54_練習 干渉 構築
祖母との話を終えた僕たちは早速裏庭へと移動してインキアス尾行の練習をすることとなった
尾行パーティーは
タマちゃん 隊長
ナバ 救出行動
カンナさん 前衛支援
アルミちゃん 前衛支援の支援
僕 前衛支援の支援の支援及び退避行動時の経路確保
サキさん 救護
ラミスばあちゃん もしものときの戦闘要員
結構大掛かりなパーティーになってしまった
練習を見ていた梨花が唐突に私もパーティーに加わりたいといってきたが危険を伴うミッションに妹を巻き込むわけにはいかないだろう
「梨花 今回は留守番しといてね」
「おにい ミューに先を見てきてもらえば いい」
梨花は頭に乗ったミューを手に乗せると皆に見せた
「みゅ?」
ミューは梨花の手のひらに乗ったままキョロキョロしている
「おおお それはグッドアイデアにゃ 梨花 それで行くにゃ」
タマちゃんはそれを聞いてぱちんと手を打った
(梨花 おにいに 勝ち誇った顔するのやめろ)
確かにインキアスが視認できる位置をこの人数でゾロゾロついていくのは得策ではないだろう ミューに先を見させその情報を皆で共有したほうがいいだろう 少しミューにアップデートが必要かもしれない もう一度じいちゃんの魔導書を読み直そう
「じゃあ みんな行くにゃよー とりあえずインキアス役をラストやってくれにゃ」
ミューに先見係を任せるにしてもカンナさん アルミちゃんの連携 皆の行動の連携は必須だ タマちゃんは梨花を混じえた格好で当初の練習を再開することにしたらしい
「右手をあげろ!」
「右手を上げろ!」
僕が振り返り言葉を発する前に僕の言葉を先読みしたアルミちゃんがカンナさんに僕の言葉を伝え同時にカンナさんが声を発する
魔法干渉が起こるのはカンナさんとの距離が歩数で1 2 3 5 8 13 21 34・・・・・・歩となる場所に決まっているらしい
「ナバ 離れすぎにゃ その位置だと本当に干渉で言魂の力が弱まってるかわからないにゃ」
タマちゃんが止まっている皆の位置を直していく
確実に安全であろうカンナさんの隣には梨花やサキさんを配置 祖母やナバ 僕は 3歩先 5歩先 8歩先の位置をしっかり覚える必要がある
カンナさんから遠ざかるほど位置が曖昧になるため体感で覚えるのはカンナさんから8歩くらいまでが限界だろう
「みんな おつかれにゃ 各自解散にゃ」
タマちゃんの練習終了の合図にみんなホッとしているようだ
数時間の練習を終え ひとまず皆立ち回りを覚えた あとは実践だがその前にミューの見ている映像がこちらにも見えるようアップデートしよう
「くあー つかれたー」
僕は自分の部屋に入ると一度ベッドへ体を投げ出ししばらく目を閉じた
囚われているアガレスの姿が脳裏に浮かび目を開ける
「よし やるか」
誰もいない部屋であったが気合を入れるため声を上げ祖父の残した魔導書を開いた
パラパラとめくってみると興味深い図が目にはいりそこで止める
(ふーん 魔法で動力を作るにはこうすれば・・・・これって・・・・タマカーはこの原理で・・・ほう・・・・・・だめだ いまはミューのアップデートだ)
なんだか以前に開いたときよりも格段に理解ができるような気がする これは面白いな
(なるほど ミューの遠隔操作 魔法信号を返す手段が必要になるな・・・・・・あとはモニターの代わりになるものそうだな前の世界にあったヘッドディスプレイのようなものをつくっておこうか・・・・・・)
僕は自分の手に魔法を宿らせそれを眺めながらスキルプログラミングしていく
窓から見える景色に光る精霊たちがチラホラと飛び始めていた




