちゃんは旅館から借りてきた竜車の御者台から僕たちが乗り込むのを確認すると即座に竜車を出発させた


 数時間後僕たちは駐竜車場へ付き マナボードへと歩を進めていた


「マナボードの扉開くかな」


 マナボードの扉は勇者でないと開かないとされているらしい まぁ 板さんは僕に会いに来いと言っていたので資格はあるのだろう


「あー たしか手をつなぐんだったな・・・・・・」


 なぜかもじもじしているアルミちゃんの手をとる


「ナバも」


「ほい」


 僕は3人手をつないだ状態でマナボードへ触れた


 ホワイトアウトしていく景色


 ・・・・・・


 霧が晴れるとそこは板さんの経営する?寿司屋の前だった


「お らっしゃい ラスト ナバ アルミ まってたぜ ま 座りねぇ 座りねぇ あ 玄関はきっちり閉めといてくれ」


「・・・・・・さて どうやら 自分たちのアップグレードに来たって感じじゃなさそうだな・・・・・・ 今日はどうしたんだ?」」


 板さんがマナ茶を皆に出すと静かな調子で声をかけた


「板さん ちょっと聞いてぇなぁ・・・・・・」


 ナバは魔青雨の雫を取り出し板さんに見せながらグレモが暴走しそうなことやそれをテリトリアルプリズンで祖母が抑えていること グレモの魂の分離を行うとタマちゃんの魂の分離ができない事 ナバの死んだはずの爺さんが出てきてグレモに分離の儀式をしないようお告げをされたことなどを一気に話したのだった





























 

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