22_露天温泉ミュージアム
森の温泉は裸で入る普通のお風呂と水着で男女共用できるスペースで別れていて
僕たちはまず男女共用スペースである露天温泉ミュージアムで待ち合わせを行った
ここは異世界の珍しい温泉をアミューズメント形式で楽しめるようになっており全部回ろうとすると最低3日は旅館へ滞在しないと
回りきれないらしい
珍しいものでは下から上にお湯が流れているもの 光るお湯やお湯をまとったまま歩くことができる温泉まであるようだ
「おーい タマー こっちだぞ」
湯気の立ち込めるパーク内で僕 ナバ アルミちゃん 梨花 の4人はなぜだか少しだけ着替えに時間のかかっていたタマちゃんを
待っていた
「ぶっ タ タマ 何だ その格好は」
タマちゃんのその格好に驚いたアルミちゃんはあわててタマちゃんの前に立つ
「ん にゃにってサキちゃんのよく着る感じの水着にゃ」
タマちゃんの格好は切れ込みの鋭いハイレグのワンピースであったがなぜだか余った布を引きずっている格好になっている
「ど う にゃ セクシー にゃ ふぅ」
タマちゃんは腰をプリプリくねらせながら温泉プールサイドを歩いてみせる
「わははは やめろ タマ もうやめろ 腹がよじれそうだ」
「なんにゃー アルミー タマのセクシー水着のなにがおかしいにゃー ほれほれ」
「わーはっはっは だめだ 魅了されたぞ タマ ギブアップだ すぐ着替えてこい!」
タマちゃんはまじでセクシーだと思っているのかそれとも冗談なのか真意が知りたいところだ
・・・・・・
さて タマちゃんもアルミちゃんに無理矢理に着替えさせられようやく僕達は落ち着いてお湯を楽しめることとなった
「タマ またやっとくのか?」
「もちろんにゃとも アルミ ナバ 梨花 ラスト タマと一緒に滝に打たれる練習するにゃ」
そう言ってタマちゃんはアトラクションの一つになっている打たせ湯に入っていくその表情は真剣だ
「おりゃあ へいっ やあっ にゃあ」
タマちゃんはなにやら呪文を唱えながら尻で文字を描くような動きをする
「ほら アルミも ナバも 梨花もラストもやるにゃ」
(えーっ その動きをやるの?)
アルミちゃんとナバはなぜだかタマちゃんの言ったとおりの動きを真剣な顔でやっている
傍から見ていてもかなり恥ずかしい動きだ
僕は梨花と目をあわせて(これはできないよね)と意思確認を行いそっとその場から消えることにした
僕は梨花と二人で下から上に流れる温泉で遊んでいた所お客さんの一人が空に向かって叫んだ
「魔獣だ 魔獣がでたぞ!」
空を見上げるとそこには真っ黒い姿の少し大きめの鳥のようなものが旋回していた
僕と梨花は急いでタマちゃんたちのところへ向かう
僕がタマちゃんを見つけたときタマちゃんとアルミちゃんは腕を組んで空を見上げお互い話をしていた
「おお ラスト 梨花 どこ行ってたにゃ 」
「タマちゃん 魔獣が・・・・・・」
梨花は祖母と魔獣との戦いを思い出したのかかなり怯えているようだ
「にゃ 今 アルミとも話していたんだけどにゃ おそらくあれはナベちゃんの従魔にゃ ここは人が多すぎるにゃ 一度お風呂から上がってどこか人気のないところでメッセージを受け取るにゃ」
僕達は露天風呂から出て旅館の裏手でナベちゃんの従魔からのメッセージを受け取ることとなった
タマちゃんがうまく従魔を誘導したためその後露天温泉ミュージアムに来ていた人たちはいなくなった魔獣に安心し平穏を取り戻したようだ
メッセージの内容は僕等にとって衝撃の事実であった




