53_干渉
「ラミス はいるにゃー」
着替えを終えたタマちゃんたちは僕が祖母に情報を話し始めようとしたときやってきた
「みんな 元気そうでなによりじゃ それでラスト その後はどうなったのじゃ?」
祖母は一度皆を見回すとまた僕の話を食い入るように聞く
「・・・・・・なるほど インキアス・・・・・・闇落ちしたまま魔王となったというのか 」
祖母はちらりと元気のないアルミちゃんを見やるとフウとため息をつき一度こめかみに指をあて 続けた
「タマ これからの計画を聞かしてはもらえんかの」
「そうだにゃ タマは次の満月の日みつからにゃいようにインキアスを尾行するにゃ できればアガレスを救出したいとおもってるにゃよ」
「うむ しかし奴には強力な言霊が存在するのだぞ もし見つかればリストのように殺されてしまうやもしれん」
「タマは考えたにゃ これはあくまで仮説なんだがにゃ もしカンナの持ってるスキルと奴の持っているスキルが同じものならば対面する方向から同じスキルを同じ文言で発動した場合弱い部分・・・あるいは打ち消し合う部分ができるのではにゃいかと考察しているにゃ」
「ほほう魔法干渉か? タマ さすがは賢者と呼ばれるものだけのことはあるな しかしその場合カンナは言霊をインキアスと同時に発動しなければならないという制約があるのじゃろう?」
「そうだにゃ だからこの計画にはアルミの先読みのスキルが必須となるにゃ 」
タマちゃんは申し訳なさそうにアルミちゃんをちらりと見た
アルミちゃんは黙ってうつむいたまま小さなため息をついて話を始めた
「タマ 前にも言ったが僕はインキアスが怖くて仕方ない 僕は自分がそのとき奴を正視できるとはおもわない・・・・・・それほどに恐怖というもものは深く僕の魂を傷つけているんだ・・・・・・しかし僕はタマと一緒にいく いつかは克服しなくちゃならない・・・・・・このまま奴に怯えてながら暮らすわけにもいかないのだからな・・・・・・」
重くのしかかる空気の中僕の飲み物を取りに行っていたカンナさんが入ってきた
「あれー どしたのー なんかーみんなー 深刻ーなんですけどー ああ ラストちゃん おちゃー あついんでー」
「ああ どうもありがとうございます」
カンナさんは僕にお茶を差し出すとそのまま消えて祖母の横に現れた
「ああ カンナ 実は今カンナの話をしておったのじゃ」
「ええ わたしのー 話ってー てれちゃうー どんなかたなのー 私とおつきあいしたいってー」
(カンナさんこの雰囲気がそんな話をしていた雰囲気に感じるんですか?)
「違うぞカンナ インキアスの使う言霊のスキルをお主の言霊のスキルで打ち消す話をしていたのじゃ」
「なーんだ・・・・・・ちぇー」
カンナさんはふくれっ面になると空中で一回転した
そして話し始める
「ふーん 新魔王ってー インキアスだったんだー 言霊つかうんだー ふーん 魔法干渉ー んー たしかにーその方法はー有効な方法ーでもー私の言魂は奴のより弱いんでー効力のー 範囲はーすごくー狭いとおもうのー」
「カンナ なぜ カンナの言魂が奴の言魂より弱いとおもっているのじゃ?」
「だってー エルフのー村の戦闘のときー 私のコトダマー 敵にーきかなかったんだもんー もー むかつくー」
「うむぅ なににせよインキアスに見つかれば危険は変わりないということ・・・じゃな 魔法干渉の防御もやってみなければわからぬということじゃのぅ」
「ラミス まぁ そういうことにゃ ただタマには大体の効果範囲を予想することができるとおもってるにゃ アガレスを助けに行く前にこれを皆に徹底しときたいにゃ 時間がないにゃすぐにでも検証するにゃ」
タマちゃんはそういうと皆を眺めた




