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41_出発

 転移ゲートを使い王都のナベちゃんの家まで帰ってきた僕は父と母ラミを丘の家から呼び寄せ緊急会議を行うこととなった

 ちなみに丘の上の家はもともと祖父と祖母が作ったもので母がこの世界に来た時父と住んでいた家らしい

 人が住まなくなりボロボロだったこの家は僕達が旅に出ている間 父母と僕たちが住めるように祖母と父の手によってほぼ新居に近い状態に復元されたということだ僕たちは騒動が終わればそこで暮らすことになるだろう


「さて どうしたものかの・・・・・・神の言いなりのようで好かんが 結局妾も戦わなければならなくなりそうじゃの・・・・・・らみ ちょっと手伝ってくれるかの」


 僕達から現魔王のエルフの里の進軍の報告を受けた祖母はやれやれといった感じで母に救援を申し出た 母は少年の姿になっている父の手をにぎりながら小さく頷いた


「カンナ ナベちゃん アルミもすまんの」


「おおせのままにですわ」


「ナンクルナイサー」


 ナベちゃん カンナさんはまるでどこかの王族の家臣のようにソファーに座っている祖母の脇を固めてひざまずく アルミちゃんは僕の隣でフムと頷いた


「さてと・・・・・・ 戦いにあたりラストと梨花はどこか安全なところにと言いたいところだが・・・・・・ 現状 妾の周りほど安全なところはなかろう 危険ではあるが一緒に来るほうがよかろうて」


 僕は一度母の方を見てコクリと頷いた


「梨花 ユグドラもいっしょにいくのだぞ」


「はーい」


「じょじょ」


 梨花とユグドラは元気よく手を上げた


「あれ? ユグドラちゃん? だったの?」


 母は少女のユグドラを見て首を傾げた


「あはは らみ 久しぶりだじょ らみにはこっちのほうが慣れているじょ?」


 ユグドラはそう言うとぼんやりとした光を体から発した後ナイスボディの女性へと変貌しそしてすぐ元の小さな少女への体へと戻った


「体は小さいほうがマナの消費が少なくていいんだじょ あと子供の姿のほうが森の植物たちと話がしやすいんだじょ」


「ふーん そうだったんだ まあ ユグドラちゃん またよろしくね」


「こちらこそだじょ」


 ユグドラはまた梨花のところに近づいていっしょに遊びだしたようだ


「早速で悪いがのう 明日にはエルフの街へ降りてみようと思うのじゃ 皆支度を頼むのぅ」


 そして祖母のこの言葉でひとまず皆解散という運びになった


 次の日の早朝僕たちは魔気の根源ダンジョンへと出発した

 エルフの街はキッチン王国郊外の魔気の根源ダンジョン入口から入り地下5層に位置する村だ 距離的には王都とさほど遠くないもののその独特な立地条件とエルフの内向的な性格とあいまって王都との交流はほとんどが人族とエルフとの混血 すなわちハーフエルフが担っているということをカンナさんが歩きながら説明してくれた


 今回の旅では距離も王都とそれほど離れていなかったためナベちゃんの竜車には当面の荷物をできるだけつみ梨花とユグドラ 少年の姿の父以外は歩きでダンジョンを目指すこととなった


「それではー みなさんー あ こうれいのー カンナさんのガイドツアーのー 始まりで ございあすー」


 カンナさんは紫に黒いコウモリのようなマークにラミスと現地の文字の入った小さな旗を手前に出し僕らの前をフワフワ飛びながら説明を始めた


「あー ご存知の方もーいらっしゃるとおもいあすがー あ こちらのー あ 右手のー時計塔 王都のシンボルでもある時計塔が見えてまいりました あー約300年前フライパンタロン王朝初期 当時の国王フライパンタロンにより創建されましたー 以来 あ 魔王の あ 魔王の あ 魔王の襲撃により3度の火災にみまわれましたー いひひ」


 ちらっと上目遣いで意地悪な笑みを浮かべて祖母を見るカンナさん

 祖母はなぜだかそっぽを向いてならない口笛をふいている


(まさか 時計塔を壊したのって・・・・・・)


「あー 現在の4代目時計塔は最後の大戦後に地元の有志によってたてられたもので”異世界の住人が選んだ異世界来るなら一度はおいで100選”に選ばれておりあすー」


 僕と梨花はカンナさんのガイドを食いいいるように聞きながら歩く 他のみんなはなんだか聞き飽きてますよというような顔をして歩いていた

 しばらくしてキッチン王国郊外の魔気の根源ダンジョン入口の見える付近までやってくると祖母は少し足を止めるよう皆に進言し僕らはここで少しの休憩をとることとなった


「まだ 魔王軍は来ておらんようじゃの・・・・・・」


「そのようでございますわね ただ ダンジョン内は一本道で細い事を考えますと 魔王軍も少数パーティーで討伐隊をだしていることも考えられますわ」


「うむ」


 祖母はダンンジョン入口を少し離れたところから観察しながらナベちゃんと今後の方針を話し合っているようだった

























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