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17_恋の力と魔法の力

 僕達はナベちゃんの家を出てキッチン王国城下町をぞろぞろと歩いている


「タマちゃん なんか食べんかぁ うち お腹がすいたわー」


「おお ナバはお腹が空いたのかにゃあ 最近この近くに触鬼ピッツ・アーのドロップピザを焼く店が新しくできたらしいにゃー」


「タマ そこは美味しいのか 僕は最近ピザにはうるさくてね」


「私もピザ食べたい」


「ピッツ・アーはにゃ 触鬼の中でも珍しくつがいで行動することからドロップ品のピザは恋を運ぶともいわれてるにゃ タマはこんなにかわいい猫ちゃんにゃのに未だにいい人があらわれにゃい ピッツ・アーのピザ食べて恋愛運を強化するにゃ」


「ふふ 心配するな タマ タマの尻文字ならサキちゃんの魅了と同じ位の効果があると思うぞ」


「そ そうかにゃ? アルミ ま まぁ にゃ」


「タマ うそだぞ」


「ウニャーーーーー」


(いったい 何の話なんだ)


 3銃士+妹は僕の前を歩きながらきゃっきゃとはしゃいでいる まるではじけている女子高生のグループようだ


「お 見えたにゃ あ 待つにゃー 梨花 ナバ ずるいにゃ ニャハハハ」


 タマちゃんの話を聞いたからなのかピザ屋さんを見つけると美少女4人はぶっ飛んでいく

 僕はとぼとぼとただ皆の後ろ姿を追ったのだった


「あー食べた食べた これでうちの恋愛ステータスもちっと上がったかなぁ」


(ナバ たぶんあがってないとおもうよ)


「あとは待ってればいいにゃ にゃはは」


(タマちゃん たぶんだれもこないよ)


「王子様がくる」


(梨花 実際来たらこまるとおもうよ)


「ラスト おいしかったな 僕はここのピザ結構気に入ったよ」


(アルミちゃん 誰も味のこと言わないけどほんとおいしかったとおもうよ そして君の恋愛運は僕が上げるからね なんてねー)


 皆は膨れたお腹をポンポンたたきながら満足そうに店を出る 僕は心の中で一通りツッコミを入れ終わるとタマちゃんの横に行く


「タマちゃんこれからどうするの?」


「あー そうだにゃ お腹もいっぱいににゃったことだしちょっとやっておきたいことがあるにゃ 郊外に出たらちょっとした広場があるにゃ そこで梨花とラストの魔力をみてみたいにゃ」


「う うん そそ そうだな それは僕も興味が 興味が あるところだ 単純に考えても ふ 2人は魔王の系譜 魔王因子が備わっていれば魔気の根源から 魔力は 魔力は 引っ張り放題になるだろうからね」


 タマちゃんとアルミちゃんは僕達の魔力に興味津々といった感じだ

 しかしなぜだか先程から真っ赤になっているアルミちゃんの挙動は少しおかしく感じる


 確かに僕も家族の魔法を目の当たりにしている どれくらいの魔法が使えるのか気にはなっていた


 僕達が郊外に出てしばらく歩いたところに平原が広がっていた


「・・・・・・さてと 梨花 ラスト こっちに来てくれるかにゃ みんなはちょっと見ててくれにゃ」


 僕と梨花はタマちゃんの指導の元初めての魔法を発動することになった


「えーっと まずはラストからにゃ えっとにゃ 最初に魔法をリストに教えたことは土魔法で小さな触鬼を囲む壁をつくることだったと記憶してるにゃ ラスト 魔法の使い方はだいたい感覚でわかるかにゃ 向こうに向かって壁をつくってみるにゃ」


(ああそう言えば おじいちゃん こっちに来たとき壁つくってたよなー 了解)


「壁よー せりだせー」


(わかんないけど きっとイメージだよね)


 ・・・・・・


 ん?失敗かな


 ・・・・・・グゴゴゴゴゴゴゴ


 轟音とともに自分たちの前に巨大な城壁がせり出してくる


「ちょ ちょっと 待つにゃ ラスト 壁 大きすぎにゃー」


「りょ 了解」


 僕はとっさに魔法の発動を止めたつもりだったが壁は数十メーターせりあがってからようやく止まった

 そのあと壁は流砂となってそこに砂丘を残した


「ラスト にゃ にゃにをイメージしたにゃ?」


「あ タマちゃん うちのじいちゃんこっち来たとき家の周りに壁作ってたからそれイメージしてみた」


「あははは 驚いた タマの顔最高だったよ あははは」


 アルミちゃんがタマちゃんを指差して笑っている


「むー にゃ 」


 タマちゃんはちょっとふくれっ面になったが僕を見る目はひどく優しいもののように感じられた















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