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64_ラミスの伝言

 旧魔王である僕の父 明日都 この世界での名前はアスモディウスという

 

 僕たちはキッチン王国郊外に陣取っているインキアス軍に奇襲をかけるため 準備をしていたがそこにいた紫の髪の女により僕たちは撤退を余儀なくされた......


「ばああちゃん 」


「なんじゃ ラスト 風呂場のほうが騒がしいと思っていたがやはりおまえだったのか?アスモディウスはどこじゃ? インキアス軍はどうなったのじゃ」


 インキアス軍から逃げ帰った僕はすぐに皆にそれを報告するため祖母の部屋を訪れた

 ちなみに父はあとはたのんだということもなくどこかへ消えてしまった 


「濃い紫の髪の女と言ったか っく まさか アスモディウスの対策までしてあろうとは・・・・・・インキアスめ・・・・・・あなどれんの」


 祖母は少しだけ苛ついたように椅子の肘においた指を上下させながら続けた


「名をリリスと言う アスモディウスの妹じゃな......とはいえ奴らの母親は違う・・・・・・昔は中が良かったようだがある出来事がきっかけで仲違いしてしもうた ラミには話したがラスト・・・・・・お前ももう小さな子どもではない 家族のことじゃ 知っておいてもよいだろう アスモとリリスにはもう一人の妹・・・・・・名をセラといった」


(・・・・・・といった?)


「それは ある収穫祭の日のことじゃった リリスとセラ アスモは3人で仲良く収穫祭にでかけた・・・・・・悲劇はその時に起こったのじゃ・・・・・・」


 祖母は悲痛に満ちた顔を僕に見せまいとしているのか幼い顔の眉間にシワを寄せて窓の外を眺めながら話を続けた


「ほんの数分間 アスモとリリスは収穫祭の浮かれた気分に絆されてセラを放置してしまったのじゃ そのときセラは近くの林に迷い込み斜面を滑落してし死んでしまった そして村人が触鬼の群がるセラを見つけたのは次の日の朝だった・・・・・・このときアスモの父はもうこの世にはいなかった これはアスモにとって悲劇の始まりじゃった・・・・・・継母はあろうことかアスモに娘の死の責任を負わせその日よりアスモに辛く当たった そしてリリスにも刷り込みを行なっていき次第にアスモとリリスは険悪な中になってしまったのじゃ」


 祖母はふうと一息ついて話を続けた


「もちろん アスモはそんな負い目もあることでどんどんと粗暴になっていった そんなアスモを最初に封印したのはリリスだ・・・・・・リリスは封印したアスモを継母とともにいじめ抜いたのじゃ・・・・・・妾が毒霧の森で彷徨うアスモを見つけたのはその頃だった まぁ 妾とアスモの話はよいじゃろう・・・・・・そういった事でな・・・・・・リリスはアスモにとって天敵なのじゃよ」


「昔家族だったんでしょ 仲直りはできないのかな」


 僕は悲しくなり祖母に懇願するような眼差しを向ける


「無理じゃな その血が濃いほど憎しみは深い おそらく どちらも死ぬまでその憎しみ わだかまりは消えんじゃろう ラスト 残念ではあるがこれが現実じゃ 救いなどない・・・・・・まぁじゃがアスモが戦地でリリスを見つけソレを放置したのは殺し合いになるのを避けたかったためじゃろう 今のアヤツが本気でリリスを滅しようと思えばできんことはないのじゃろうからのう」


「・・・・・・ばあちゃん」


「さて ラスト・・・・・・どうじゃ お前のおばさんにあってみるか? 妾が話せばリリスも向こうの陣から抜けるやもしれん」


「どうするの?」


「うむ まずは妾から使い魔を使い伝令を飛ばすことにしよう 数日で帰って来ればどこかで待ち合わせそこで話をすればよい・・・・・・帰ってこなければ・・・・・・まぁ そのとき考えれば良い」


 祖母はそう言うと近くに自分の使い魔を召喚する


「かか なんじゃ ラストお前も使い魔がほしいのかの 後でばあちゃんが捕獲の仕方と服従のさせ方を教えてやろう」


 祖母はそういうと使い魔の耳元で仕事と行動をささやく


「いけ」


 祖母は部屋の窓を開け使い魔を放つ


「さて・・・・・・どうなることやら」


 そして祖母の使い魔は次の日を待つことなく帰ってくることとなった そしてその伝言には思ってもいない返事が帰ってくることとなった



















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