21_森の旅館
僕と梨花はタマちゃんに自分たちに使える魔法の基本を一通り教えられ一路サキュバスの町を目指していた
途中森の温泉というところに滞在予定だ ここにはサキさんの経営する系列の温泉旅館があるらしく僕達はサキさんに無料チケットを受取り利用する運びとなった
「うにゃあ ここがラストのじいちゃんと見つけた温泉ニャ」
町の入口は道にアーチ状にかかる看板にようこそ森の温泉へと書いてある
しばらく進むと公園のような広場に着き大量の湯けむりと共にお湯の出る噴水が出現した
その噴水のお湯の出所はは見たような猫耳の少女と親指を立ててニカッと笑う少年の銅像だ
「にゃははは ラスト 梨花 あれ タマとリストにゃ どうにゃ すごいにゃ」
(おお じいちゃん噴水になってんじゃん)
「今日は サキちゃんのおごりだけー めいっぱい楽しむでー 食べるでー 飲むでー うっさぴょん うっさぴょん」
ナバは旅館の料理を楽しみにしているのかおおきな胸を揺らしながら鼻歌まじりに浮かれている
アルミちゃんの額の眼がその胸を羨ましそうに見ていたことは見なかったことにしよう
「いらっしゃいませ」
僕たちが旅館の入口まで来るとハッピのようなものを着た男性が出迎えた
「タマ様ご一行様ですね お待ちしておりました 大きな荷物はフロントにお預けください 申し訳ございません武器や貴重品は携帯していただくと幸いです」
「ん どうしてなんだ?僕達が昔ここに来たときは武器も貴重品も預かってくれていたとおもうのだが」
武器や貴重品を預からないと言った旅館側の対応に疑問を持ったアルミちゃんは男性にストレートにその訳を聞く
「はい つい最近まではこちらで預からせて頂いていたのですがこの森の温泉にも魔獣が出没するようになりまして もしものときのため冒険者様達には武器の携行をお願いしているのです」
「にゃーるほど みょうにサキちゃんの気前がいいと思ったら タマたちに用心棒をさせるつもりだったんだにゃあ」
(ゆっくり して イッて ねぇ うふ と言っているサキさんの顔が目に浮かぶようだ)
「タマ まあいいじゃないか 僕達がまともな屋根のあるところで美味しい食事ができることなんてめったにないことだからね ここはサキちゃんの思惑にはまって 楽しむこととしょう」
アルミちゃんは腰の剣に手をかけカチャッと音をたてるとニヤリと笑顔をつくった
「おーい ご飯かぁ それともお風呂かぁ それとも寝るかぁ」
ナバが旦那の帰宅をまっていたラブラブ新婚の奥様のようなことを言っている
「まずはお風呂ニャ」
「私も汗が流したい」
「僕もだね」
パーティーの女性陣は早くさっぱりしたいらしくお風呂が先が良いようだった
「どうだ ラスト いっしょにはいるか?」
(ななな んだ アルミちゃん 急に大胆だな)
「ア アルミちゃん まだ裸のお付き合いは早いかと・・・・・・」
「ばっばか ラ ラスト いいったいなにを考えてるんだ こ ここは水着で入る温泉があるんだぞ」
真っ赤になったアルミちゃんはあたふたと梨花に助けを求めた
「エロ兄貴 こっちみんな」
困っているアルミちゃんを見て梨花は僕に冷たい視線を飛ばす
(えー ちょっと勘違いしただけじゃんかよーにしても 梨花はお兄ちゃんにきっついなぁ)
僕等は一度部屋に案内されたあと温泉へと向かうこととなった




