48_策略は地下フリースペースで
ナバ目線 ラストとの再会
「にゃんだって? アルミが怪我をしてこのホテルにきている? それはどういうことにゃ?」
タマちゃんは目をまん丸にして心配そうに話を聞いている
サキさんからの伝言を受け取ったホテルの従業員が私達の部屋へ息を切らせやってきたのだ
「ナバ すぐ行くにゃよ」
タマちゃんは私にそう言うと一緒に来るように促した
「たまちゃん なんだってぇ?」
「にゃ ナバ 詳細はわからないにゃ ただ アルミが重傷でラストが転移ゲートで連れてきたって言う話にゃ」
私達はいそいそと部屋を出ていく
・・・・・・
ホテルの医務室前の長椅子に座っているラストが見えた
タマちゃんはすぐに声をかける
「ラスト!」
「タ タマちゃん」
「アルミは大丈夫にゃのか?」
「わからない 今 サキさんがヒールしてる・・・・・・」
「なぁ どうしたぁ なにがあっただぁ?」
私が聞くとラストちゃんは少し肩を落としうつむいたまま話した
「魔王軍が今 エルフの村を襲ってる・・・・・・みんな戦ってるんだけど 僕をかばったアルミちゃんは魔獣に腕を食いつかれてしまって・・・・・・」
そこまで言ったラストちゃんは膝の上においた血だらけの拳を握りしめた
「ラスト 大丈夫にゃ アルミはあれでも魔王ラミスの4柱の一人にゃよ すぐに元気になるにゃ」
タマちゃんはそう言うとラストちゃんの右側に座り握りしめた拳にそっとにぎった
私もラストちゃんの左側に座り左側の拳をそっとにぎる
ラストちゃんは私達のその行動で少しだけ拳の力を緩め魔気を集めて禍々しい気を発している体の異変を徐々に落ち着かせていった
・・・・・・
「ふぅ おまたせ したわ ねぇ アルミ もう大丈夫よ あら うさぎちゃんに ねこちゃん きてたの? ねぇ」
サキさんが上着のボタンをかけながら医務室から出て来た
「サキ アルミはどうにゃ?」
「あらぁ 私が治療したのよぉ 死人だって 生き返るわ 明日には ビン ビン よぅ ふふ」
サキさんのその言葉を聞いたラストちゃんはふぅと小さく息を吐いた
「サキ・・・・・・ 新魔王の情報にゃん」
タマちゃんがそう言いかけたときサキさんは人差し指をタマちゃんの唇に当てる
「ねこちゃん 移動 しましょ ここじゃ ダメよう はぁ ナバ ラストもいっしょに イキましょ ねぇ」
「アルミちゃんが・・・・・・」
「んもう ラストちゃん アルミアルミって 大丈夫よ ちゃんと 起きたら連絡するように スタッフにイッて あるんだから ふぅ」
私達に場所の移動を提案したサキさんに従い私達はホテル地下へと降りていく
「なんにゃ? ここは?」
「ふふ このホテルと 本社をつなぐ 私 の 専用道路よぅ この道路は 私 とその側近・・・・・・あと知ってるのは この国の要人・・・・・・私 の 個人的な お客様 くらいかしら ねぇ」
サキさんは乗ってきたのであろう竜車の竜をなでながらよこを通り過ぎそこから隣接された部屋へと入っていく
「ひ み つ の お へ や ふぅ どうぞ」
そこは特に何もない部屋で中央に机とその周りに椅子があるだけだった
私の昔住んでいた村にはもちろんなかったがおそらくラミが言っていたふりーすぺーすという部屋の感じだろう
サキさんはゆっくりとドアを締め鍵をかける
「じゃあ はじめましょ ふう ねこちゃん どうぞ」
「ああ サキ さっそくにゃが 新魔王の情報にゃ ナバが新魔王の手下に接触して聞き出したところによると 新魔王の名はインキアスと言い少年の姿らしい それから・・・・・・」
「あはぁ イ ン キ ア ス どこかで 聞いた ことがあるような 気がするわ ねぇ」
「それから インキアスは傘下にたくさんの企業 軍隊をつくっていて秘密裏に行動させているにゃ その中にある比較的インキアスに近い組織の名前を手に入れているにゃ タマたちは更にここを調べるつもりにゃ」
「うーん いいわぁ ねこちゃん うさぎちゃん その組織の名前 わ た し 知ってるわ ねこちゃんたちが潜入しているときに 少しだけ いたずら しちゃう ふぅ ウフーン 揺さぶりをかけたら ぽろっと なにか出るかも しれないわ ねぇ」
(サキさんのがポロッと出そうだで)
私は自分の胸に目をやり大丈夫なのを確認して話に加わろうとした
「タマちゃん 僕も一緒につれていってくれ アルミちゃんをあんな目に合わせた新魔王・・・・・・ぶっとばしたい」
ラストちゃんはそういうとキッっときびしい顔をした
「ああああ お も い だした わ ねぇ ふぅ ラストちゃん ちょっとショックかも しれないけど インキアスって もしかしたら 前世のアルミの元カレ かもしれないわ・・・・・・ ねぇ」
サキさんの言葉にラストちゃんが呆然としている これはショックだろう




