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86/115

86_勘違い

 駐竜車場からマナボードの精霊板さんと別れた僕たちはほどなくして魔王城の近くまで到着した 途中魔王城から逃げてきたと思われる兵士によるとここで僕の祖母で古の魔王ラミスと前魔王のアガレスちゃんが戦っているらしい


「アガレスちゃぁん ラミス様ぁ ふう どこぉ ねぇ」


 サキさんはあまり大きくない声で祖母とアガレスちゃんを呼んでいる

 僕 タマちゃん アルミちゃん サキさん ナバ はタマカーを魔王城の外堀の外側へ駐車し降りて魔王城へ入り祖母とアガレスちゃんを探している


 ドゴーン


「あっちで戦っているにゃ 行ってみるにゃ みんな気をつけるにゃ」


 魔王城城内の砦の西側で魔法弾特有のヒューンという音と何かが砕けるような爆発の音がした 祖母とアガレスちゃんが戦っているとしたらそこだろう


「ばあちゃーん アガレスちゃーん」


 僕は声を張って祖母とアガレスちゃんを探す 


「おお ラスト こっちじゃ こっちじゃ」


 上空から祖母の声がしたその瞬間僕の前方よりものすごいスピードでなにかが近づいてきた


「ラスト!」


 隣にいたアルミちゃんが叫ぶ


(僕なら・・・・・・大丈夫!)


 僕は僕の額めがけて飛んできた矢を寸でのところで人差し指と中指ではさみ止め それを逆方向に向けて魔力を込めて放ち返した


「うわぁ」


 遠くで僕を矢で狙ったものの断末魔の叫びが聞こえた


「ほほう 腕をあげたのう ラストよ」


 祖母は短めのスカートをひらひらとたなびかせながら上空より僕たちの目の前へと降り立った


「ラミス様 無事でございましたか?」


 アルミちゃんは祖母を心配そうな眼差しで見ながら祖母に声をかける


「? なんのことじゃ?」


「途中 手負いの兵士からの情報でラミス様とアガレス様が戦闘していると聞いたのですが」


「? なんと アガレスちゃんと妾が戦闘とな カッカッカ そんなことはせん アガレスちゃんなら あそこじゃ」


 祖母が指差した上空の方向からはアガレスちゃんがこちらに向かってニコニコ笑いながら手を振っていた


「妾とアガレスちゃんがここについたときまだインキアス軍の残党がおってのう それでそやつらを一掃しておこうとなって今こうやって戦っておるのだ まあ 遠くから見ていた兵士は妾とアガレスちゃんが戦っておるように見えたのかもしれんの ほぼ制圧は完了しておるがさっきのようにまだ隠れている輩がおるやもしれん 気をつけて行動するのじゃぞ」


 祖母はそういうとまた上空に飛び上がろうとしていた


「ラミス様ぁ ちょっと まってぇ ねぇ」


 祖母はサキさんのセクシーな声で数メートル浮いた体で右腕を天につきだしたそのままの体制で地面へと戻ってきた


「サキよ なんじゃ?」


「なんじゃ? じゃ ないの ねぇ じつは・・・・・・」


 サキさんは祖母に毒霧の拡散の拡大の経緯を祖母に話し宝物庫の鍵の在処を聞いた


「・・・・・・なるほどな 当時の大戦時その象がなんなのかもわからぬままであったがそのようなものであったか・・・・・・どうりで神と和解後ミカエルちゃんはその有翼の巫女象のことを気にしていなかった訳じゃ 封印が解かれるなどとは思ってもみなかったんじゃろうからな ああ そうじゃ 宝物庫の鍵じゃったな」


 祖母は思い出したように両手をパンっとたたき話を続けた


「なに 宝物庫の鍵はすぐ近くにあるのだぞ・・・・・・梨花がもっておる」


「え ばあちゃん 梨花に鍵をわたしたの?」


 僕は鍵を梨花が持っていると祖母が言ったことにおどろき即座に言葉を返した


「いや・・・・・・ 鍵を渡したというのか・・・・・・ラスト 宝物庫の鍵は みゅー なのじゃよ」


「みゅー?」


「そうじゃ じいさんがまだ元気だった頃 妾が首からさげている宝物庫の鍵を見てそんな物を首からさげて持ち歩いているのは少々不用心であろうというてな・・・・・・みゅーにスキルプログラミングを施す際にみゅー自体に鍵を移したのじゃよ まぁ その後その鍵を使って宝物庫を開けることはなかったがの」


「おお」


(今梨花の頭や肩で遊んでいるあの小さなぬいぐるみにそんな秘密が隠されていたとは・・・・・・じいちゃんの作ったスキルプログラミングにはいつも驚かされる僕ももう少し勉強しなくては)


「ラミスちゃああん ちょっと い つ ま で休憩 してるの ですかぁ? ア ガ レ ス はぁ 一人で 疲れて 疲労して 疲弊し て い る の で す はやく 助けて ほしいの で すぅ」


 上空近くまでやってきたアガレスちゃんが両手をだらりと下げながらながらばあちゃんを呼んでいる


「おお すまん すまん すぐ行くのじゃ・・・・・・ タマ 悪いが宝物庫へは妾も同行したい故出発の際は声をかけてくれぬかの?」


「ラミス おっけーにゃよ」


 祖母は僕の隣にいたタマちゃんにそう言い残すとまた右腕を上げたポーズにもどり とぅっ と掛け声をかけアガレスちゃんのほうへ飛び去っていった

 その後僕たちがインキアス軍の残党排除を手伝ったこともあり魔王城はほどなくして奪還されることとなった


 ・・・・・・





















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