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66/115

66_反逆

 川の温泉旅館のvipルームには旅館には似合わない洋風の作りでかんたんなお茶や食べ物などが用意されている

 バルコニーからは美しい自然や川から立ち上る湯気の情緒ある雰囲気が楽しめた


「かっかっか さすがにサキは手配が早いの」


 祖母は使い魔の報告を受取りすぐに返信の使い魔により旅館のものに準備の手配をさせたサキさんをほめつつさっそくそこにあるお菓子を味見とばかりに一つとりパクリと食べた


「おばあちゃん」


 僕はとっさに声をかけたが帰ってきたのは舌を出してにっこり笑った顔であった

 風貌が幼女なので子供にしか見えない


「さて リリスよ・・・・・・話というのはお主がおるところの軍についてだが・・・・・・」


 祖母は先程までの幼い行動とは裏腹に真面目な顔になりリリスに話を切り出した


「おばさま・・・・・・何をしているのかは十分わかっています」


「なんと・・・・・・」


 リリスは祖母の話を遮るように話し出す


「魔族と触鬼の融合による触鬼の魔獣化・・・・・・そしてそのことが起こすこの世界の禁忌・・・・・・」


 そしてリリスは大きなため息をついた


「お主 それを知っていたのか・・・・・・」


「実はミカエル様より打診があり内部の情報をさぐるよう指示されていたのです そして インキアスも魔王因子を持っている私の動向が気になっている様子・・・・・・いっそのこと内部に飛び込んでしまえば勘ぐられることもないだろうと考えた次第なのです まあインキアスは私を信じてはいないでしょうが・・・・・・目が届かぬところで反逆を起こされるよりはましと考えたのかもしれません」


「む ならば話は早いの 実は妾達はインキアス討伐のために動いておる 今お主のおる軍の目的がやっかいなものでな・・・・・・できればそれを阻止したいと考えておるのじゃ」


 祖母はそういった後しっかりとリリスの反応を見ている 先程の言葉に偽りがないか観察しているのだろう


「私達の軍の目的は王国にいる反逆者たちの壊滅・・・・・・王国への物流を止め全体の動きを制限し反逆者の動きが鈍ったところで軍を介入するというのが目的・・・・・・それが厄介なことなのですか?」


「・・・・・・やはり お主は聞かされておらんようじゃな 軍の本当の目的はエルフの村が入口となっているダンジョンの最下層にある魔気の根源の完全な掌握とコントロールじゃ」


 祖母がそういうとリリスはしまったと言う顔をして返した


「っく なんという・・・・・・魔気の根源を押さえておけば魔族の反逆を恐れることはなくなるということか・・・・・・おばさま やはり私は何も聞かされてはいないようです」


「で あろうな・・・・・・そこで相談なのじゃが うまくお主らの軍をほかにやる手立てはないものか・・・・・・」


「軍自体は私の采配でなんとかなるでしょうが・・・・・・嘘がバレたあと逃亡するのには少し手助けが必要になるかとおもっております」


「うむ ならば妾が手伝おう・・・・・・」


「おばさま それは無理でございます 今の魔王軍の中にはおばさまの顔を知っているものも少なからずおります その者達はおばさまの臣下である四天王の顔も知っていることでしょう」


 リリスは眉間にシワをよせるとフウとため息をついた


「ばあちゃん 僕がいっしょにいくよ」


 僕はうまく考えがまとまらないまま声を上げたが父と叔母の歪な関係が少しでも改善すればよいという思いからここへ飛び込むことを決意した


「・・・・まぁ よかろう ラストは我が孫 勇者リストの孫 我が娘ラミと古の魔王アスモディウスの子である 魔力 スキルの使い方さえうまく学べばこの世界でも最強の男になるであろうとおもっておる リリス ラストを頼めるかの」


 祖母は僕の魔力量やスキルなどをそれとなくリリスに伝えたようだ


「ラスト君手伝ってくれるの? 確かに君なら私の部下と言っておけばうまく誤魔化せそうね」


「うむ 危険ではあるがここはラストにお願いするとしようかの その前に・・・・・・一度妾達はタマたちに連絡をとっておこうとおもう そして主らの逃走経路の準備を考えておきたい リリス 明日 ここでラストと落ち合うことにしてくれ」


「わかりました おばさま 明日どうにか抜け出しここでラスト君と落ち合うことにしましょう」


 ・・・・・・


 そして僕と祖母は一度ナベちゃんの宿屋へ帰ることとなった



















 

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