71_充填 沸騰点
「ん・・・・・・ そこ ・・・・・・・もっとたくさん・・・・・・あ」
(おいおい 変な声だすな)
リリスより密命を受けた僕はインキアス軍遠征軍の宿舎キャンプでコードネーム ワサビ カラシ ショウガの3人の美獣人に魔気の充填を行なっていた
「ワサビ 次は私 ラスト 私 私は尻尾の付け根くらいからがいいな」
ワサビは首を掴むようにしてくれという注文でまだよかったがカラシは尻尾の付け根を触れという・・・・・・これは少し邪念を振り払わねばならないだろう
(これは治療 これは治療・・・・・・)
「おねがいしまーす」
(カラシ 尻をつきだすな)
「ふう いくよ えいっ」
僕はおもいきって尻尾の付け根の部分をにぎる
「あっ や だめえええええええ」
カラシは大きな声で叫び声をあげその場でへたり込む
「ラスト ダメだよう あまりにも力が強すぎるの もっと優しくしてあげなきゃ カラシ気絶しちゃうよ ラスト獣人の尻尾さわったことないの?」
(あるかい)
「あ あ そうなの ごめんごめん」
僕はワサビからの指摘をうけ手をカラシの尻尾の付け根にそっと置く
「魔気 充填」
「あ ふぅ あ あ いやあああ」
(だから 変な声だすなって)
「ふう おわった さぁ 最後はショウガだね ショウガは何処から魔気をいれるの?」
僕がショウガを見るとショウガは真っ赤になってもじもじしている
「わ わたしは お お腹で です」
「はい じゃあ だしてー」
(こ ここは さ さらっと流すのがスマートだろう)
「お おねがい し します」
そういうとショウガは僕の目の前にお腹をさしだした
「ここ?」
「ん もうすこし 下 」
「このへん?」
「も もうすこし 下」
(えー もうこれ お腹じゃないですよ 煩悩退散 煩悩退散)
「魔気 充電」
「あ あ あ ああああ だめぇー」
(僕のほうが だめぇーーーですよ)
・・・・・・
「ラスト ありがとう それじゃいってくるね またよろしくぅ」
3人の美獣人はなにか呪いでも解けたような元気さを見せながら宿舎テントを後にする
(・・・・・・これを続けていくのか・・・・・・)
僕はなにか精神的なダメージを負いながら宿舎の見回りを始めた
・・・・・・
「たまちゃん そっちの様子はどう? ガガッ」
「ああ 梨花もうちょっと魔力の出力あげてくれにゃいか・・・・・・ 聞こえにくいにゃ・・・・・・ にゃ ラストこっちはいつでも動けるにゃ」
リリスたちの作戦でインキアス軍の内乱が一触即発という状態になってきた 僕はタマカーに待機しているタマちゃんに魔力レシーバを使って連絡をとっていた ちなみに宿舎テントは皆出払っていて誰もいない
「もう 軍のあちらこちらで小さないざこざは起こってるらしいしリリスの部下の潜入している部隊では明日にでも敵対する部隊に攻撃をしかけるという話がでているそうだよ」
僕はタマちゃんに近況を伝えていた その時 宿舎テント内の僕の部屋のちかくで音がした
気配を感じた僕は魔力レシーバをにぎったまま口をつぐんだ
「スマン ラストいまいいですか 入ります カラシからの報告でついに同士での戦いがはじまったそうです 今の所ワサビ カラシ ショウガも無事でこの場所を立ち去るのにはちょうどよい時期かとおもわれます 明日の朝までに3人と合流しここを離れます 私はもう少しやることがあるので一度本部テントに戻ってきますが準備をお願いします」
リリスは入口から顔だけ出してそれだけいうと足早に立ち去っていった
「タマちゃん 聞こえた? 明日ここを出発するんでタマちゃんの方も救出の準備をお願いします 前にも言ったけど人数は僕を含めて5人・・・・・・」
「にゃにゃ タマカーの定員には余裕があるにゃ タマ達は一度サキュバスの街へサキを迎えに行ってくるにゃ ラストたちが明日の朝そっちを出て砂漠の入口につくまでには帰って来てるつもりにゃ」
・・・・・・・
あちらこちらで魔法が弾け飛ぶ音や魔獣の鳴き声が聞こえる
僕たち5人は早朝インキアス駐留軍の内乱をさけながらタマカーの待つ砂漠の入口へと出発した




