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36_サキさんからの贈り物

「これで よし にゃ」


 夕刻 精霊たちが光り始めた頃 僕たちはサキュバスの街の外壁までやってきていた 僕たちはタマカーを砂の中に隠しサキュバスの街A区画にあるサキさんの会社本社をめざす 町の外からでも見えるサキさんの会社はビルといういうより城と言ったほうがいいだろう


「あそこにサキがいるにゃよ まあ ここまでくれば お金持ちのサキのことにゃ ゆっくりできる宿でも紹介してくれるにゃよ」


 タマちゃんは大きくしっぽと手を振りながらここにいるアピールをしているが当然サキさんは気づいていないだろう


「ラスト 最初に言っておくがこの街にはA地区 B地区 C地区 の3つのエリアからなっているんだ 主要な道は一本だけで脇道に住居や商店がつらなりC地区がこの街の北側の出口となっている A地区はまぁ問題ないとおもうがC地区に近づくほど治安が悪くなる あとB地区は夜になるとサキちゃんみたいなのがうようよし始めるからラストには近づいてほしくない」


(え サキさんみたいなエロいお姉さんがうようよ出てくるの?ちょっと興味が・・・・・・イヒヒ)


 ドゴッ


「グハッ」


 アルミちゃんの大剣の柄がお腹に突き刺さる


「ラスト なんかいかがわしいこと考えてたんじゃないだろうね? き 君がエッチなのは知っているが僕はこの額の目で君の考えていることがわかるんだからな 僕のこと以外でスケベな妄想するなら容赦なくこの大剣の柄の餌食になってもらうよ」


(くゎー やっぱりそうだったかー うすうす気づいてたんだけどなぁ ・・・・・・あ アルミちゃん僕のこと以外でって言ったよね)


 ドゴッ


「ブハッ」


「ラスト・・・・・・」


 腕だけでお腹をついたアルミちゃんは真っ赤になって顔をふせていた


 僕たちはサキさんの城の詰め所の前でタマちゃんがサキさんとのアポイントをとる為の準備をするのを待っていた


「おーい みんにゃ 行こうかにゃ」


 タマちゃんは手に紙のようなもの何枚か持って帰ってきた そしてそのまま城と反対側へと歩いて行く


「あ あれ サキさんは?」


 僕はこのまま城に通されるものだと思っていた為少し拍子抜けしてしまった


「にゃにゃ サキはまだお仕事があるにゃ サキの うふん 経営する あはん 宿屋に イって 待ってて ほしいの ねぇ うふっ っていってたにゃ」


 タマちゃんは頭と腰に手をあて腰を振りながら目をパチパチさせてサキさんの真似をしたがまったく色気がなかったことはだまっておこう


「おおおお すげえ ホテルだなぁ ナバさん こんな豪華なホテルに入るの初めてだわぁ たのしみだなぁ ウッサウサァ」


 ナバはホテルの玄関でウサウサミュージックを口ずさみながらはしゃいでいる


「いらっしゃいませ お荷物をお持ちいたしましょうか?」


 ホテルの玄関ではサキュバス族の女性のベルスタッフが出迎えてくれて一人ひとりの荷物を運んでくれた


「チェックイン オッケーにゃ 今日はホテルのビッフェがイベントで食べ放題飲み放題になってるっていってたにゃ みんなであとでいくにゃよ」


「くわー やったぁ 食い放題かぁ なにくったろうかぁ ナバさんすげぇスピードで食べるもんや飲むもん集めるでー 食べるでー」


 ナバはウサウサシャドーボクシングをしながら何かをやる気らしい


 僕らは一度部屋に荷物を置いたあとビッフェのある中庭に通じる大広間へと移動した

 そこには世界中から集まってきた多種多様なセレブな人たちが夜のビッフェを楽しんでいた

 さっきまで張り切ってシャドー・ボクサーになりきっていたナバは自分の場違い感に気づいたのか急におしとやかに振る舞い始めた

 ナバはスタイルもよく黙っていれば誰もが振り向くような美人さんである

 このままおしとやかにビッフェを楽しむことができればもしかしたらセレブなイケメンから声をかけられるかもしれないななんてことを考えながら僕はテーブルについたのだった






















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