60_美少女戦隊
「お アルミ 来たにゃ 来たにゃ ただいまにゃ」
「・・・・・・」
アルミちゃんはしばらく呆然としていたが突然タマちゃんの座っている方の机に早足で近づいた
「バカ なんですぐに僕に知らせてくれないんだ タマのバカ」
普通ならばそれが誰なのかわからないのでだろうがアルミちゃんは額の目で心を読みそれが間違いなくタマちゃんであるとすぐにわかったようだ
そして座ったままのタマちゃんを泣きながら抱きしめた
「にゃにゃにゃ アルミ やめるにゃ 苦しいにゃ 」
タマちゃんはアルミちゃんに抱きしめられながらジタバタしている
「しかし タマ その体・・・・・・」
アルミちゃんはタマちゃんの胸を羨ましそうに眺める
「ふふふ どうだ アルミうらやましいにゃ? にゃはは」
タマちゃんは自慢気に両手でその胸を持ち上げてみせる
「・・・・・・ぐぬぅ なんだよう こんなのこうしてやる・・・・ええい」
「んにゃーーーーにゃあん」
アルミちゃんは両手でタマちゃんの胸を鷲掴みにした
「なにするにゃー アルミー」
「きゃははは」
2人は顔をそむけながら相手をポカポカと叩きあっている・・・・・・いつもの光景だ
・・・・・・
「コホン それでは皆さん 正式にタマの復活をここに宣言いたしますにゃ 皆様のお体を拝借いたしますにゃ いくにゃ!」
「我ら!」
「われら」
(えっ)
タマちゃんが叫ぶとみんなそれに続いた
「闇からいでて悪を打つ」
「闇からいでて悪を打つ」
「漆黒のひまわり戦隊」
「漆黒のひまわり戦隊」
「ラスト!君もやるにゃ!」
(ひえー)
「テリトリアルプリズン(呻く回廊)!)
「テリトリアルプリズン!」
「キメ!にゃ」
それぞれが決まっていないポーズを見事にキメたが背の高さも何もかもがバラバラだ
「おにい 違う もう少し こう」
さっそく妹の鋭い指摘がはいる
「こうか?」
「違う こう」
(梨花 おにいは どんどん格好悪くなってるんですが・・・・・・)
「これで いい」
「あははは」
部屋に和やかな空気が流れる 久しぶりに皆の笑顔を見た気がする
そんなとき梨花のそばにいたユグドラが声を出した
「おおお ラミス インキアスは魔王城へ入ったようだじょ」
「ふむ」
「え ユグドラちゃん なんでそんなことがわかるだあ?」
ナバが長い耳をユグドラのほうへ向け不思議な顔をしてユグドラに尋ねる
「ナバ ユグドラは植物を司る精霊だじょ インキアスが魔王城 麓の毒霧の森に足を踏み入れればその独特な気を感じることができるじょ もちろん そこに気を張ってればのことだじょ」
「ユグドラ すごい」
梨花が横からどうだというようなセリフを吐く
(梨花 お前がいばるな)
「よし ラスト 俺達は行くぞ インキアスはばあちゃんたちにまかしときゃいい んなっ」
「ちょっっちょ まっまって 父ちゃん 僕たち2人で魔王軍と戦うつもり?」
僕をひきづって部屋から出ようとする強引な父に僕は情けない声を出す
「馬鹿野郎 あんなもんにびびっててどうすうんあだぁ いくぞいくっぞ」
(ひえー 何千人と戦うというのに この人本当に大丈夫なのか?ほらみんな心配そうに僕を見てるぞ)
部屋から無理矢理に引きずられ出された僕は裏庭からポータルを出現させるよう父から言われる
「おい ラスト まずはエルフの村長のところにポータルを出せ それから討伐だ」
「えっ タマちゃんは魔王軍の後ろにポータルを出して攻撃を仕掛けろと言ってたんだけど・・・・・・」
「ああん ああ あの猫ねえちゃんか ははは いいんだよ な んなっ お父さんにはちゃんと考えがあるんだから・・・・・・」
(急に自分のことお父さんとか言ってるし目が泳いでますよ)
僕はなにか引っかかるものを抱えながらポータルを出す
「どうぞ」
父に続いて僕もポータルへ入る
バッシャーン
「キャーッ」
(ああ やっぱりな)
出たところはやはり湯船であった




