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24_勇者からの贈り物

「ラスト これはじいちゃんの形見じゃ 生前じいちゃんはこれをお前に渡したがっておったからな・・・・・・」


 ナベちゃん邸の一室で祖母は一冊の本を僕に手渡した

 祖父が書いたこの本は背表紙もつけてあったがパラパラめくると中身は手書きでところどころに修正の跡も見受けられた


「まあ 魔導書の一種と言えようぞ 聖属性の・・・・・・ そうじゃの おそらくスキルプログラミングってやつの使い方でもかいてあるのじゃろ」


 祖母は愛おしそうにその本を触ると僕にその本を差し出した


「ありがとう 使えるかどうかわかんないけど勉強してみるよ」


「うむ」


「梨花にはミューがいるからな わからないことがあったらミューにきくといいじゃろ」


「ばあちゃんはもう少しここにいるがの ラストや梨花は旅を続けるがよいぞ そしてこの世界で生きるすべを身につけるのじゃ」


 ばあちゃんの姿は梨花とあまり変わらない年頃の女の子にしか見えないがその言葉の重みはしっかりと伝わってきた

 僕達は少しだけ祖母といたが父と母も気になったためそちらへ向かうこととした


「母さん」


 祖母と別の部屋にいた母は机を挟んでナバと話をしていた


「ああ ラスト ばあちゃんところに行ってたの?ばあちゃんの様子どうだった?」


 母は祖父の死の後少し落ち着いたのかナバがいたからなのか意外にも言葉に悲壮感を感じることはなかった


「うん まぁ・・・・・・」


 僕はお茶を濁したような答えしか返せなかったがそれでいいと思った


「母さん 父さんは?」


「ん ああ 今 狩りに出てるよ」


 父のことは気になったがいないのはいつものことだ僕は祖母にもらった祖父の魔導書を母に見せる


「これ ばあちゃんにもらった」


「ああ これね」


 そう言って母はテーブルの上にその魔導書を開くとパラパラとめくってみせた


「おおー なんか 細かいことが色々書いてあるなぁ 難しいじゃないだか?」


 ナバは両耳ピンと立てて興味深そうに見ている


「母さんもこれ昔見たことあるんだけどね 実はこの魔導書を使えなかったの この魔導書は聖属性の魔法の構築だからね 闇属性しか使えないばあちゃんや父ちゃんや私にはこの構築法は無意味だったのよ ラストは聖属性の魔法はつかえるの?」


「うん タマちゃんが言うには闇属性の魔法は少しずつ練習が必要で生活では聖属性の魔法の方をメインで使ったほうがいいよって言ってた」


「ええ? ラスト 両方の属性の魔法つかえるの? すごい」


「いや この前 闇属性の魔法を発動させたらなんか感情がコントロールできなくなちゃって・・・・・・」


「ああ そっか はは 気をつけなきゃだめじゃない」


(母さんも昔大々的に魔気の暴走やらかしたってきいたよ 言わないけど)


「・・・そだね」


 と僕は答える


「さ そろそろ 夕飯の支度に行こうかな 梨花 ナバ 手伝ってくれる?」


「ええでー うまいもんつくろうでー 」


「手伝う」


 ナバと梨花は久しぶりの料理の手伝いで少しうれしそうだ


「ラストも手伝ってくれるの?」


「いや 僕はちょっとこの本を読んでみたいとおもってるから・・・・・・」


「ふふ わかったわ じゃあ準備ができたら呼んであげる」


 そう言って母さんと梨花 ナバは 台所の方へ降りていった


「さてと・・・・・・」


 一人になった部屋で僕は祖父の本に手をかけた
















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