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61_古の破天荒魔王

 白いもやが開けるとそこには服を来たまま両腕に裸の女性の肩を抱いた父の姿があった

 どうやらエルフの町の長老の家の近くにある公衆浴場に扉が開いたようだ


「はっはっは ラスト お前 なかなか気の利いたことしてくれっじゃねえか なあ ねえちゃん あれが俺の息子だ」


(ひえー)


「すっっす すみません す すぐ でますんで・・・・・・」


 女性たちはもう何がなんだかわからないという感じで前を隠しただだまってしまっている

 僕はその女性たちにあやまりながら湯船から上がろうとする


「親父 でるぞ」


「まぁ あわてんなっていい風呂に 裸のいい女 これが男のロマンってやつだ んな ねえちゃん」


(やばいなぁ このままだと 本当にやばいぞ)


「アスモディウス クローズ!」


(たしかこれで親父を母が封印していたはず・・・・・・)


「あれれー ラストちゃん なんのまねかなー ふははは 父は倒れん! なんてなぁ」


 父は片方の腕で自分の目の前に結界を小さく作りこれを無効化した


「っち しょーがねえなぁ わあーたよ ラスト そのかわり その転移魔法俺にも教えろ いいな なっ」


 父はそう言うと女性たちを腕から離し湯船からザバッとたちあがる


「いくぞ 我が息子よ」


 父はなぜか僕と股間を交互に見ながらはっはっはと笑いながらさっそうと湯殿を立ち去ろうとしている

 魔法ドライをかけ服を乾かしながらさっそうと歩くその姿はやはり貫禄もあるなと感じる

 僕はずぶ濡れのまますごすごとその場を立ち去ろうとする


「ぬしら ちょっと またれよ  わしらの裸を見たからにはちゃんと責任をとるのじゃ」


(わしら?)


「齢500歳をも超えておるわしたちの裸でも喜んでくれるものがいるとはな」


 もう一人の女性がニコリと笑う


「んだよ ばあさんだったのかよ しっかし まあ 姉さんたち 心配するな俺から見りゃあんたたちなんて生娘みたいなもんよ はっはっは」


「んまぁ」


 2人の女性は顔を見合わせ少しだけ照れたような素振りを見せた


「んまっ 姉さんたちへの責任ってのはまた今度ってことでよ・・・・・・すまんがちょっと急ぎの用ってのがあってな ラスト いくぞ!」


 父は風呂場の女性に軽くウインクと投げキッスをおくると風呂場を出ていった 僕は頭をさげながらそれに続いた


「さあて ラスト 長老のところにいって交渉するぞ 報酬はなにがいい? 酒か?女か?」


(うわあああ これが目的だったのか?)


「親父 そんなことして大丈夫なの?っていうかそれはちょっとやめたほうがいいのでは?」


「ったく ラストはいい子に育ったもんだな そんなこっちゃ次期魔王なんて務まらねえぞ それといつまでそんなずぶ濡れのままいんだよ さっさとかわかせよ」


「あの 魔王する気はまったくないので・・・・」


 僕はさっき父がやっていた魔法ドライを見様見真似でやってみる 風魔法1に炎魔法0・2って感じだろう

 体にまとわせた温かい風が髪の毛を逆立たせる どうやら風の力が少し強かったようだ


「わははは ラスト なんて頭だ わははは」


(あんた 最低な父親だよ)


「ラスト お前 ちょっと裏庭に行ってな 父ちゃんだけで長老と話してくるわ」


 父は僕がうるさかったのか 裏庭に待つように指示だけだしてさっさと行ってしまった


 ・・・・・・


「わっはっは ラスト 父は帰ったぞ なんてなぁ さ ラスト その転移魔法俺にも教えてくれ んなっ」


 僕は渋々じいさんの魔導書をわたし父に詠唱を教える


「よし わかった こうだな 転移ゲート!」


 ズガーン


 どこからともなく父の頭上に雷が降り注ぐ

 父はしびれてピクピクしている そんなとき魔導書からじいさんの声がした


「がはははは こんなこともあろうかと本に結界をはっておったんじゃ アスモディウス そもそも貴様には聖属性のこの魔法は使えん やーいやーいひっかかってやんの プププ くやしかったらここまでおいでー」


(さすがはリストじいちゃん自分の死して後のことまで予見しているとは)


「こ この くそじじいい みてやがれ 俺様が生き返らせて一生頭あがんなくしてやっからな」


 プルプル震えながらたちあがった父は空に向かって泣きながら拳をふりあげたのだった



















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