38_夢と思念と策略と
その夜僕は夢を見た
「た・す・けて・・・・・・救助し・て ほしいの・・です 私は ア ガ レス・・・・・・イン・・キュバス・・・・・・北・・・・・・山」
その娘はどこかで見たことのあるような制服を着ていたがその服はボロボロに見え手足には枷がつけられているようで何度も同じ言葉を繰り返すその様はもはや生き絶え絶えという風であった
僕はアガレスという言葉をどこかで聞いた事があることに気づきハッとして目覚める
妙な違和感を抱えたまま朝食の準備のできたホールへと降りていった
朝食後僕たちはサキさんと出会い今後の方針などの話を始めた
「あらぁ みんな ゆっくりできた? フゥ」
サキさんは腰までスリットが入り背中まる空きの目のやり場に困るような服装で部屋のソファーに腰を下ろすと足をゆっくり組み直した
「サキ ありがとにゃ すごく楽しかったにゃ にゃはは」
「あら 素直に喜ぶ のね ねこちゃん かわいいわ フゥ」
「フー サキ 猫ちゃんじゃないにゃ タマはタマにゃ アルミ なんとか言ってくれにゃ」
「まぁまぁ タマも落ち着いてくれ サキちゃん今回の招待は僕の方からもお礼させていただくありがとう」
「フゥ いいのよ アルミ だって ラミス様こちらに 帰ってらしたじゃない もう 経済活動もやめてしまいたいくらいだわ フウ」
「ん? サキちゃん なにかあったのか?」
アルミちゃんはサキさんから不穏な空気を感じ取ったのか額の目を見開いてサキさんを観察していた
「そうね・・・・・・ アガレス様が 失踪してから この世界 の バランスは くずれて いる の フウ 新しい 魔王は触鬼の魔獣化で 武力を増強しながら 経済力では この国の大手企業を 買収しているの まぁ うちもそんな一つってこと フウ」
サキさん髪をかきあげると遠くを見つめながら大きなため息をついた
(そういえばサキさん今アガレス様って言ったよな それって夢で見た人なのかな?)
「あと ちょっと 新しい魔王の 不穏な動きを 耳にしているの はぁ どうやら 新しい魔王は 魔獣化した触鬼と それを操るテイマー 騎士 魔法師などで構成させた 軍隊を 魔気の根源のダンジョンの低階層に あるエルフの村に 進軍させようと している みたいなの フゥ」
「にゃにゃ タマもある程度の予測はしていたけどこんにゃに早いとはにゃ・・・・・・ 」
「タマちゃーん それって なんかやばいだかぁ?」
梨花 ユグドラ と部屋の隅の方であやとりのようなことをしていたナバが顔だけこちらへ向けて話しかける
「そうだにゃ 魔気を使わないナバやタマやユグドラにとっては魔気の根源ダンジョンが抑えられてもあまり問題はないように思えるにゃ ただ魔族や魔獣にとってあそこを抑えられることは死活問題だと思っているにゃ」
「え どういうことだぁ?」
「すべての魔族 魔獣は 関節的にでもあれ確実に魔気の根源の恩恵を受けているにゃ もし魔王城 エルフの里にそれを制御できる結界を構築されでもしたら・・・・・・にゃ」
「魔族がおらんようになるだかぁ?」
「いや そうじゃないにゃ 魔気の根源の力を操ることで そのもとに生きている魔族や魔獣を意のままに操れるようになるということにゃ そうなってしまったら魔族以外の種も 無害等だとは言っていられなくなるだろうにゃあ」
「ちょっと 怖い話だなぁ」
「だな・・・・・・一度王都に帰りラミス様に相談したほうが良さそうだな ラスト王都へ行き来できるかい?」
アルミちゃんは僕の方を向いて同意を求めた




