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25_勤勉

「うーん 難しいなぁ なんで一つの詠唱スキルの中にこんなに魔法をつめこむことができるんだ?」


 母 妹 ナバの去った部屋の中で僕は祖父の残した魔導書と格闘していた

 数時間がたち少しだけわかってきたことがある

 端的に言えばスキルプログラミングは自分の魔法や基本的なスキルを祖父の作った様々な公式に当てはめ最終的に一つの詠唱として発動する方法のことだ

 祖父の本にはその構築の基本はもちろん莫大な量のサンプルが記載されていた

 中でも興味をひいたのは祖父のよく使っていた転移ゲートである

 この詠唱を会得することができれば一度行った場所にゲートを開くことができるのでこれからの旅や生活が格段に便利になることはまちがいないだろう

 しかしこの転移ゲートは魔導書の一番最後の方にサンプルとして乗っているものでなんと魔導書の5分の1程にもなろうかという巨大なスキルプログラミングだ

 僕に構築するのは無理とも思われた

 ・・・・・・しかし 


「おーまいがー」


 思わず叫ばずにいられなかった

 なんと飛ばし飛ばしに本を読み飛ばした結果一番最後のあとがきにこう付け加えてあった


 この魔導書は構築ができなくとも詠唱によって発動が可能になるようスキルプログラミングしておいた

 心して使え byじいちゃん


 僕は震えた そう心が震えたのだ

 ありがとうじいさん グッドジョブ じいさん

 そして僕は涙を流しながらもう一度じっと本を見たのだった


 よし 使ってみようか


 僕は魔導書を両手に構え 母さんや梨花 ナバのいる台所を思い描く


「転移 ーーーーーー ゲート」


(おお すごい まじでゲートが開いたよ)


「それでは 失礼いたしまして」


 僕は転移ゲートを跨いでみる


「きゃっ」


(ん なんだ ここは それに きゃって?)


「ラ ラ ラスト おおおおお前 なんで こここんなところに・・・・・・」


 そこにはしなやかな裸体を晒したアルミちゃんの姿があった


(こ これは ふ 風呂場 )


 しまったアルミちゃんの体から目を離せない

 離さなきゃ

 離せないんだ


「ぼ 僕の方を見 見るんじゃない 」


 アルミちゃんの叫びにもにた言葉にハッとした僕は我に返る


「ご ごめんなさーい」


 その場にへたり込んで涙ぐんでいるアルミちゃんにあやまりながら僕はそそくさと風呂場を後にする


(うわ どどどうしよ 見えちゃった いや 正確にいうとガン見しちゃった)


 心臓のドキドキを抑えるべく僕は深呼吸をする

 そして大きな嫌悪感に苛まれる


(後でちゃんと謝らないといけないな)


「おにい どうしたの いつ降りてきたの?」


 台所と廊下の出入り口でばったりと梨花に出くわす


「あ あ いや ああ まあ」


 しどろもどろになりながら妹をかわし2階へと続く階段を猛ダッシュで駆け上がった

 もしさっきあったことを妹に正直に話したなら僕は3ヶ月は変態扱い確定だ


 僕はナベちゃん邸の適当な空いている部屋を見つけとっさで飛び込んだ


「んにゃ どど どうしたにゃ いきなり タマの部屋に」


 そこには下着姿?のタマちゃんが瞑想していた

 タマちゃんはまさに猫のあくびのポーズといった感じでこちらを見ている


「そ そうか ラスト ラストもタマと瞑想の練習したいんにゃ?」


(ああ タマちゃんなんて格好してるんですか)


「ご ごめんなさーい」


 僕は咄嗟にその部屋を出て隣の部屋に入り鍵をかける なんとか一人になったようだ

 そのとき窓の外から神々しい光が差し込んできた


「私を呼んだのはお前か?ラーストー」


 ガタガタと窓を開けて侵入してくるその姿はまるで泥棒だ


(あ いつかの残念女神さん)













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